あなたの選書の参考に!今月読んだ本の中から面白かった本5冊をご紹介します!【2025年6月】「読書好き主婦ちみる」

ちみる
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こんにちは。
読書好き主婦ちみるです。

お知らせ

このブログは、私が読んで面白いと感じた本だけを紹介しています。
人生で読める本の数には限りがありますよね。

限られた時間の中で、どれだけ心に残る作品と出会えるか。
その探求をお手伝いできれば幸いです。

皆さんが一冊でも多く、心を動かす本に出会えるように、ここでの情報がお役立ちになればと思います!

この記事では、私が今月読んだ本の中から特にオススメの5冊をご紹介していきます。


是非一読して、新しい本との出会いをお楽しみください!

今月読んだ本の中から
オススメしたい5冊!
(2025年6月)

①『最後の医者は桜を見上げて君を想う』
二宮敦人(著)


最後の医者は桜を見上げて君を想う (TO文庫)

☆医療小説

☆「最後の医者」シリーズ1冊目!

☆イラスト syo5
☆カバーデザイン 川谷康久(川谷デザイン)

☆生と死に真剣に向き合う医師たちの葛藤が描かれた感動の医療小説。

☆心打たれる、考えさせられる、引き込まれる、読みやすい、ハラハラ・ドキドキ、共感する、ためになる、切ない、応援したくなる、不安、衝撃的、思いやり、深い、忍耐、現実とリンク、悔しい、胸が締め付けられる、重めな内容、感情移入する、読みごたえあり、放心状態、医療系、泣いた、やるせない

(あらすじ)

武蔵野七十字病院で働く医師たちが、余命宣告を受けた患者と向き合う物語。

皮膚科医の桐子修司きりこしゅうじは、死を受け入れる権利があると信じる一方で、副院長の福原雅和ふくはらまさかずは奇跡を信じて生きる道を選ばせようと努力する…

患者たちは自らの余命にどう向き合い、どのような選択をするのか?

生と死の狭間で、医師たちと患者たちの心の葛藤が感動的に織り成される作品。


(主な登場人物の魅力)

この物語のメインキャラは、対立する2人の医師だ。

桐子修司きりこしゅうじ

七十字病院に勤務する皮膚科医。
患者に受け入れがたい厳しい真実を伝え、残された時間を有意義に過ごすことを促すため、死神というあだ名で呼ばれ問題人物として扱われる。
小柄で中性的な外見をもつ。

福原雅和ふくはらまさかず

七十字病院の副院長。
桐子と同期。
命を救うために全力を尽くす凄腕外科医だ。
彼は絶望的な状況にも希望を見出し、治るかもしれないと思わせる言葉で患者を勇気づける。

この2人の考え方の違いは、患者たちに、さまざまな選択をもたらし、物語に深い緊張感を与えている。

音山晴夫おとやまはるお

2人の同期で、穏やかで優しい性格の内科医。
彼の存在が関係性のバランスを取り、物語を一層引き立てている

彼らの葛藤や、患者との関わりから、深い感動と問いかけを感じることができるだろう。


(舞台と世界観)

舞台は武蔵野七十字病院という医療現場だ。

余命を告げられた患者たちとそれに向き合う医師たちの葛藤が描かれている。

この物語は、生と死という深いテーマを扱っていて、医療の現実と人間の感情が密接に結びついている。


医師たちの患者との関わりから、自分だったらどうするだろう?と、考える機会を得ることができるだろう。


(ページをめくりたくなる展開)

この作品には、異なる3つの中編小説が収められている。
各物語には、同じメインキャラクターたちが登場し、それぞれの患者が病気を告知されてから亡くなるまでの過程が詳しく描かれていた。

病気になったショックや、それを受け入れられない苦しみがリアルに描かれ、死に向かって残された時間をどう過ごすのかが大きなテーマとなっている。

考え方が正反対の医師たちが対立しながら、患者にどんな選択をもたらすのかが焦点だ。

心のケアや治療について、自分だったらどうするか?
どんな言葉をかけられたら心穏やかでいられるのか?
などを考えさせられる内容だった。
すぐに感情移入し、ページをめくる手が止まらなくなるだろう。

内容は胸が痛むほど重いので、覚悟して読んだほうがいい。

この物語は、緊迫感に満ちた患者の苦悩と医師の信念がぶつかり合う様子が描かれていて、心に響く言葉が詰まっている。

自分自身について深く考える機会が得られることだろう。


(ひとこと)

