こんにちは。読書好き主婦 ちみるです。
では早速ですが、今回ご紹介する本は
町田そのこさんの
『星を掬う』です!
『星を掬う』は心揺さぶられる作品です。
小学一年生の時に母に捨てられた千鶴(主人公)のストーリーが描かれ、家族や親子関係について深く考えさせられる一作です。
元夫からの執拗なある行為に苦しむ日々、再会した母との関係、同居人たちとの交流など、切実なテーマが織り交ぜられています。
『星を掬う』は
こんな人におすすめ!
①重いテーマを扱った作品が好きな方
②現実に起こり得る内容が好きな方
③親子の絆について考えたい方
この作品を通じて、母親や親子の関係性について新たな視点を得ることができ、登場人物たちの抱える問題や成長に心を打たれることでしょう。
絶望的な場面から徐々に穏やかな気持ちになれる展開も見逃せません。
『星を掬う』は重いテーマを扱いながらも、幸福感を与えてくれる作品です。
ぜひこの感動的な作品に触れてみてください。
家族や人間関係の大切さを再確認できること間違いありません。
それでは、本のあらすじ、登場人物の特徴、そして面白いポイントをご紹介します。
そして、記事の後半部分で、著者の経歴や私がオススメする同著の他の作品についても触れます。
どうぞ、合わせてお楽しみください!
『星を掬う』
あらすじ
辛かった哀しかった寂しかった。
痛みを理由にするのって、楽だった。
でも……。千鶴が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」には、自分を捨てた母・聖子がいた。
他の同居人は、娘に捨てられた彩子と、聖子を「母」と呼び慕う恵真。
「普通」の母娘の関係を築けなかった四人の共同生活は、思わぬ気づきと変化を迎え――。町田そのこ 2021年本屋大賞受賞後第1作目は、すれ違う母と娘の物語。
町田そのこ(著)
『星を掬う』
中央公論新社
Amazon商品ページより
『星を掬う』は、主人公の千鶴が小学一年生の時に母に捨てられ、さまざまな困難に直面するストーリーです。
千鶴はあることをきっかけに母と再会し、同居することになります。
この作品は、親子の絆や家族の意味、人々のつながりが描かれています。
悲しさや苦しみに満ちた展開もありますが、最終的には幸福感を得られる作品となっています。
心に響くメッセージに満ちていると感じられることでしょう。
『星を掬う』
登場人物3人の特徴
①芳野千鶴(主人公)
①容姿の特徴
・疲れた表情
②性格・背景
・消極的でネガティブ、人づきあいが得意ではない
・小学一年生で母親に捨てられ、愛情に飢えて育つ
・元夫の執拗さに苦しむ
☆千鶴の存在は、読者に強い共感や感動、そして勇気を与えてくれることでしょう。
彼女が過酷な状況から抜け出そうとする姿や、自分の運命に立ち向かう強さに、自分自身の人生に向き合う勇気や希望を見つけることができるかもしれません。
②野々原弥一
①容姿の特徴
・アイドルのような爽やかさ
・柔らかな接客態度で女性によくモテるタイプの男性
②性格・背景
・千鶴の元夫
・親戚付き合いなし、家族との関わりもあまりない
・自己中心的で傲慢
・金銭面や自己顕示欲が強く、立身出世を夢見てる野心家
☆弥一の存在は読者に強い不快感や、悲しみ、怒りを抱かせる可能性があります。
彼の傲慢で自己中心的な姿や、妻である千鶴に対する執拗な行為、そして自らの未熟さや失敗に対する責任転嫁など、読者に緊張感を与え、感情を激しく揺さぶられることでしょう。
彼の言動や行動から学ぶことも多く、自分自身を見つめ直すきっかけともなるはずです。
③野瀬匡緒
①年齢
・30代半ば
②容姿の特徴
・背が高くて細身
・笑うとしわが増えるタイプで、目がキュッと細くなる
③性格・背景
・ラジオのDJ
・好奇心旺盛な性格であり、自分の興味や関心を追求することに積極的
・おせっかいな一面も持っており、他人の人生に干渉しようとする傾向がある
☆野瀬の行動力と言動が、ストーリーの重要な鍵を握ってる可能性あり。
それが何をもたらすのかを期待しつつ、ストーリーを追いかけることになるでしょう。
『星を掬う』
面白ポイント3つ
①町田そのこさんは、『52ヘルツのクジラたち』で2021年の本屋大賞を受賞し、その後の第一作としての今作にも注目が集まっています。
著者の豊かな文体とストーリーテリングの才能は、この作品に対する期待をさらに高めています。
②母と娘の複雑な関係性を描き出し、二人のすれ違いを中心にストーリーは展開しています。
親子の絆や家族愛を扱っているため、これらのテーマに共感できる人ににとって、感動的な要素が含まれていると期待できます。
③ストーリーは、千鶴(主人公)視点で展開し、家族の複雑な背景や人間関係が描かれています。
読者は、主人公や他の登場人物の心情に共感しながら、現実にあり得る悩みや喜び、そして成長を共に体験し、感情移入を深めていくことでしょう。
『星を掬う』
まとめ
『星を掬う』は、母と娘の関係を中心に展開し、主人公の千鶴が、さまざまな試練に立ち向かう様子が描かれています。
共同生活をする中で、4人の人々の関係が変化し、感動的な展開が待っています。
この作品は重いテーマを扱っていますが、最終的には幸福感を得られる心に響く作品です。
感動的で涙を誘う衝撃のストーリーです。
ぜひ手に取ってご覧いただくことをおすすめします!
