
こんにちは。
読書好き主婦 ちみるです!
この記事では、私が今月読んだ本の中から特にオススメの7冊をご紹介していきます。
是非一読して、新しい本との出会いをお楽しみください!
今月読んだ本の中から
オススメしたい7冊!
(2025年5月)
①『後宮の髪結師は月に添う』
柊一葉(著)

後宮の髪結師は月に添う (小学館文庫キャラブン!)
☆ライトノベル
☆カバーデザイン 須貝美華
☆カバーイラスト さくらもち
☆後宮を舞台に、髪を愛する髪結師と次期皇帝の禁断の関係が描かれロマンティックな物語
☆引き込まれる、読みやすい、ハラハラ・ドキドキ、恋愛要素、胸キュン♡、暴力描写あり、ファンタジー要素、幸福感、不安、頼もしい、謎解き、心の闇、衝撃的、美形、グイグイ、してやられた感、控えめな
(あらすじ)
主人公の朱亜は、後宮で髪結師として働く真面目な女性だ。
彼女は髪に対する情熱を持ち、妃たちの美しさを引き出すことに全力を注いでいた。
しかし、ある日突然、皇帝を毒殺した容疑で捕まってしまう。
牢獄で過ごしていると、第三皇子・怜新が現れ、朱亜を助けることになる。
赤髪でないと帝位を継ぐことができないという厳しいしきたりがある。
そのため、銀髪になってしまった怜新は、朱亜に赤い髪に染めるよう任務を与える。
こうして朱亜は、偽りの寵妃として怜新のそばで過ごすことになったが、二人の運命は思わぬ方向へ進んでいく…
(魅力3つ)
①「情熱的な仕事への姿勢」
主人公の朱亜は、後宮の髪結師としての仕事に情熱を注いでいる。
彼女は妃たちを美しく仕上げることに心を込めていて、その姿勢に好感が持てた。
仕事に対する誇りや真面目さがしっかりと描かれていて共感を覚える。
髪のことになると、相手が誰であろうと夢中になってしまう朱亜の様子はとても魅力的。
彼女のその情熱は素晴らしく引き込まれた。
現実には好きなことを職業にするのが難しいと知っているからこそ、朱亜の生き方には憧れを抱いてしまう。
② 「緊迫した展開と驚きのミスリード!?」
次期皇帝である怜新は、本来持つはずの赤い髪を失い、銀髪に変わった理由には複雑な事情が隠されていた。
ストーリーが進むにつれて、敵の暗躍が明らかになり、ハラハラドキドキの展開でますます目が離せなくなった。
しかし、これは…驚きのミスリード!?
③「偽りから始まる甘い恋」
銀髪を赤髪に染めるため、怜新は、朱亜を偽りの寵妃としてそばに置くことにした。
外で会うときは、周囲の人々に、二人が惹かれ合っていると思わせるために演技をしているが、その演技の中には本気の気持ちが隠れていたかもしれない…
怜新の甘い台詞や態度には、思わずキュン♡とする瞬間がたくさんあったので。
最初は偽りの関係から始まった二人だが…
甘い恋の行く先を追いかけたくなる、そんな作品だ。
(ひとこと)
👧後宮を舞台にしたこの物語は、仕事への情熱やロマンチックな要素が見事に融合した素晴らしい作品でした。
終盤に、「朱鳥」の本当の意味を知りました。
ということは、怜新は、あのときには既にもう…!?
読みやすく引き込まれる面白さなので、ぜひ読んでみてください。
・小学館
・電子書籍(Kindle版) (2025/2/6発売)
・文庫本 272ページ (2025/2/6発売)
②『カフネ』
阿部暁子(著)

カフネ
☆2025年本屋大賞受賞作!
