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2023年本屋大賞受賞作!
感動的な恋愛と成長を描いたストーリーが、心にずっと残る長編小説です。
こんな人におすすめ!
①現実的な男女の恋愛を描いた作品に興味がある人
②深い人間ドラマに魅了される人
③鮮やかな筆致や情感に溢れるストーリーテリングに惹かれる人
④現代社会の問題に触れた作品が好きな人
⑤2023年本屋大賞を受賞した作品に興味がある人
『汝、星のごとく』は、美しい瀬戸内の島を舞台に、主人公の暁海と櫂の視点が交互に入れ替わりながら進行するストーリーです。
彼らは、愛と孤独、成長と葛藤を経験しながら生きていく姿が描かれています。
暁海は瀬戸内の島で育ち、櫂は島に転校してきた高校生です。
お互いに不完全さを抱えながらも惹かれ合い、すれ違いながら成長していく様子が描かれています。
彼らの内面の葛藤や喜びに共感しながら、ストーリーに深く没入することができるでしょう。
また、現代の社会問題がテーマとして取り上げられており、
彼らの成長を通じて、自分自身の人生について考えるきっかけや、深い感動を得ることできるはずです。
この記事では、作品の魅力をあらすじと感想を通じてお伝えしていきます。
ぜひ最後までお楽しみいただけると嬉しいです!
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『汝、星のごとく』
あらすじ
☆2023年本屋大賞受賞作☆
【第168回直木賞候補作】
【第44回吉川英治文学新人賞候補作】
【2022王様のブランチBOOK大賞】
【キノベス!2023 第1位】
【第10回高校生直木賞候補作】【ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 第3位】
【今月の絶対はずさない! プラチナ本 選出(「ダ・ヴィンチ」12月号)】
【第2回 本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞 ノミネート】
【未来屋小説大賞 第2位】
【ミヤボン2022 大賞受賞】
【Apple Books 2022年 今年のベストブック(フィクション部門)】
などなど、賞&ノミネート&ランクイン多数!その愛は、あまりにも切ない。
正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
凪良ゆう(著)
『汝、星のごとく』
講談社
Amazon商品ページより
『汝、星のごとく』
感想
やや内容に踏み込んでいる部分もあります!
良かったらお付き合いくださいませ。
リアルな男女の恋愛描写
この作品は、リアルな男女の恋愛が描かれた感動的なストーリーでした。
登場人物たちの心の動きや成長が繊細に描かれ、多くの読者に共感を呼び起こすでしょう。
主人公の暁海と、櫂は、それぞれ家庭の問題を抱えながらもお互いに引かれ合い、15年の歳月の中でどのように成長していくのかが描かれています。
彼らの関係は、山あり谷ありの切ない恋愛の展開となっており、読者はその展開に夢中になるでしょう。
読了後、放心状態になること間違いなしです!
切なさや、寂しさに包まれながらも、何とも言えない余韻が残ることでしょう。
この作品を通じて、感情的な旅を体験することができますよ。
社会の様々な問題にも切り込んでいる
同性愛者やヤングケアラー、ネグレクトなどのテーマが登場し、偏見や排除をする冷たい人々の考え方も描かれています。
このようなテーマは、最近注目を集めており、多様な社会への理解が求められる時代の変化を反映しています。
この作品を読むことで、自分自身の思考や価値観を再確認する機会を得ることができます。
今の社会は多様化していて、個人の権利やさまざまな価値観を理解することが重要です。ただし、古い常識や固定観念に囚われることは避ける必要があります。
他人の生き方や状況を理解することの大切さを再認識することは、包括的な社会の実現に向けて前進する機会となるかもしれません。
しかし、新しい考え方や異なる生き方に出会った時には、最初は戸惑ったり抵抗感を感じることがあると思います。
私自身も、本や、映画、ドキュメンタリーなどを通じて、異なる生き方の価値観に触れ、時間をかけて理解を深める努力をしています。
これによって、私の視野が広がり、異なる生き方の受け入れや尊重することが少しずつできるようになってきました。
美しさと丁寧な描写
著者は、美しい景色やキャラクターの表情など、細部にまで注意深く描写することで、読者の想像力を広げていると感じます。
さらに、人物の内面の感情や思考、心理状態などを感情豊かに描写することで、私たち読者の心を引きつけています。
著者が描くストーリーは、愛や夢、家族、自己実現などのテーマを交えながら、人々の深層心理に潜む葛藤や喜びを描き出しています。
登場人物たちの感情の変化や成長を一緒に経験することで、私たちは共感や感動を感じることができるでしょう。
著者の文才は、どのように育まれてきたのでしょうか。
新しい作品に触れるたびに、その才能に驚嘆しています。
複雑な家庭環境
(ややネタバレ)
主人公たちは、それぞれ母親に振り回される日々を送っており、親子の関係を描いた作品でもあります。
母親との関係が重荷となり、責任を背負いながら生活することは、心理的に良くないと感じました。
親を見捨てずに支え続けるのは、血のつながりや親への感謝の気持ち、そして恩返しをしたいという思いがあるからだと思います。