👧ストーリーの中で、実際に起こりうる状況や人々の感情が丁寧に描かれていて、死に向かう道のりはとても辛いものでした。

登場人物の医者たちが異なる見解を持っていることに、一理あると感じながらも、もし自分がその患者の立場だったら、どちらの言葉を求め、どの治療を選ぶだろうかと考えると、答えが見つからなくなります。

奇跡を信じたい気持ちと、現実を受け入れることの苦しみが同時に迫ってきて、心が痛みました。

なぜこんな素晴らしい人がこのような目に遭わなければならないのかという思いも、胸を締めつけました。

涙をこらえなければならない場面が多く、改めて健康の大切さを実感しました。

素晴らしい作品に出会えたことに感謝しています。

そして、シリーズ作品であり続きが読めることも嬉しく有難いです。

・TOブックス
・電子書籍(Kindle版) 375ページ (2016/11/1発売)
・文庫本 416ページ (2016/11/1発売)
・オーディオブック(Audible版)12時間11分 ナレーター( 鳥海 浩輔) (2020/3/6配信)Audible Studios制作
※Audible会員は定額聴き放題

こちらもオススメ!

漫画版もあります!


②『偽りの花嫁 ~虐げられた無能な姉が愛を知るまで~』
中小路かほ(著)


偽りの花嫁~虐げられた無能な姉が愛を知るまで~ (スターツ出版文庫)

☆ライトノベル・和風ファンタジー

☆カバーイラスト 神無月なな
☆カバーデザイン 北國ヤヨイ(ucai)

☆異能が開花しないことで虐げられていた孤独な姉が、強大な呪術師と出会い、真実の愛から自己成長を遂げる感動的な和風ファンタジー

☆ファンタジー要素、異能、あやかし、引き込まれる、読みやすい、恋愛要素、切ない、暴力描写あり、胸キュン、戦い、頼もしい、幸福感、謎解き、溺愛系、満足感、衝撃的、スッキリ爽快、笑える、美形、いじめ、グイグイ、心の傷

(あらすじ)

黒百合和葉くろゆりかずはは、呪術師最強の証である“神導位”を代々受け継ぐ黒百合家の家系に生まれたが、呪術の才能がない“無能”として悩んでいた。

能力が開花した妹の乙葉おとはと常に比べられる日々に、和葉は孤独を抱えていた。

そんなある日、黒百合家は最強の呪術師・東雲玻玖しののめはくに神導位の座を奪われ、そのうえ、彼から「嫁にしたい」という申し出があった。

無愛情な結婚を余儀なくされるが、次第に彼の優しさに触れ、和葉の運命は大きく変わっていく…


(主な登場人物の魅力)

主人公・黒百合和葉くろゆりかずは
呪術師の家系に生まれたひかえめで素直な女性。

和葉は、呪術が扱えないことで家族から見放されて孤独な日々を送り、心の中で愛を強く求めている。

東雲玻玖しののめはく
代々受け継いできた黒百合家に代わって選ばれた、神秘的な魅力を持つ呪術師。
彼は長身で美しい銀色の長髪、白い狐の面をつねに被っている。
神導位に自分が選ばれることを実は望んでいない。黒百合家の娘に縁談を申し込む。

黒百合乙葉くろゆりおとは
和葉の双子の妹で、明るく自信に満ちた性格。

彼女は姉の和葉とは正反対の性格。
の乙葉の存在が和葉の心の中に葛藤を生むことになる。

黒百合喜一くろゆりきいち八重やえ

和葉と乙葉の両親。
名誉に執着しすぎるため、和葉にとっては負担となる存在。


(舞台と世界観)

舞台は倭煌國わこうのくにという和風ファンタジーの世界だ。

この国では、特別な家系が代々呪術の力を受け継いでいる。

物語では、呪術師たちの戦いや、複雑な家族関係を背景に、主人公・和葉が成長していく様子が描かれている。

黒百合家やその仲間たちとの絡みもあり、物語はさまざまな波乱に満ちた展開を迎える。


(ページをめくりたくなる展開)

黒百合家が神導位を失う瞬間や、玻玖が和葉に縁談を申し込むシーンは思わず驚かされた。
伏線が巧みに張られていて、予想外の展開が次々と待っているので、最後まで目が離せないだろう。
長い間、その座を守ってきた黒百合家が、突然現れた謎の青年にその権威を奪われる様子は見逃せないところだ。
青年は神導位なんかに全く興味を持っていない。
その一方で、黒百合家はこの位を300年間守ってきた伝統ある家系なので、青年の無関心が逆に彼らのプライドや自信を打ち砕いてしまう。