☆ヒューマンドラマ
☆カバー写真 Nana*
☆装幀 岡本歌織(next door desigh)
☆料理から心を寄り添わせる、温かくもせつないヒューマンドラマ
☆引き込まれる、読みやすい、共感する、心打たれる、心温まる、ためになる、ハラハラ・ドキドキ、切ない、応援したくなる、考えさせられる、謎解き、クスッと笑える、衝撃的、思いやり、尊敬、心の傷、現実とリンク、美味しそう、感情移入する、読みごたえあり、実践したくなる、意外性、涙がこぼれそうになる、勇気が湧く、刺さる名言、胸が熱くなる
(あらすじ)
主人公の野宮薫子は、最愛の弟が急死した後、弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。
冷たい態度のせつなに戸惑いながらも、薫子は、彼女から心温まる手料理を受け取り、少しずつ心の傷を癒していく。
二人は「カフネ」という家事代行サービスを通じて、出会う人々の暮らしを整え、心を救うことに奮闘する…
(魅力3つ)
①「薫子とせつなの独特なキャラ」
主人公の薫子は、普段は常識人なのだろうけれど、離婚後の生活に疲れて、ちょっとヒステリック気味だ。
彼女の弟・春彦の元恋人、せつなは、とても無愛想なキャラクター。
春彦が突然亡くなる前に、彼が用意していた遺言書。
それがきっかけで、薫子はせつなに会う必要があった。
しかし、せつなはその話に対して無愛想で冷たい態度をとる。
このやりとりの中で、疑問がいくつか浮かび、何か深い背景があるのではないかと、次第に引き込まれていくだろう。
そんな中、突然倒れた薫子を、せつなが家まで送ってくれ、温かい手料理を振る舞う姿には意外性があり、優しい一面に驚かされることだろう。
せつなの無愛想な態度の理由や、彼女の人間性が少しずつ明らかになり、物語に深みが加わることで、ますます興味を引かれるはずだ。
そして、薫子とせつなのやり取りは、時にはコミカルで、時には涙がこぼれそうな感動があり、心を掴まれる。
彼女たちの独特なコンビはとても魅力的で、一度読み始めるとページをめくる手が止まらなくなるだろう。
② 「食事は生きる力をくれる」
この作品からは食の重要性がしっかりと伝わってくる。
食を通して、元気がない人を励ます場面がたくさん描かれている。
食事は私たちの日常に欠かせないものである。
美味しいものを食べると自然と笑顔になり、誰かが心を込めて作ってくれた料理には心が満たされる。
この本を読むことで、食べることがどれほど生きる力になるのかが伝わり、自分自身の食事の意味を改めて考えるきっかけになるだろう。
③ 「心の奥深さが描かれている」
登場人物たちの隠れた悩みや葛藤が丁寧に描かれていて、一見順調に見える人でも実は、さまざまな思いを抱えていることがわかる。
他人を理解することが、どれほど難しいかを実感でき、自身の周囲の人との関係を見直すきっかけになるだろう。
また、時には勇気を持って他者を理解しようとする努力が必要だということも学べた。
とても読み応えがあり、考えさせられる内容だった。
(ひとこと)
👧
心温まる料理の描写から、人とのつながりの大切さを再認識しました。
この作品は台詞が多くて読みやすく、春彦の悲しい死は、私の経験とも重なり、物語に、より深く引き込まれました。
人間関係は時に複雑ですが、理解し合おうと寄り添わなければ、関係がそのまま終わってしまうことを実感しています。
相手にとっては余計な干渉と思われたり、同情や、自己満足だと捉えられて嫌われることもあります。
それでも、誰かを助けたいと思う瞬間がたくさんある中で、実際にはその一歩を踏み出すことをためらいがちでした。
加減が難しいですが、もっと勇気を出して少しお節介な存在になれたらいいなと感じています。
この心温まるストーリーは、人生にとても役立つ大切なメッセージを伝えてくれました。
本屋大賞に選ばれたのも納得の素晴らしい作品です。
・講談社
・電子書籍(Kindle版) 306ページ (2024/5/22発売)
・単行本 304ページ(2024/5/22発売)
・オーディオブック(Audible版)10時間31分 ナレーター(岸本 百恵) (2025/4/9配信)Audible Studios制作
※Audible会員は定額聴き放題
③『砂漠の国の最恐姫 アラビアン後宮の仮寵姫と眠れぬ冷徹皇子 』
秦朱音(著)

砂漠の国の最恐姫 アラビアン後宮の仮寵姫と眠れぬ冷徹皇子 (アルファポリス文庫)