重荷を背負ったまま生活するのは容易なことではありません。
しかし、主人公たちは生まれつきの性格からでしょうか。
家庭環境の影響を受けながらも逆境を乗り越え、自身の幸福を追求していきます。
その姿勢は非常に頼もしく、励みになるところです。
閉ざされた地域社会の生きづらさ
ストーリーの舞台となる小さな島での生活には、閉ざされた地域社会の生きづらさが描かれています。
人々の目や噂話によるプレッシャーや、男性優位の環境など、現実社会の厳しさが鮮明でした。
主人公たちの経験や気持ちに、自分自身を重ね合わせることで、彼らに感情移入することができるでしょう。
その結果、自分の成長や自分を受け入れることについて考えるきっかけを得るはずです。
瀬戸内の島の美しい風景
小さな島の美しい風景が描かれており、瀬戸内海の風景を存分に楽しむことができます。
登場人物たちの生活と、島の自然環境が密接に関わっているので、ストーリーは深みがあり、リアルさを感じることができます。
自然の豊かさや神秘さ、人間の力強さや脆さを感じることができて、感動を呼び起こします。
島の自然環境についても関心を持つことができると思います。
成長と自己受容
主人公たちは17歳から約15年間にわたり、さまざまな経験を経て成長します。
主人公たちは、厳しい環境や困難な状況に直面しつつも、自分自身を受け入れながら前に進んでいく様子が描かれています。
彼らの姿勢は、諦めることや自己否定に陥ることではなく、自身の強みや可能性を信じて前に進むことを教えてくれました。
このような考え方に触れることで、私たち読者は、自分自身の成長や目標達成を追求するために必要な勇気を得ることができるでしょう。
北原先生の存在(ややネタバレ)
北原先生は、主人公の暁海にとって救いとなる存在でしょう。
彼の存在は、暁海ちゃんの人生に光をもたらしました。
北原先生はシングルファーザーで、娘さんがいます。彼自身も何か事情を抱えているようです。
他人の苦労を理解できるからこそ、積極的に助けに行けるんだと思います。
北原先生は、暁海ちゃんや櫂に励ましの言葉をかけたり、直接手助けに行ったりすることで、彼らの困難を軽減します。
見た目は少しボサッとしていますが、とても頼りになる魅力的な人なのです。
しかし、プロローグでの彼の行動は、理解できず嫌悪感を抱くかもしれませんが、ストーリーが進むにつれてその意味がわかり、全く別の印象でエピローグにつながるところも魅力の一つです。
暁海にとって、北原先生の存在は助けになりました。
もし北原先生がいなかったら、彼女の問題は解決できず、人生は不明瞭なまま続いていたかもしれません。
私も北原先生の行動や言葉に良い影響を受けました。
彼の存在は心に深く残り、本を閉じた後も勇気や希望を与え続けています。
北原先生の人間性や行動には興味を持つ読者も多いと思いますよ!
この本から得られたこと
①主人公たちが、困難な状況から抜け出すために努力し、自分自身の問題に立ち向かう勇気と希望を感じることができた。
②家庭の環境が、個人の人格形成や生き方に重要な影響を与えることを理解できた。
③主人公たちの成長を通じて、自分自身のニーズや他者との関係、サポートの大切さ、そして努力や挑戦の必要性について考えるきっかけを得ることができた。
④現代社会問題に向き合いながら、自分自身の思考や価値観を再確認するきっかけとなった。
⑤感情豊かな人間ドラマが展開され、人生において重要なメッセージや教訓を受け取ることができた。
これらの要素は、自分自身が成長したり、考え方が深まる手助けをしてくれます。
この本は人間の複雑さや生きる意味について、深く考えるきっかけとなるでしょう。
『汝、星のごとく』
まとめ
『汝、星のごとく』は、
成長や恋愛をテーマにした感動的な人間ドラマです。
登場人物たちの心の成長や葛藤、美しい島の風景など、さまざまな要素が絶妙に絡み合っています。
感動的なストーリーは、一度読んだら忘れることができません。
涙や感動を与えながらも、大事なメッセージを伝えてくれる作品です。
ぜひお手に取って、この本の魅力を感じてください。
心からおすすめします!
凪良ゆうさんの
プロフィール
凪良ゆう(なぎら・ゆう)
凪良ゆう(著)
京都市在住。2006年にBL作品にてデビューし、代表作に’21年に連続TVドラマ化された「美しい彼」シリーズなど多数。’17年非BL作品である『神様のビオトープ』(講談社タイガ)を刊行し高い支持を得る。’19年に『流浪の月』『わたしの美しい庭』を刊行。’20年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。同作は’22年5月に実写映画が公開された。’20年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。本書は約2年ぶりの長編となる。
『汝、星のごとく』
講談社より
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凪良ゆうさんの
代表作
凪良ゆうさんの作品は、登場人物の心の内側を見事に描き出しています。
彼らの複雑な感情が繊細に表現され、私たち読者は、彼らの内面に深く共感することができるでしょう。
彼女の作品はリアリティを超えて私たちを魅了しますよ。
彼女の巧みな描写によって、現実から切り離され、ストーリーに夢中になることでしょう。
以下では、各作品の魅力的なあらすじや、
リンクを提供します。
どの作品もおすすめですので、ぜひご覧ください!