さらに、黒百合家が必死に自分たちの地位を取り戻そうとするしつこさは、なんとも滑稽な光景を生み出し、思わずあきれて笑ってしまう瞬間もあった。

また、玻玖が無能とされている姉の和葉に縁談を持ちかける展開もなぞだ。
なぜ姉を選んだのか?
その理由が気になって仕方ない。
玻玖との関わりが、孤独な和葉の運命をどう変えるのか?
果たして彼女は幸せになれるのか?
興味が尽きないところだ。

物語が進むうちに、玻玖が和葉を大切に思っている理由が明らかになり、さらに驚きの展開が待っている。

そして、切ない感情も湧き上がることだろう。

伏線が仕込まれていて、後からその意味がしっかり回収されるから、満足感を味わえるはず。


(ひとこと)

👧家族に虐げられながらも愛を求める和葉。
本当の愛を知り、彼女の成長が心に響く作品でした。

異能を正しく使わなければ危険であり、悪巧みを考える人間も残念ながら存在するため、現実に呪術がないことに安堵を感じました。

作品が持つ構成や展開がしっかりとしていて、わたしたち読者が抱く疑問がきちんと解決されますので、満足感を得られます。

読んでよかったと心から思える内容でした。

・スターツ出版
・電子書籍(Kindle版) 280ページ (2025/1/28発売)
・文庫本 344ページ (2025/1/28発売)


③『神様の定食屋』
中村颯希(著)


神様の定食屋 (双葉文庫)

☆『神様の定食屋』シリーズ1巻目!

☆カバーイラストレーション pon-marsh

☆カバーデザイン afterglow

☆ライトノベル・グルメ・連作短編小説

☆料理を通じて、人々の思いや絆が温かく描かれている連作短編小説!

☆心温まる、切ない、ファンタジー要素、クスッと笑える、深い、泣いた、引き込まれる、読みやすい、心打たれる、ためになる、恋愛要素、応援したくなる、考えさせられる、思いや入り、希望がわく、心の傷、続きが気になる、ほっこりする、胸が締め付けられる、美味しそう

(あらすじ)

高坂哲史たかさかてつしという主人公が、両親を事故で失った後、妹の志穂と共に家業の定食屋「てしをや」を継ぐことになった。

しかし、哲史は料理ができず、妹から叱責される毎日である。
哲史は料理が上手になりたいと願い、神社で愚痴をこぼした。
すると、神様が現れ、その願いを叶えてくれることになった。

しかし、その代わりに、哲史に憑依した魂が望む相手に料理を振る舞い、未練を解消しなければならなくなる…

哲史は料理を学ぶだけでなく、さまざまな人たちの過去の想いや関係性に触れながら成長していく。
涙を誘う心温まる物語。


(主な登場人物の魅力)

・主人公・高坂哲史たかさかてつし

事故で両親を失った後、3年間勤めているSEの仕事を休職し、両親が経営していた「てしをや」という定食屋を手伝っている。
優しい性格の持ち主で、悩みがあると神社に行って神様にお願いをする。
神様の助けを借りる代わりに、未練を残した魂たちに体を貸し、料理を各々の大切な人に振る舞うことで思いを伝え…
この経験から哲史はどんどん成長していく。

高坂志穂たかさかしほ

哲史の5歳下の妹で、可愛い見た目に加えて強気な性格を持っている。
志穂は、両親がのこした定食屋を継ぐと決意する。
決断力があり行動も早いが、兄にはかなわないと悔しさを感じることも…

志穂は、男性客に意外とモテている。

神様かみさま

気さくでお酒が好き。
忙しいと話しかけても出てこないことも…
願う人たちや、魂の思いを、さりげなくサポー卜する。


(舞台と世界観)

舞台は、両親が経営していた定食屋「てしをや」。
このお店は地元にしっかりと根付いていて、心温まる料理や、人々の思いが感じられる空間が広がっている。

家族や人とのつながりの大切さがじんわりと伝わり、その温かさに包まれることで、心がほっこりすること間違いないだろう。


(ページをめくりたくなる展開)

両親が突然事故で亡くなった。
彼らが経営していた定食屋を妹が継ぐことに決め、兄は今勤めている会社を休職して手伝うことに。
しかし、兄の哲史は料理について知識がなく、妹に叱られ自信を失って悩んでいた。