☆ライトノベル・アラビアンラブファンタジー
☆Illustration 雲屋ゆきお
☆Design Work 木下佑紀乃+ベイブリッジ・スタジオ
☆前世の記憶をもつ、美しさと強さを兼ね備えた豪商の末娘・リズワナが、冷徹な皇子との運命的な出会いを通じて、自分の過去と向き合いながら成長していく姿が描かれたアラビアンラブファンタジー
☆読みやすい、心温まる、ハラハラ・ドキドキ、恋愛要素、切ない、胸キュン、暴力描写あり、考えさせられる、ファンタジー要素、可愛い、戦い、頼もしい、謎解き、イケメン、心の闇、衝撃的、ワクワク、思いやり、怒りがわく、してやられた感
(あらすじ)
砂漠の国アザリムには、美しい豪商の末娘、リズワナがいる。
彼女は数百年前に生きた最恐の女戦士の記憶と強さを持っていた。
ある日、リズワナは不眠の呪いに苦しむ第一皇子、アーキルと出会う。
彼女は見事に彼を眠らせることに成功するのだ。
そして、アーキルから後宮に入るように言われる。
彼女は、ある理由から、彼の前世で愛した人らしいということなのだが…
(魅力3つ)
①「主人公の隠れた強さ」
主人公のリズワナは、美しさだけでなく、隠された強さを持つ魅力的なキャラである。
彼女は数百年前「最恐の女戦士」と呼ばれていた前世の、大部分の記憶と強さをもっていた。
リズワナがそれらを今世でも引き継いで生まれ変わった理由には、特別な目的があった。彼女がその目的のために奮闘する姿は、とてもたくましく、格好いい。
心を引きつけるものになるだろう。
②「前世の生まれ変わりは誰か?と探る楽しさ」
特に、主人公が探している人が誰なのかを、推測するのはとても楽しい。
前世との性格に、少し違和感があることで混乱も生まれるが、それが物語の魅力を一層引き立てる。
さまざまな真実が明らかになったとき、バラバラのパズルが一つに合わさり、驚かされることだろう。
切なさや心温まる場面では、思わず心が揺さぶられた。
前世と、今世のキャラの名前や特徴を、しっかり覚えておくことをおすすめする。
③「メインキャラのギャップ」
主人公のリズワナは、美しくて華奢な体型をしていて、誰もが守りたくなる存在だと思われている。
実は彼女は、数百年前に女戦士として活躍していた生まれ変わりで、多くの力や大部分の記憶を引き継いでいるため、とても強いキャラクターなのだ。
リズワナは、守る側の力強くて格好いい女性である。
一方、第一皇帝アーキルは、冷徹だと恐れられていだが、実は呪いによって不眠に苦しんでいて、助けたくなるような存在だった。
彼は家族を大切に思う優しさがあり、剣の技術も高く、頭も良い。
彼のことを知れば知るほど、その魅力が際立ってくる。
見た目や噂とは全く異なる彼らの真実を知ることで、見方が180度変わっていくはず。
そんな面白さがこの作品には詰まっている。
(ひとこと)
👧ファンタジーの世界だと理解しているのですが、不思議と現実味を感じます。
前世の記憶があるまま、生まれ変わる意味には、やり残したことや実現したい目的があるということに、妙に納得してしまいます。
もしかしたら、自分も誰かの生まれ変わりかもしれないと、色々と想像するのはとても楽しいものです。
記憶はないのですが。
・アルファポリス
・電子書籍(Kindle版) 272ページ (2025/1/14発売)
・文庫本 328ページ (2025/1/16発売)
➃『災厄の花嫁 鬼の軍神の最愛』
湊祥(著)

災厄の花嫁 鬼の軍神の最愛 (スターツ出版文庫)
☆ライトノベル・和風ラブロマンス
☆カバーイラスト 花守
☆カバーデザイン AFTERGLOW
☆あやかしが息づく幻想の世界で、孤独な少女と、美しい鬼の半妖の青年の運命的な出会いの物語。
☆読みやすい、ハラハラ・ドキドキ、恋愛要素、応援したくなる、切ない、暴力描写あり、ファンタジー要素、不快感、可愛い、不安、戦い、頼もしい、謎解き、クスッと笑える、思いやり、美形、グイグイ、続きが気になる、心の傷、忍耐、あやかし登場、
(あらすじ)
主人公・西園寺透花は、「毒華姫」の宿主として恐れられている少女だ。
彼女は離れに閉じ込められ、孤独な日々を送っていた。
16歳の誕生日を迎えた透花は、ついに目覚めた毒華姫の影響で周囲は混乱する。
そんな中、鬼の軍神・朔夜と出会うのだ。
朔夜の口づけによって、透花の運命が大きく変わる…
果たして彼女にはこの先何が待ち受けているのか?
