
こんにちは!読書好き主婦ちみるです。
みなさん、日々の読書ライフを楽しんでいらっしゃいますか?
この記事では、私が思わず涙してしまった7作品をご紹介します。
泣ける作品が好きな方にはとてもおすすめです。
ぜひ、最後までお楽しみください!
①瀬尾まいこ(著)
『その扉をたたく音』
29歳の無職でミュージシャンへの夢を追い求めている宮路(主人公)が、老人ホームで出会った介護士の素晴らしいサックス演奏に触発され、人生の転機を迎える感動的な長編小説です。
この作品は、他作品『あと少しもう少し』に登場したあるキャラクターが再び登場するスピンオフ小説となっています。
(※前作の知識がなくても安心して楽しむことができます。)
特に、宮路と入居者のツンデレばあさんとの交流がストーリーを彩ります。
彼女の宮路に対しての対応の厳しさに、隠された理由が明らかにされると感動が押し寄せます。
抗えない現実の厳しさや、人の温かさに触れる内容であり、読み進めるうちにどうしようもない切なさや人々の優しさが心に広がり、いつの間にか涙が溢れていました。
宮路の成長や周囲との絆、そして音楽が人生にもたらす奇跡が描かれた心揺さぶる作品。
・集英社
・電子書籍(Kindle版) 161ページ (2023/11/17発売)
・単行本 216ページ(2021/2/26発売)
・ペーパーバック 216ページ (2023/11/17発売)
② 重松清(著)
『とんび』
家族の愛と絆を描いた感動作です。
昭和37年、喜びに包まれていたヤスと美佐子の間に、待望の長男アキラが生まれ幸せな日々が続いていました。
しかし突然ある出来事が起こり、ヤスは家族との絆を深めながらも悩み苦しむことになります。
ストーリーは、愛する息子アキラの幸せを願う、不器用ながらも愛情深い父親ヤスの姿が中心となって描かれています。
親子の絆や、愛情、家族の大切さに深い共感を覚え、とにかく泣けました。
親子の関係や、子育ての難しさ、親の思いが丁寧に描かれ、心に残る名言や教訓が詰まっています。
この作品は、子育て中の親や、家族との関係について考えさせられる一冊であり、家族の温かさや助け合いの大切さを優しく描き出しています。
親子のありのままの姿や葛藤から、感動と教訓をもらえる作品として多くの人に愛されています。
👧子育て中に、この作品に出会えたことは好運でした。
得るものが多く、家族との時間が尊いものだと今の幸福に気づかされた心に染みる名作!
・電子書籍(Kindle版) KADOKAWA (2011/12/25発売)
・単行本 382ページ 角川グループパブリッシング(2008/10/31発売)
・文庫本 432ページ 角川書店(角川グループパブリッシング)(2011/10/25発売)
③ 有川浩(著)
『旅猫リポート』
心に残る素敵なお話。
野良猫のナナと、人の視点が入れ替わりながら進むストーリー展開。
人と動物の絆や優しさの大切さが描かれており、涙が止まらないほど感動しました。
重い内容でしたが、ナナ(猫)の心の内を読んでいるとクスッと笑ってしまい、そこまで暗くはなりませんでした。
ナナの最後のリポートには希望が感じられ、私自身も救われる思いがしました。
人と動物の絆の素晴らしさ、前向きに生きることの意味を学ぶことができた心温まる作品。
・ペーパーバック 336ページ 講談社(2017/2/15発売)
・Audible版(音声)9時間31分 (2025/1/10配信予定)
④藤岡陽子(著)
『リラの花咲くけものみち』
主人公・聡里は心に傷を負いながらも、祖母とペットに支えられて北海道の獣医学大学に進学し、獣医師を目指す成長物語。
命の大切さや家族の絆、友情、恋愛、そして獣医師としての決意が丁寧に描かれている。
感動的な出来事や、驚きのシーンでは涙が溢れ、特に祖母のチドリの存在が心に強く残った。
家族や友情、そして命への深い愛情が描かれるこの作品には心打たれること間違いなし!
本屋大賞ノミネート漏れに疑問を残すほど、この作品は魅力的だ。
ぜひ、多くの人に読んで欲しい感動作です!
・光文社
・Kindle版(電子書籍) 414ページ (2023/7/20発売)
・Audible版(音声)14時間5分 ナレーター(深野 季生) (2024/1/19配信)
・単行本(ソフトカバー) 384ページ (2023/7/20発売)
⑤塩田武士(著)
『存在のすべてを』