一方、妹の志穂は両親を手伝っていたため、料理や接客には慣れている。

ある日、哲史は何となく近所の神社に行き、料理を上達させる方法を尋ねると、なんと神様が現れた。
この神様は気さくで、哲史とのやりとりが面白く、どんどん引き込まれていくことだろう。
神様は、哲史の願いを叶える代わりに、未練を残している魂を、哲史に憑依させ、その魂が成仏する手助けをしてほしいと頼んできた。
こうして、哲史と神様の不思議な関係が始まり、物語がますます面白くなっていく。

哲史が料理を通じて、どのように魂たちの思いを相手に伝え、未練を解消するのかが読みどころとなる。

亡くなった魂たちや、遺された相手が抱える、さまざまな感情に触れるシーンでは、胸を締め付けられ、涙を誘うことだろう。


(ひとこと)

👧料理には、単なる食事以上の深い意味や、つながりがあると感じました。

そして、人はいつどんな時に死を迎えるかわからないはずなのに、今生きている時間がどれほど大切かを忘れがちだったりします。
この作品は、そうしたことを改めて考えさせてくれました。

切なくて悲しい場面では、思わず涙がこぼれそうになる一方で、神様と主人公のやりとりにはクスッと笑ってしまうような軽快さもあります。
感動的でありながらも重くない雰囲気が魅力的でした。

お料理のコツも詰まっていて、作りたいという意欲も増しました。

さらに、この作品はシリーズもので、続きが楽しめるので、とても嬉しいです!

※Audible での神様の声が好きです♡

・双葉社
・電子書籍(Kindle版) 256ページ (2017/6/18発売)
・文庫本 304ページ (2017/6/15発売)
・オーディオブック(Audible版)7時間44分 ナレーター(小船 彰人) (2023/7/28配信) Audible Studios制作

※Audible会員は定額聴き放題

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¥520 (2025/07/01 10:28:20時点 楽天市場調べ-詳細)

④『薔薇色じゃない』
凪良ゆう(著)


薔薇色じゃない (キャラ文庫)

☆新装版シリーズ二冊目!

☆口絵・本文イラスト 円陣闇丸えんじんやみまる

☆BL小説

☆愛や成長、人生の選択が交錯する感動的なBL小説。
登場人物たちの切ない恋愛模様が、わたしたち読者を最後まで惹きつける魅力的な物語です。

☆恋愛要素、切ない、考えさせられる、中毒性あり、思いやり、応援したくなる、じれったい、感情移入する、もどかしい、引き込まれる、幸福感、クスッと笑える、溺愛系、イケメン、美形、心の傷、読み終わるのがもったいない

(あらすじ)

二十歳で出会った水野光流みずのひかる阿久津慧一あくつけいいちは、順調に同棲生活を送っていた。
しかし、仕事の忙しさやすれ違いから喧嘩が増え、25歳の誕生日に突然別れを告げられた。

一年後、偶然再会し、友人関係を築く中でお互いに成長していく二人。果

たして、彼らの運命は再び交わるのか?
心の中には、どんな想いが秘められているのか?


(主な登場人物の魅力)

水野光流みずのひかる

イケメンで、フードスタイリストを夢見る主人公。
料理が得意で情が深く、周囲を思いやる心を持っている。

しかし、彼は仕事に追われて心の余裕を失ってしまう。

大学時代に出会った阿久津慧一あくつけいいいちと恋に落ち、同棲生活を始めたが、忙しさや喧嘩から別れてしまう。

阿久津慧一あくつけいいち

光流の恋人。
男らしく整った顔立ち。
家事が苦手なので、いつも光流を頼りにしている。

母子家庭で育ち、母親を守るという強い意識を持っているため、自分の感情をあまり人には話さないタイプだ。

彼もまた、光流との関係を大切に思っているが、ある理由で別れを選んでしまう…

この二人の関係性や、それぞれの成長が物語の大きな魅力だ。

再び出会うことになる彼らは、友人関係を築きながらお互いに変わっていく。

果たして、彼らの運命は再び交わるのか?


(舞台と世界観)

物語は、現代の日本を背景に、登場人物たちの仕事や恋愛家家族との関係がリアルに描かれていた。

光流のフードスタイリストという職業を通じて、料理や食の大切さも強調されていて、その描写が情感を豊かにしていると感じた。


(ページをめくりたくなる展開)

20歳で出会った光流と慧一は、まるで磁石のように惹かれ合い、同棲を始めた。
最初は順調だったが、仕事の忙しさから心に余裕がなくなる。
お互い相手を思って行動しているはずなのに、心が通じずギクシャクした日々が続き、25歳のときにとうとう別れることに…

この物語では、2人それぞれの視点で彼らの思いや感情が語られている。
彼らのもどかしさや切なさを直接感じることができるだろう。

喧嘩の後、仲直りすると思いきや…
どうしてこうなってしまったのか?という疑問を抱えつつ、続きを読みたくてページをめくる手が止まらない。
彼らの未来には再び希望が訪れるのか?
気になって仕方がない!