そして不思議な絆はどのように進展していくのかが読みどころだ。
(主な登場人物の特徴と魅力)
主人公の透花は、西園寺家の貴族の娘で、家族や使用人たちに愛されて育った。しかし、あることがきっかけで、離れに閉じ込められ、幸せな日々が奪われる。
そんな透花を唯一支えるのが、3つ年上の警護と見張り役の千蔭だ。
彼は陽気な性格で、生まれつき高い身体能力を持っていて、まるで兄のように透花を守る存在だ。
もう一人の重要なキャラ・朔夜は、あやかしの頭領の息子で、紅い眼をもつ美しい鬼の半妖だ。
新月の日になぜか、透花の夢の中に現れ、彼の温かい言葉に次第に心を開いていく。
透花の16歳の誕生日に、毒華姫が目覚めてしまい、そこに朔夜が…
この3人の関係は複雑で、とても魅力的だった。
彼らが物語の軸となっているが、果たしてどんな展開が待ち受けているのだろうか。
(舞台や世界観)
物語の舞台は、あやかしが存在する幻想的な世界だ。
厳格な西園寺家に生まれた透花は、毒華姫の宿主として孤独な日々を送っている。
彼女の運命を変えるきっかけとなるのが朔夜との出会いで、これが透花の成長を促し、そして、物語全体に大きな影響を与える転機になっている。
あやかしの影響が色濃く感じられる中で、透花がどのように自分の運命と向き合っていくのかが読みどころだ。
(ページをめくりたくなる展開)
朔夜が、透花の前に姿を現す瞬間は心が躍るだろう。
透花に対する朔夜の理想的な親切には、何か意図が隠されているのではないか?と気になるところだ。
透花の内に宿る毒華姫が目覚める瞬間も絶対に見逃せないところ。
2人の青年があることを理由に対立する様子は微笑ましく♡物語を盛り上げる要素になっていた。
透花が危険な目に…
ハラハラ、ドキドキする展開に、どんどんページをめくりたくなること間違いなし。
(ひとこと)
👧私は千蔭が好きですね。
幼い頃から透花の世話をし、孤独な彼女の心の支えになっていたのは、とても大きい存在です。
だからこそ、あのようなことは…
千蔭は一体どう行動するのでしょうか…
続きが気になります。
・スターツ出版
・電子書籍(Kindle版) 251ページ (2025/3/28発売)
・文庫本 312ページ (2025/3/28発売)
⑤『正体』
染井為人(著)

正体 (光文社文庫)
☆長編ミステリー
☆映画化(2024年) 主演・横浜流星
☆ドラマ化(2022年)主演・亀梨和也
☆一家を惨殺した少年死刑囚の逃走劇が描かれた長編ミステリー。
☆胸が締め付けられる、引き込まれる、読みやすい、ハラハラ・ドキドキ、共感する、心打たれる、恋愛要素、切ない、応援したくなる、暴力描写あり、考えさせられる、不快感、可愛い、不安、頼もしい、スリリング、中毒性あり、謎解き、イケメン、深い、衝撃的、思いやり、心の傷、忍耐、怒りがわく、現実とリンク、悔しい、涙がこばれそうになる、社会問題、紳士的だ、重めな内容、控えめな、読みごたえあり、感情移入する、虚しさ、放心状態
(あらすじ)
埼玉で一家三人を惨殺し、死刑判決を受けた少年死刑囚が脱獄する。
脱獄犯は東京オリンピックの工事現場や老人ホームなど、さまざまな場所で潜伏生活を送りながら捜査の手を逃れ続ける。
彼の真の目的は何なのか?