存在のすべてを
☆2024年 本屋大賞第3位!
☆ヒューマン、ミステリ小説
☆心打たれる、考えさせれる、心温まる、切ない、共感、深い、泣ける、モヤモヤが残る、ハラハラドキドキ、謎解き、芸術の美しさ、幸福感、社会問題、怒り
この物語では2人の子供が同時に誘拐される事件が中心となり、その背景にはさまざまな複雑な事情が絡んでいる。
予期せぬ出来事が展開し、物語は切迫した状況へと進んでいく・・・
またこの作品は、家族とは何かという問いを深く掘り下げている。
絆や愛情が描かれ、強い感情を呼び起こす。
特にあるシーンでは共感を強く感じ、胸が張り裂けそうになり泣いた😢
著者は最後の一行で、微かな救いを感じさせつつも、多くの疑問を残し、読者に想像を促すようなスタイルをとっている。
特にある人物の行方が気になり、この不安感が、作品に更なる深みを与えているように感じた。
写実絵画も重要なポイントで、思考を深めるきっかけを提供してくれる。
ミステリ小説としての緊張感と、家族愛の深さが交錯する、心に響く物語。
👧果たして亮は、そのことに気づいているのだろうか・・・
・朝日新聞出版
・Kindle版(電子書籍) 499ページ(2023/9/7発売)
・Audible版(音声)18時間58分 ナレーター(蒼木 智大) (2024/8/23配信)※Audible会員は定額聴き放題
・単行本 472ページ (2023/9/7発売)
⑥朝比奈希夜(著)
『死神の初恋 犠牲の花嫁は愛を招く』

死神の初恋 犠牲の花嫁は愛を招く (小学館文庫キャラブン!)
☆☆ライトノベル・和風恋愛ファンタジー
☆『死神の初恋』シリーズ 作品1/5冊目
☆心打たれる、共感、心温まる、考えさせられる、読みやすい、応援したくなる、胸キュン♡、恋愛要素、不快感、深い、可愛い、幸福感、ファンタジー要素、不安感、いじめ、美形、希望、頼もしい、涙がこぼれそうになる、ほっこり、心が軽くなる、ドキドキ感、クスッと笑える
(あらすじ)
物語は、没落華族の娘・正岡千鶴が中心となる。
千鶴は家族も家も失い、孤独な立場に置かれ、今は三条家の使用人として働いている。
しかし、彼女の運命はさらに過酷だ。
街の流行病の影響により、千鶴は死神の生贄の花嫁として選ばれてしまう。
この運命の中で待ち受けているのは、愛を知らない死神・八雲だ。
千鶴のまっすぐで高潔な性格と、八雲の意外な一面が交差し、2人の関係性は次第に複雑さを増していく・・・
(魅力)
千鶴は、自らの命を犠牲にしてでも困っている人々を助ける姿勢を持っていて、読者に深い感動を与える作品となっている。
彼女は周囲から虐げられながらも、元華族としての矜持を忘れずに生きる姿が、逆境に立ち向かう勇気を象徴していた。
特権階級の娘としての過去を超えた千鶴のまっすぐな心は、読者の共感を呼び起こすだろう。
そして、八雲という存在には深い背景があり、彼の特別な役割が物語に大きな影響を与えている。
千鶴と八雲の関係は、特別な意味を持ち、とても印象的である。
この物語は「死」という非常に重いテーマを扱っているが、
その中には希望や愛情といったポジティブな要素が存在し、物語に明るい面をもたらしている。
読者はその中に希望を見出すことができるだろう。
千鶴が生け贄になることで街の流行病が収束する可能性が示唆され、果してその結果はどうなるのか?
千鶴と八雲の関係はどのように変化していくのか?
物語の展開が非常に気になる要素が多く、今後のストーリーに対する期待感は高まるばかりである。
読者は、その行く先を見守らずにはいられないだろう。
(ひとこと)
👧正式に申し上げると、胸が締め付けられ涙が止まらなかったのは、この『死神の初恋』シリーズの4冊目、『死神の初恋 一途な愛は時を超えて』です。
その作品を読むためには、まず1冊目から3冊目までをお読みいただくことをお勧めします。
※この『死神の初恋』シリーズ作品は、全5冊で完結しています。
・小学館
・電子書籍(Kindle版) 211ページ (2021/1/9発売)
・文庫本 256ページ (2021/1/4発売)
・オーディオブック(Audible版)6時間26分 ナレーター6名(澤田 珠里、伊澄 茉耶、花園 愛美、一ノ渡 宏昭、梶田 大嗣、志村 倫生) (2024/5/31配信)小学館/制作
※Audible会員は定額聴き放題
⑦『最後の医者は桜を見上げて君を想う』
二宮敦人(著)

