こんにちは。読書好き主婦ちみるです!
今回ご紹介する本は垣谷美雨さんの『夫の墓には入りません』です。
愛が冷めていた仮面夫婦。
夫に先立たれた嫁は
晴れて自由の身になれたはずだったのに・・・
その後の、嫁と義両親との関係性が描かれている作品です
長編小説で、夏葉子(嫁)さん視点でのストーリー展開だよ!
では、あらすじと感想を紹介していきますね。
ぜひ一読していってください!
あらすじ
ある晩、夫が急死。これで嫁を卒業できると思いきや、舅姑や謎の女が思惑を抱えて次々押し寄せる。 “愛人”への送金、墓問題、介護の重圧・・・・・・がんじがらめな夏葉子(かよこ)の日々を変えたのは、意外な人物と姻族関係終了届 !?
垣谷美雨(著 )
婚姻の枷に苦しむすべての人に贈る、人生逆転小説。『嫁をやめる日』を改題。〈解説・角田修平〉
『夫の墓には入りません』
中公文庫
表紙カバーより
感想
内容にやや踏み込んだ感想となります。
良かったらお付き合いください。
魅力1(ネタバレ)
亡き夫には、秘密ごとがあったのではないか
それは浮気の疑惑です。
①そもそも亡くなった場所がおかしい。
妻にウソを吐いた理由は?
②謎の女性の出現あり。
自宅にお線香をあげるために来訪します。
彼女の拝む時間が、ものすごく長いことに違和感が・・・
特別な関係だったのではないかと疑いをもちたくなると思います。
③亡き夫は、普段から理由をつけての不在が多かった。
愛人がいたのではないかと疑ってしまうのも仕方ありません。
彼の遺留品を調べることで、真実がわかるかも。
しかし、傷つくのを恐れた夏葉子さんは躊躇。
何もせず、モヤモヤを抱えたまま生きていくのか。
あるいは・・・
さて、亡き夫は浮気をしていたのか否か。
もしくは他に、何か人に言えない事情があったのでしょうか?
彼の怪しい行動が明らかになる?!
魅力2(ネタバレ)
夫の生前より、義父母の束縛が強くなった恐怖
①合鍵で勝手に家に入ってくる
夏葉子さんに連絡もなく、我が家のごとく出入りする姑。
唯一、自分らしく居られる場所が、帰りたくない家に・・・
②常に監視の目がある
この土地で、異性と一緒にいるところを見られたら最後です。
悪い噂話となり、姑の耳に届いてしまうからです。
田舎ならではの情報網が煩わしい。
③義父母の介護、義姉(ひきこもり)のお世話
完全に嫁をあてにしていることが、彼らの言動から、ありありと感じます。
がんじがらめで、重荷。
嫁に自由は許されないのでしょうか・・・
④お墓のこと
これは!
開いた口が塞がりませんでした。
せめて、嫁にひとこと、相談してくれてもいいと思いますが・・・
夏葉子さんの立場になり、この恐怖を体感してみてください。
魅力3(ネタバレ)
夏葉子さんが苦しみから解放されていくところ
①頼もしい人がいた!
夏葉子さんは、解決策が見つからず、どうしていいのか悩んでいました。
しかし、ある人物のおかげで、それらの不安が取り除かれるのです。
なんて頼もしいのでしょう。
心が軽くなる瞬間ですよ!
②法的な手続きがある!
経験者からの情報で、「姻族関係終了届」の存在を知ります。
しかし夏葉子さんは、姑とのいい思い出を振り返ると、迷いが生じるのでした・・・
読後は爽快感が味わえます!
小説を通して、学びを得ることもできますよ!
とても面白いので、心からオススメします!
まとめ
この作品では、得るものがたくさんありました!
①夫婦の在り方
②夫に先立たれたあとの嫁の立場
③婚姻関係終了届の存在
④弔問時の配慮
④仕事をもつ重要さ
著者の作品は、何を読んでも面白いから凄い!
今作も読み応えあったよ。
後悔しないから、ぜひ読んでみてね!
さて、ここまで 読書好き主婦「ちみるのひとりごと」にお付き合いいただき 有り難うございました。
また素敵な作品に出会えましたらご紹介しますね!
ではまた。