その必死な逃亡劇が描かれている。
(主な登場人物の魅力)
主人公、鏑木慶一は脱獄犯だ。
彼は高身長でイケメン、そして児童養護施設で育ったという背景がある。
18歳の時に、一家を惨殺した重い罪は、彼の人生に大きな影を落としていた。
脱獄後、彼はさまざまな仕事を転々とする。
どこでも真面目に働き、その人柄や親切さが際立ち、周囲の人たちから、自然と好感を持たれる存在だった。
しかし、脱獄をしてまで追い求めているものは一体何なのか?
正体がばれないように、人との関わりをなるべく避けながらも、鏑木の人間性が徐々に明らかになるにつれ、誰もが、ある疑問を抱かざるを得ないだろう…
(舞台と世界観)
神戸、埼玉、東京、長野、山形といった多彩な場所を舞台にしている。
さまざまな職場や、人々の生活が描かれていて、特に老人ホームや新興宗教といった具体的な環境が臨場感をもたらしていた。
人間関係がリアルに表現されていて、この物語に引き込まれること間違いないだろう。
(ページをめくりたくなる展開)
脱獄犯・鏑木慶一の目的は?
物語が進むにつれて、本当の理由や求めるものが次第に見えてくる。
どんどん気になる展開が待ち受けているので、ページをめくる手が止まらないだろう。
各職場で新しい仕事を始めるたびに、彼の新たなスタートが描かれていた。
次はどんな人たちと出会うのか?
どんな仕事をするのか?
毎回異なる人間ドラマが展開するので、全然飽きがこない。
彼の目的がだんだんはっきりしてくるにつれて、ハラハラドキドキの展開に変わっていく。
鏑木が目指すものがどうなるのか、思わず応援したくなった。
最後には、心に残るメッセージが込められていて、考えさせられる問題も浮かび上がるだろう。
強烈なインパクトを与え、誰しもが忘れられない作品になることは間違いない。
(ひとこと)
👧この結末…
尾をひきますね…
だからこそ、記憶に残り、多くの人が考えるきっかけになると思います。
このような出来事は、現実でも起こり得るということを、私たちは忘れてはいけませんね。
そして、なんと嬉しいことに、映像化されているので、さっそく観てみようと思います。
・光文社
・電子書籍(Kindle版) 578ページ (2022/1/12発売)
・文庫本 624ページ (2022/1/12発売)
・オーディオブック(Audible版)20時間3分 ナレーター(渡辺 鉱) (2022/11/4配信)Audible Studios制作
※Audible会員は定額聴き放題
⑥『青藍の秘め恋 陰陽学園の男装令嬢、ライバル御曹司の番になる』
久生夕貴(著)

青藍の秘め恋 陰陽学園の男装令嬢、ライバル御曹司の番になる (富士見L文庫)
☆ライトノベル
☆イラスト NiKrome
☆カバーデザイン しすい紺
☆男装した女子が主席を目指し、友情や恋愛に奮闘する姿が描かれたドキドキの恋物語。性別を隠しながら成長していく主人公の奮闘から、心温まる感動と初々しい恋心を再発見できる一冊。
☆引き込まれる、読みやすい、ハラハラ・ドキドキ、恋愛要素、切ない、応援したくなる、胸キュン、ファンタジー要素、可愛い、不安、戦い、幸福感、頼もしい、中毒性あり、イケメン、思いやり、ワクワク、美形、いじめ、グイグイ、心の傷、あやかし登場、誠実、ニマニマ♡、紳士的だ
(あらすじ)
主人公の広瀬満月は、一家の再興のために兄になりすまして男子校の青藍学園に通っている。
首席を目指して努力しているものの、成績優秀な東条伊織に常に阻まれてしまう。
そんな中、学生同士のパートナー制「陽月番」で、ライバルの伊織と組むことになり、彼との共闘が始まる。
女であることを隠しながら、満月はさまざまな困難に立ち向かっていくことに…
(登場人物の魅力)
主人公・広瀬満月は兄の代わりに、男子校に入学。
一家再興のため、女であるいう秘密を抱えながら、首席を目指して奮闘する。