町田そのこさんの
プロフィール
1980年生まれ。福岡県在住。「カメルーンの青い魚」で、第15回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。
町田そのこ(著)
2017年に同作を含む『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』でデビュー。他の著作に『ぎょらん』『コンビニ兄弟ーテンダネス門司港こがね村店ー』(新潮社)、『うつくしが丘の不幸の家』(東京創元社)がある。『52ヘルツのクジラたち』(中央公論新社)で2021年本屋大賞を受賞した。
『星を掬う』
中公公論新社より
町田そのこさんの
オススメ本3冊のご紹介!
町田そのこさんの作品の特徴は・・・
①社会問題を扱うシリアスな作品から、ユーモラスなエピソードを含む小説に至るまで、幅広いジャンルが存在する
②苦難の中でも希望を見いだし、読者に活力と前に進む勇気を与える
③悩みや孤独を抱える人々に、心からの支えを提供してくれる
ここでは町田そのこさんの作品の中から、
私のオススメする本を3冊ご紹介します。
そして、それぞれの作品についての概要と、商品のリンクをご提供いたします!
①町田そのこ(著)
『うつくしが丘の不幸の家』
家族の愛と、幸せの再定義について描かれた、全5章とエピローグからなる連作小説。
家を購入した美容師の美保理が『不幸の家」とよばれながらも、本当の幸せを見つけていく・・・
家族や夫婦の絆、成長の過程などが丁寧に描かれた心温まるストーリー。
感動で胸が熱くなりました。
素晴らしい本なので多くの人に読んで欲しいです。
・東京創元社
・電子書籍(Kindle版) 269ページ (2022/4/28発売)
・オーディオブック(Audible版) 9時間14分 熊崎友香、松本章太郎(ナレーター)(2023/12/15配信日)
・単行本 505ページ (2019/11/20発売)
※Amazon商品ページ参照(2023年5月現在)
②町田そのこ(著)
『あなたはここにいなくとも』
あなたはここにいなくとも
☆短編集
☆心打たれる、得るものがある
ほどいてつないで私はもう一度踏み出せる。出会いも別れも愛おしくなる物語
町田そのこ(著)
恋人に紹介できない家族、会社でのいじめによる対人恐怖、人間関係をリセットしたくなる衝動、わきまえていたはずだった不倫、ずっと側にいると思っていた幼馴染との別れ――いまは人生の迷子になってしまったけれど、あなたの道しるべは、ほら、ここに。もつれた心を解きほぐす、ぬくもりに満ちた全五篇。
『あなたはここにいなくとも』
新潮社
Amazon商品ページより
・新潮社
・電子書籍(Kindle版) 226ページ (2023/2/20発売)
・単行本(ソフト) 256ページ(2023/2/20発売)
※Amazon商品ページ参照(2024年5月現在)
③町田そのこ(著)
『52ヘルツのクジラたち』
52ヘルツのクジラたち【特典付き】 (中公文庫)
☆ヒューマン小説
☆泣ける、心温まる、心打たれる、重め、考えさせられる
2021年本屋大賞受賞作!長編小説。内容は重め。
主人公は三島貴瑚(みしまきこ)26歳。
彼女は幼少の頃から虐待を受け育つ。
大人になった現在も、心に深い傷を抱えたままだ。
過去の記憶を回想しながらのストーリー展開。
暗いトンネルから抜けられる日は訪れるのか。
ラスト希望の光が射すのか否か、著者からのメッセージがまっすぐ届く学びの多い作品。
小さなことでもいいので、手を差し伸べる勇気をもちたい・・・
・中央公論新社
・電子書籍(Kindle版) 262ページ (2023/5/25発売)
・単行本 260ページ(2020/4/18発売)
・文庫 312ページ(2023/5/25発売)
※Amazon商品ページ参照(2024年5月現在)
・映画化 (主演 杉咲 花 、志尊 淳)2024年3月1日全国公開
・52ヘルツのクジラたち映画化 公式サイトはこちら
ここまで読書好き主婦「ちみるのひとりごと」にお付き合いいただきありがとうございました!
いかがでしたか?
この記事があなたの書籍選びの参考になれば幸いです。
新しい素晴らしい作品を発見した際は、ぜひお知らせします。
では、またの機会にお会いしましょう!