一年後、仕事を通じて偶然再会した光流と慧一。
私は、ぜひ彼らに復縁してほしいという気持ちでいっぱいになった。
おそらくひかれ合っているはずなのに、なかなか進展がない。
そんなじれったい展開が、逆に人間らしくて魅力を感じた。
彼らのこの微妙な関係が、いつまでも読み続けたくさせてしまうのところなのだ。

果たして、2人はどうなるのか?
過去の経験から何を学んだのか?
彼らの心の葛藤や、これからの選択が、物語をどのように動かしていくのか?

目が離せない展開が待っている…


(ひとこと)

👧愛と人生の選択について深く考えさせられる作品でした。

光流、慧一のどちらの気持ちも理解できるからこそ、もどかしかったです。
好きな人とずっと一緒にいたいと思う気持ちはよくわかりますし、それはとても素敵なことです。
しかし、別れることも実際にあることで…

恋愛小説は、人と人との気持ちが複雑に絡み合って、先の展開が予想できない魅力があり、その中毒性にはまります。

さらに、光流が、食に対して真剣に向き合う姿勢から、命をいただいて生かされていることへの感謝の気持ちを忘れてはいけないと、改めて強く感じました。

とても素敵な作品でした!

・徳間書店・キャラ文庫
・電子書籍(Kindle版) 267ページ (2025/3/31発売)
・文庫本 298ページ (2025/3/27発売)

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こちらもオススメ!

凪良ゆうさん他作品でオススメしたい本は『未完成』(新装版)

教師と生徒の禁断の恋が描かれた切なくて魅力的な物語です。

思春期の葛藤や、愛の複雑さが丁寧に描かれていて、あなたの心にも響くこと間違いなしの一冊です!

面白すぎて寝不足注意

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¥770 (2025/07/01 12:41:16時点 楽天市場調べ-詳細)

⑤『悪い夏』
染井為人(著)


悪い夏 (角川文庫)

☆染井為人さんのデビュー作!

☆第37回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作!

☆映画化!主演・北村匠海さん

☆生活保護制度の裏側が描かれた緊迫感あふれるノワール・サスペンス!

☆ハラハラ・ドキドキ、恋愛要素、暴力描写あり、考えさせられる、不快感、スリリング、衝撃的、現実とリンク、社会問題、引き込まれる、読みやすい、クスッと笑える

(あらすじ)

26歳の佐々木守ささきまもるは、生活保護受給者を支援するケースワーカーだ。

ある日、同僚が生活保護の打ち切りを理由に受給者に肉体関係を迫っていることを知り、真相を確かめるため、その女性の家を訪れた。

しかし、守のこの行動をきっかけに、彼の運命が大きく変わり、不幸な事態や、凄絶な悲劇に巻き込まれてしまう・・・


(主な登場人物の魅力)

物語のメインキャラ3人を紹介する。

佐々木守ささきまもる

26歳、堅物で弁が立つ。
生活福祉課でケースワーカーとして働いている。
小柄で華奢な体型。同僚の頼みで、悪事を追ううちに、運命が大きく変わることになる。

林野愛美はやしのあいみ

22歳のシングルマザー。
彼女は生活保護を受けながら、4歳の娘、美空みそらを育てている。
愛美はぽっちゃりした体型で茶髪。
内に辛い秘密を抱えている。

金本龍也かねもとりゅうや

彼は「セクキャバ」の店長で、冷静沈着なヤクザだ。
手腕が強いだけでなく、生活保護に関する知識も豊富で、人を信用せず、他人を巧みに利用する才能を持っている。

もともとは新宿のヤクザだったが、過去のある出来事から千葉県の森野組で活動するようになった。


(舞台と世界観)

舞台は、生活福祉課のある現代の日本で、社会問題が交錯している。

特に、生活保護制度の裏側や不正受給に関することが描かれていた。

人間の欲望や弱さが絡み合い、社会の闇を鮮やかに浮き彫りにする、考えさせられるストーリー。


(ページをめくりたくなる展開)