彼女の努力に共感し、思わず応援したくなった。
そして、満月の唯一の理解者、幼なじみの越谷燐は、満月を支えてくれて、心を温かくする存在だ。
一方、完璧な御曹司、東条伊織は容姿端麗で、学年のトップ。
彼は満月にとって倒すべき目標であり、冷静で魅力的なキャラだ。
満月が伊織とパートナーとして共に学びながら成長していく姿が描かれていて、わたしたち読者の心をつかむ要素が満載。
(舞台や世界観)
舞台は、陰陽師を育成する男子校「青藍学園」だ。
ここでは、妖魔から国を守るために優れた陰陽師たちが育てられている。
主人公の広瀬満月は、性別を偽り、兄になりすましながら学園生活を送っている。
満月は首席を目指して奮闘するが、完璧な御曹司・東条伊織にいつも阻まれてばかりだ。
そして、パートナー制の番に選ばれたため、彼と同室になってしまう。
厳しい競争と強いプレッシャーの中、学生たちは常に自分の実力を試される状況にある。
緊張感あふれる学園内では、学生たちが試験や成績で競い合う一方で、友情を育んだり、恋愛感情を抱いたり…
さらに、妖魔や陰陽師というファンタジー要素も加わり、物語にどんどん引き込まれることだろう。
(ページをめくりたくなる展開)
男子校に通う主人公・広瀬満月が女の子であることを必死に隠している。
彼女は、同室の東条伊織にうっかり性別がばれないか、ドキドキしながら過ごしているのだが、この緊張感がワクワクを生んでいる。
二人の関係がどう進展するのか注目だ。成長や友情、さらに恋愛感情が芽生えるかもしれない…
そういった彼らの変化を追うことで、より物語に引き込まれること間違いなしだ。
ペアで行う課題では、満月と伊織が協力し合い、信頼関係を築くことが成功のカギだろう。
課題には順位があり、どのペアがトップになるかを予想するのも楽しみの一つだ。
次に何が起こるのか、ワクワク、ひやひや、キュンキュンさせる展開が待っていて、ページをめくる手が止まらなくなるはず。
(ひとこと)
👧主人公が、自分の性別を隠す設定のストーリーは昔から大好きで、つい手にとってしまいます。
この作品は、友情や、恋愛のドキドキ感が詰まった一冊で、いくつになっても、初々しい恋心を感じることができ、とてもリフレッシュできました。
・KADOKAWA
・電子書籍(Kindle版) 255ページ (2025/2/14発売)
・文庫本 288ページ (2025/2/14発売)
⑦『あやかし恋古書店 ~僕はきみに何度でもめぐり逢う~ 』
蒼井紬希(著)

あやかし恋古書店~僕はきみに何度でもめぐり逢う~ (TO文庫)
☆ライトノベル
☆カバーイラスト nineo
☆カバーデザイン 西村弘美
☆不思議な古書店での心温まる恋と、失われた記憶を巡る物語。
誰もが共感できる純粋な想いや、愛らしいあやかしたちとの出会いが心に響く、感動いっぱいの一冊!
☆引き込まれる、読みやすい、ハラハラ・ドキドキ、心打たれる、心温まる、恋愛要素、切ない、応援したくなる、暴力描写あり、胸キュン、ファンタジー要素、不快感、可愛い、不安、戦い、幸福感、頼もしい、謎解き、イケメン、クスッと笑える、溺愛系、衝撃的、思いやり、美形、グイグイ、忍耐、あやかし登場、期待、ほっこりする、涙がこぼれそうになる、胸が締め付けられる、癒やされる、誠実、ニマニマ♡、紳士的だ、不思議な魅力、心震える
(あらすじ)
東京で恋に破れた真山紗月は、故郷の新潟に帰ってくる。
彼女は、妖怪たちが集まる古書店「鴉翅堂書店」で働き始める。
ここはただの書店ではなく、さまざまな妖怪が訪れる不思議な場所だった。
無愛想でドSな店主・影野と出会い、紗月は、妖怪たちの悩みを解決しながら徐々に彼に魅かれていく。
しかし、影野には紗月との隠された過去があるようで、物語は思わぬ展開を迎えるのだ。
二人の運命に秘められた絆とは一体何なのか?
