こんにちは。読書好き主婦 ちみるです。
今回ご紹介する本は垣谷美雨さんの『もう別れてもいいですか』です!
この作品は、別れを考える人の心情や過程を描きながら、私たちに参考になる情報を提供してくれています。
主人公の経験がとても参考になり、自分と重ね合わせて考えることができるよ。
では、あらすじと感想をご紹介していきますので
ぜひ最後までお付き合いください。
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あらすじ
決断は、幸福のはじまり。
夫は暴力も振るわないし、今のところは浮気も新たなキャッシングも発覚していない。
垣谷美雨(著)
そんな状態で離婚したいと思うなんて、世間の常識から外れているのではないかと思い、ずっと苛まれてきたのだが、今まさにその迷いが吹っ切れた思いだった。
だって、一緒にいるだけで息がちゃんと吸えなくなる。(本文より)
『もう別れてもいいですか』
中央公論新社
表紙カバーの帯より
感想
内容にやや踏み込んだ感想となります。
良かったらお付き合いください。
我慢の限界(ネタバレ)
主人公は澄子さん58歳。
子供は独立していて夫婦二人だけの生活を送っています。
一見円満な夫婦関係のように思われるかもしれません。
しかし、澄子さんの夫はモラハラであり、彼女は夫のぞんざいな態度に胸を痛め精神的に追い詰められています。
夫は自身の言動が、妻に苦痛を与えていることに気づいていません。
改善は困難な状況であり、結婚生活を続けるのは難しそうです。
澄子さんは、夫を生理的に受け付けないという、嫌悪感がついに生じてしまうのです。
もう一緒にいることは不可能かもしれません。
しかし離婚を考えても、彼女は働いておらず経済的な問題があります。
田舎で生活しているため、噂や世間体も懸念されます。
このような状況で澄子さんは何も解決できずに、ストレスが溜まるいっぽうです。
そこで、かつての親友が離婚したことを噂で知ることになります。
友人の体験談をもとに、澄子さんはどのような行動をとるのでしょうか。
夫の反応も注目すべきポイントですよ!
こんなこと言われたら・・・(ネタバレ)
「おい、こんな時間にめかし込んでどこ行くんや」
垣谷美雨(著)
『もう別れても良いですか』
本文より
中央公論新社
澄子さんが出かける時に夫が発したセリフです。
外出前にこんな風に責められることで、彼女の楽しみも半減してしまいます。
夫が笑顔で送りだしてくれれば、澄子さんはどれほど有意義な時間が過ごせることでしょうか。
しかし、澄子さんは自分の思いを伝えることはしません。
自覚のない夫には通じないからです。
子供もすでに独立していますし、離婚をためらう理由はもうないのでは ?
どのように話が進んでいくのか、彼女の行動を見守りたいところですね。
刺さった言葉(ネタバレ)
「そうそう、それ。やっぱり稼ぎのある女は自由を選ぶ権利があるっちゅうことだわ」
垣谷美雨(著)
『もう別れてもいいですか』
中央公論新社
本文より
澄子さんの母のセリフが刺さりました。
自分で稼いだお金さえあれば、どんな選択をしても、束縛された生活から解放されることができます。
未来は誰にも予測できません。
だからこそ、自分自身で生活を支えるための経済力を身につけることが理想的ですね。
奮起する刺激的な言葉でした。
澄子さんも母の一言に心が揺れ動いたことでしょう。
まとめ
澄子さんの勇気に触発され、自分自身の幸せを追求する意義と、
経済力を持つ大切さに気づかされました。
そして、モラハラや夫婦関係に悩む人にとって、特に共感を呼ぶストーリーだと思います。
自分自身を大切にし、幸せを追求するためのヒントを与えてくれる一冊です!
とてもためになるから、ぜひ読んでみてください。
おすすめです!
ここまで読書好き主婦「ちみるのひとりごと」にお付き合いいただきありがとうございます。
また素敵な作品に出会えましたらご紹介しますね!
ではまた。