収入があるのに隠して生活保護を受ける人。
近しい人からの援助を受けられる可能性があるのに、それを隠して不正に受け取るケース。
体が悪いと訴えながら、実際には回復しているのに、医者の診断書を使って不正受給する人など、こうしたずるい人たちが生活保護を利用して不労で生活している様子がリアルに描かれていた。

さらに、ヤクザや悪質な人たちも登場して…

こんなストーリーを読み進めていると、心がざわざわしてくる。
彼らの未来が明るくないだろうと思いながらも、果たしてどうなるのか気になってしまう。
結末がどうなるのかはぜひご自分の目で確かめてほしい。

この作品は、現実に通じる部分が多く、だからこそ興味を引きつけられる。

深く考えさせられ、どんどん引き込まれていくはずだ。


(ひとこと)

👧現実的な社会問題がテーマに描かれながらも、エンターテインメント要素がしっかり詰まった作品でした。

社会の裏側を知ることで、さまざまな視点から考えさせられる内容です。

本来、正しい人に支援が届くべきですが、現実は複雑で、改善を目指す取り組みもあるとは思いますが、なかなか難しい問題ではないでしょうか。

また、佐々木は、女性に対してあまりにも免疫がなさすぎる印象を受けました

最後には愛美の状況を理解してくれたのかもしれませんが、あのような結果になってしまったのは、彼の自業自得と言えると私は感じました。

さらに、この作品は映画化されていて、キャストもとても興味深いです。
ぜひ観てみたいと思います!

・KADOKAWA
・電子書籍(Kindle版) 351ページ (2020/9/24発売)

・単行本 336ページ (2017/9/29発売)
・文庫本 384ページ (2020/9/24発売)

・オーディオブック(Audible版)12時間11分 ナレーター(大久保 多聞) (2023/12/22配信) KADOKAWA制作

※Audible会員は定額聴き放題

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¥500 (2025/07/01 10:28:20時点 楽天市場調べ-詳細)

こちらもオススメ!

染井為人さん作品『正体』

脱獄犯の少年があることを求めて逃げる姿を追い、心に響く人間ドラマが展開するミステリー小説!

あなたもきっと、この緊迫感に引き込まれるはず!

(※映画化 主演・横浜流星さん、ドラマ化 主演・亀梨和也さん)

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¥990 (2025/07/02 02:14:16時点 楽天市場調べ-詳細)

おわりに

ちみる
ちみる

今月は、15冊の本を読み、その中で特に面白かった5冊をご紹介しました。
いかがでしたか?

私が特に印象に残ったのは、初めて読む作家さんの二宮敦人にのみやあつとさんによる『最後の医者」シリーズです。

私は医療業界で働いていた経験があるため、医療をテーマにした作品に惹かれます。
この物語は現実味があり、重く、考えさせられるストーリーでとても好みです。
抗えない絶望感が耐え難く、涙を抑えるのが大変でした!

また、イラストも美しく、見るたびに感動してしまいます。
わが家の本棚には本当に面白い本だけを残していて、この作品も手放すことは考えられず、ぜひコレクションに加えたいと思います。
これからシリーズ全巻を大切に読み進めたいと思っています。

次に、中村颯希なかむらさつきさんも初めて読む作家さんでした。
「神様の定食屋」シリーズは、心温まるストーリーや、クスッと笑える展開にすぐに夢中になる面白さでした!

料理をしながらAudibleで聴いていましたが、作業はとても捗ったものの、内容が感動的で、泣きながら料理をしていました。

きっと家族は、私の姿を見て、「うちの母親大丈夫か?」と呆れていたに違いありません。

こちらのシリーズも全巻読みたいと思っています。

そして、私が大好きな凪良なぎらゆうさん!
相変わらず素晴らしいものでした。

新装版の「薔薇色じゃない」は、イケメン2人のイラストも素敵で、物語に出てくるキャラクター像にぴったりでした!


凪良さんの作品は、登場人物の心情が細かく描写されているので、感情移入しやすく、毎回その美しい文章に引き込まれます。
心をつかむお話を描かれる凪良さんが大好きで、とても尊敬しています。



長くなりましたが、どの作品も本当に面白いので、きっとあなたのお気に入りになると思います。


これからもたくさんの作品に触れて、面白いと感じた本だけをご紹介していきます。

私が紹介した中から、次に読みたい一冊が見つかればとても嬉しいです!

あなたの新たな読書への旅がこころ豊かなものとなりますように。

ちみる
ちみる

それでは、
またお会いできる日を楽しみにしています!
お付き合いいただき、ありがとうございました。

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