最後まで目が離せない恋愛物語。
(主な登場人物の魅力)
主な登場人物は、主人公の真山紗月と古書店の店主・影野である。
真山紗月は25歳で、子供の頃から絵本が大好きだった。
東京の大型書店で働いていたが、失恋を機に辞め、故郷の新潟に帰ってきた。
そこで見つけた古書店に惹かれ、働いてみたいと強く望む。
紗月の純粋さや、問題に諦めずに立ち向かう姿勢は、多くの人に共感を呼ぶことだろう。
一方、影野は20代後半くらいの着物姿の美男子で、冷たい印象を持つが、その裏には優しさが隠れているようだ。
影野の無愛想な態度には、何か理由があるのか?
二人の関係がどのように変化していくのかが気になるところである。
(舞台や世界観)
舞台は主人公・真山紗月の故郷・新潟の透馬村にある古書店「鴉翅堂書店」だ。
ここではあやかしが集まり、不思議な魅力を放っている。
物語は、訪れるお客たちの悩みを解決しながら展開していく。
日常に潜む不思議さや美しさを感じられる、幻想的な世界が魅力的だった。
読み進めるうちに、心温まるエピソードや、不思議で切ない恋愛にも出会え、思わず物語に引き込まれてしまうことだろう。
(ページをめくりたくなる展開)
故郷に帰った紗月が、夢の中で失った記憶の断片を探している。
紗月はなぜ記憶を失い、思い出せないのか?
そして、その背後には、古書店の店主が関わっているのではないか?と、気になってしまうだろう。
この物語には、可愛いあやかしや、美しいあやかし、さらには危険なあやかしが登場する。
うっかり出てしまうモフモフの耳や尻尾を持つあやかしたちの描写は、本当に可愛らしくて、思わず触りたくなった。
彼らがどうしてあやかしになったのか?
その理由を知ることで、ずっと感じていた違和感がスッキリ解消されることだろう。
ストーリーはとても切なくて、真っ直ぐな思いが心に響き、胸が苦しくなった。
果たして運命に逆らうことはできるのか?
その結末を目撃するために、ページをめくる手が止まらなくなるだろう。
(ひとこと)
👧不思議な世界に浸りながら、心温まる恋の物語を楽しめる一冊でした。
絵本やあやかしが好きな方には特におすすめです。
一途な想いを抱き続けるその美しさが、心に深く響きます。
素敵なお話でした。
・TOブックス
・電子書籍(Kindle版) 252ページ (2016/6/1発売)
・文庫本 284ページ (2016/6/1発売)
おわりに

「今月読んだ本」の中から
オススメの本を7冊ご紹介しました。
いかがでしたか?
今月は、初めての作家さんの作品ばかりでした。
その中でも、阿部暁子さんの『カフネ』は、2025年本屋大賞を受賞された作品です。
受賞作だからといって面白いに違いないという先入観を持たずに素直に読んでみましたが、その優れた内容に心を打たれました。
本当に印象に残る素晴らしい作品です。
さらに、染井為人さんの『正体』は映像化もされているだけあり、原作の面白さは格別でした。
時間が経っても、その時に感じた感情が鮮やかに蘇るほどの力を持っています。
また、最近ハマり始めたライトノベルもたくさん読みました。
その独特な読みやすさやファンタジー、恋愛の要素が絶妙で、つい夢中になってしまいました。
年齢を重ねても乙女心がよみがえる感覚には中毒性があります!
これからもたくさんの作品に触れて、面白いと感じた本だけをご紹介していきます。
私が紹介した中から、次に読みたい一冊が見つかればとても嬉しいです!
あなたの新たな読書への旅がこころ豊かなものとなりますように。

それでは、
またお会いできる日を楽しみにしています!
お付き合いありがとうございました。