最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)
☆医療小説
☆「最後の医者」シリーズ1冊目!
☆イラスト syo5
☆カバーデザイン 川谷康久(川谷デザイン)
☆生と死に真剣に向き合う医師たちの葛藤が描かれた感動の医療小説。
☆泣いた、心打たれる、考えさせられる、引き込まれる、読みやすい、ハラハラ・ドキドキ、共感する、ためになる、切ない、応援したくなる、不安、衝撃的、思いやり、深い、忍耐、現実とリンク、悔しい、胸が締め付けられる、重めな内容、感情移入する、読みごたえあり、放心状態、医療系、やるせない
(あらすじ)
武蔵野七十字病院で働く医師たちが、余命宣告を受けた患者と向き合う物語。
皮膚科医の桐子修司は、死を受け入れる権利があると信じる一方で、副院長の福原雅和は奇跡を信じて生きる道を選ばせようと努力する…
患者たちは自らの余命にどう向き合い、どのような選択をするのか?
生と死の狭間で、医師たちと患者たちの心の葛藤が感動的に織り成される作品。
(主な登場人物の魅力)
この物語のメインキャラは、対立する2人の医師だ。
桐子修司は七十字病院に勤務する皮膚科医で、患者に受け入れがたい厳しい真実を伝え、残された時間を有意義に過ごすことを促すため、死神というあだ名で呼ばれ問題人物として扱われる。
彼は小柄で中性的な外見をもつ。
一方、福原雅和は副院長で、命を救うために全力を尽くす凄腕外科医だ。
彼は絶望的な状況にも希望を見出し、治るかもしれないと思わせる言葉で患者を勇気づける…
この2人の考え方の違いは、患者たちにさまざまな選択をもたらし、物語に深い緊張感を与えている。
さらに、音山晴夫は2人の同期で、穏やかで優しい性格の内科医。
彼の存在がバランスを取り、彼らの関係性が物語を一層引き立てていると感じた。
彼らの葛藤や、患者との関わりから、深い感動と問いかけを感じることができるだろう。
(舞台と世界観)
舞台は武蔵野七十字病院という医療現場だ。
余命を告げられた患者たちとそれに向き合う医師たちの葛藤が描かれている。
この物語は、生と死という深いテーマを扱っていて、医療の現実と人間の感情が密接に結びついている。
医師たちの患者との関わりから、自分自身について考える機会を得ることができるだろう。
(ページをめくりたくなる展開)
この作品には、異なる3つの中編小説が収められている。
各物語には、同じメインキャラクターたちが登場し、それぞれの患者が病気を告知されてから亡くなるまでの過程が詳しく描かれていた。
病気になったショックや、それを受け入れられない苦しみがリアルに描かれ、死に向かって残された時間をどう過ごすのかが大きなテーマとなっている。
考え方が正反対の医師たちが対立しながら、患者にどんな選択をもたらすのかが焦点だ。
心のケアや治療について、自分だったらどうするか?
どんな言葉をかけられたら心穏やかでいられるのか?
などを考えさせられる内容だった。
すぐに感情移入し、ページをめくる手が止まらなくなるだろう。
内容は胸が痛むほど重いので、覚悟して読んだほうがいい。
この物語は、緊迫感に満ちた患者の苦悩と医師の信念がぶつかり合う様子が描かれていて、心に響く言葉が詰まっている。
自分自身について深く考える機会が得られることだろう。
(ひとこと)
👧ストーリーの中で、実際に起こりうる状況や人々の感情が丁寧に描かれていて、死に向かう道のりはとても辛いものでした。
登場人物の医者たちが異なる見解を持っていることに、一理あると感じながらも、もし自分がその患者の立場だったら、どちらの言葉を求め、どの治療を選ぶだろうかと考えると、答えが見つからなくなります。
奇跡を信じたい気持ちと、現実を受け入れることの苦しみが同時に迫ってきて、心が痛みました。
なぜこんな素晴らしい人がこのような目に遭わなければならないのかという思いも、胸を締めつけました。
涙をこらえなければならない場面が多く、改めて健康の大切さを実感しました。
素晴らしい作品に出会えたことに感謝しています。
そして、シリーズ作品であり続きが読めることも嬉しく有難いです。
・TOブックス
・電子書籍(Kindle版) 375ページ (2016/11/1発売)
・文庫本 416ページ (2016/11/1発売)
・オーディオブック(Audible版)12時間11分 ナレーター( 鳥海 浩輔) (2020/3/6配信)
※Audible会員は定額聴き放題
おわりに


いかがでしたか?
泣ける本 全7冊をご紹介いたしました。
泣ける本を読むことで、日頃たまったストレスが軽減され、心が楽になることはありませんか?
感動を求める方や、日常で気持ちをリフレッシュしたい方にとって涙を誘う本は、特別な時間を演出することでしょう。
今回ご紹介した本の中から、次に読んでみたい作品が見つかりましたらとても嬉しいです!

ここまで、読書好き主婦「ちみるのひとりごと」に
お付き合いいただき、ありがとうございました!
また素敵な本に出会いましたらご紹介します!
それではまたお会いしましょう。