凪良ゆう(著)『流浪の月』
2020年本屋大賞受賞作!
愛ではない。
凪良ゆう(著)
けれどそばにいたい。
新しい人間関係への旅立ちを描いた、
息をのむ傑作小説。
最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。
解説=吉田大助
『流浪の月』
東京創元社
Amazon商品ページより
Amazonオーディオブック対象作品
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『流浪の月』映画化(2022年5月)
Amazonプライムビデオ(レンタル、購入)
広瀬すず主演
凪良ゆう(著)『美しい彼』シリーズ
※美しい彼シリーズ(小説)は全4冊まで発売されています。(2023年11月現在)
幼いころから緊張すると言葉がつかえてしまうため、内向的で、高校でも目立たない存在の平良。
凪良ゆう(著)
そんな平良が憧れるのは、クラスメイトの清居だ。人目を惹く美貌に、誰にも媚びない態度で、
クラスの王様として君臨する清居。「彼にとっては、誰もが平等に無価値なんだ──」
グループのみそっかす的な平良は、清居に忠誠を尽くすのが喜びだったけれど……!?
『美しい彼』キャラ文庫
徳間書店
Amazon商品ページより
※「美しい彼」のコミックス版は全4巻まで発売されています。(2024年6月25日現在)
「美しい彼 」ドラマ シーズン1 全6話(2021年11月)
萩原利久(平良)、八木勇征(清居)
Amazonプライムビデオ会員であり
Asia Premiumチャンネルに
登録している方は視聴可能(無料体験期間あり)
(2023年11月現在)
「美しい彼」ドラマ シーズン2
全4話(2023年2月)
「美しい彼」ドラマの続編が映画化!
『劇場版 美しい彼~eternal~』(2023年4月)
『美しい彼』の魅力を伝えた記事はこちらからお読みいただけます!
凪良ゆう(著)『神様のビオトープ』
☆☆☆祝 『汝、星のごとく』2023年本屋大賞受賞!☆☆☆
「幸せ」のあり方を問う作家・凪良ゆうの原点がここに!“世の中は秘密だらけで、それでもなんの不都合もなく回っている”
誰かに迷惑さえかけなければ
いろんな幸せのかたちがあってもいい。
それが歪なものなのかは誰にも決められない。
だってその人にぴったり合えばそれはもう歪なものではなくなるから。どうしてもこの本を読んで欲しいーー紀伊國屋書店梅田本店 小泉真規子
夫の幽霊と暮らすうる波を取り巻く、秘密を抱えた彼ら。
世界が決めた「正しさ」から置き去りにされた人々へおくる救済の物語。うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは? 機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。
凪良ゆう(著)
『神様のビオトープ』
講談社タイガ
Amazon商品ページより
凪良ゆう(著)『わたしの美しい庭』
マンションの屋上庭園の奥にある「縁切り神社」。
そこを訪れる<生きづらさ>を抱えた人たちと、「わたし」の物語。
本屋大賞受賞『流浪の月』の凪良ゆうが贈る、救いに満ちた感動作!<内容紹介>
凪良ゆう(著)
小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。
百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。
三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。
地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。
悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――
『わたしの美しい庭』
ポプラ社
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凪良ゆう(著)『滅びの前のシャングリラ』
本屋大賞ノミネート作品
「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。
なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」
一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。滅亡を前に荒廃していく世界の中で「人生をうまく生きられなかった」四人が、最期の時までをどう過ごすのか――。圧巻のラストに息を呑む。2020年本屋大賞作家が贈る心震わす傑作。
「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。
なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」
一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。滅亡を前に荒廃していく世界の中で「人生をうまく生きられなかった」四人が、最期の時までをどう過ごすのか――。圧巻のラストに息を呑む。2020年本屋大賞作家が贈る心震わす傑作。
凪良ゆう(著)
『滅びの前のシャングリラ』
中央公論新社
Amazon商品ページより
『滅びの前のシャングリラ』の魅力を伝えた記事はこちらからお読みいただけます!
参考文献
記事を作成する際に以下のサイトを参考にさせていただきました。
インタビュー・構成:瀧井 朝世さん
2022.10.05
文藝青春BOOKS 凪良ゆうインタビュー「愚かに生きる覚悟さえあれば――直球恋愛小説『汝、星のごとく』が生まれた理由」 2023/11/24
ここまで「読書好き主婦 ちみるのひとりごと」にお付き合いいただき
ありがとうございました!
素晴らしい作品をご紹介できて光栄です。
今後も、さまざまな魅力的な作品を探し続けますので、見つけましたらお伝えしますね。
ではまたの機会に!