【心に染みる本】『あなたはここにいなくとも』町田そのこ(著)深い感動や学びをもたらしてくれる感動作!

ちみる
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こんにちは。
読書好き主婦 ちみるです!

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当ブログでは、私が「これは面白い!」と感じた本だけを、読後の感想と共にご紹介しています。
本のジャンルは問いませんが、特に話題作や有益な本、心温まる本を多く取り上げています。

あなたの素敵な一冊との出会いをお手伝いできたら幸いです。

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では早速ですが、今回ご紹介する本は
町田そのこさんの
『あなたはここにいなくとも』
です!

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『あなたはここにいなくとも』は全5話からなる短編集です。
全てのお話におばあちゃんが登場します。

『あなたはここにいなくとも』
こんな人におすすめ!

最初の話「おつやのよる」では、祖母が急逝し、葬儀のために親族が集まる中、主人公の清陽きよいが恋人を祖母に紹介できなかった原因の過去に向き合う様子が描かれています。

急な帰省をした清陽を追いかけてきた恋人、そして亡くなった祖母への感情が感動的な展開に至ります。

そして、もう一つのお話「くろい穴」では、不倫相手の彼から栗の渋皮煮を作ってほしいと頼まれる美鈴みすず(主人公)の物語が描かれています。

その相手が実は彼の妻だったことから、心情的にも複雑な状況が描かれ、結末への展開が気になります。

この作品には、町田そのこさんらしい温もりが感じられ、五編の短編が読者の心に響くこと間違いありません。

物語の中で登場するおばあちゃんたちの知恵や経験、そして家族や人との繋がりを通じて、主人公たちが成長し、学びを得ていきます。

各話には深いテーマが込められており、人との繋がりや支え合うことの大切さなどが描かれ、心温まる感動を味わうことができるでしょう。

町田そのこさんが織りなす物語の中で、出会った人たちや受け取った温かさに思いを馳せることで、心にじんわりと染み入る感動を得られる作品です。

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それではここから、本のあらすじ登場人物の特徴(一話のみ)、
そして作品全体の魅力をご紹介していきます。

記事の後半部分では、著者の経歴や私がオススメする町田そのこさんの他の作品についても触れていきます。

どうぞ、合わせてお楽しみください!

『あなたはここにいなくとも』
あらすじ

『あなたはここにいなくとも』は、心に響く5つの短編小説から成り立っています。
各物語には異なるおばあちゃんが登場し、希望や励ましをもたらします。

最初の短編「おつやのよる」では、主人公の清陽きよい(27)が家族との関係から、幼少時に抱えたトラウマを克服しようとしています。

祖母は、清陽の恋人の顔を生きているうちに見ておきたいと望んでいましたが、残念ながら紹介する決心がつく前に祖母は他界してしまいます。

清陽は祖母に恋人を紹介できなかった後悔を抱えながら、

急逝した祖母の葬儀で、集まった親族と共に過ごす中で驚きの真実を知ることに…

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このお話が私は一番心に響きましたね。
こんなおばあちゃんに私もなりたいです!

短編集全体を通して、おばあちゃんたちの経験や知恵が登場人物たちに励ましやヒントを与える様子が描かれていて感動的です。

この本を通じて、家族や他人とのつながりの大切さを改めて実感できることでしょう。

 『あなたはここにいなくとも』
「おつやのよる」
登場人物2人の紹介

①「おつやのよる」
清陽きよい(主人公)


①年齢 27歳
②性格・背景
・地元は福岡県北九州市、今は大阪に住んでいる
・小5のある事件でトラウマを抱えている
・営業職
・立派な両親を持つ恋人がいる
・意地っ張り

☆清陽の存在は、家族や人間関係、自己の成長や過去との向き合い方について考えさせるきっかけをくれます。

彼女が抱えるトラウマを通じて、家族や自らの在り方について深く考えさせられることでしょう。


②「おつやのよる」
池上 春陽いけがみ はるひ


①年齢 94歳

②性格・背景
・高齢でありながら、頭と体がしっかりとしている
・水彩画とフラダンスが趣味
・SNSを使いこなす
・清陽(孫)に、自分が生きているうちに恋人を連れて帰ってくることを望んでいた
・2人の息子の嫁を、本当の娘のように可愛がり、家族思いで世話好きな一面をもつ

☆春陽の存在は、読者に家族愛と人間関係の尊さを再確認させます。

彼女のような温かい人物が、家族や周囲の人たちを大切にし、感謝される生き方をしていく姿に感動を覚えることでしょう。

また94歳という高齢でも、行動力があり、家族の幸せに興味を持ち続ける姿勢は感動的です。

家族や人生について考えさせられ、感謝の気持ちを抱かせるキーパーソンとして、深い思考を与えてくれるでしょう。

彼女の生き方からたくさんの教訓を得られるはず!


 『あなたはここにいなくとも』の
魅力とは

 『あなたはここにいなくとも』
まとめ

『あなたはここにいなくとも』は、町田そのこさんが贈る感動の短編集です。

5つの物語からなるこの作品では、さまざまなおばあちゃんたちが登場し、それぞれのストーリーを支える重要なキーキャラクターとなっています。

第一話「おつやのよる」では、主人公の清陽きよいが過去のトラウマと向き合い、家族との関係を取り戻す姿が描かれています。

家族の絆やおばあちゃんたちの知恵が主題となり、読者に深い感動と学びを与えてくれる作品となっています。

物語を通じて作者が伝えたかったのは、人とのつながりや支え合うことの意義だと感じました。

おばあちゃんたちの温かさや知恵が主人公たちを励まし、生きるヒントを与える様子は、わたしたち読者の心を温かく包んでくれます。

それぞれの物語が人と人とのつながりを描き、生きる上での進むべき道を示唆しています。

この作品を通じて、生きることの難しさや孤独さも描かれながらも、支え合うことの尊さや家族の大切さを改めて認識させられました。

過去や現在の人々から学び、支え合いながら生きていくことの大切さを改めて感じさせてくれる作品です。

『あなたはここにいなくとも』というタイトルの意味も、人とのつながりや過去からの学びが私たちの内に生き続けることを教えてくれるのだと、そう私は理解しました。

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感動と学びが共に詰まった町田そのこさんの作品『あなたはここにいなくとも』、ぜひ一読してみてください。
おすすめします!

 町田そのこさんの
プロフィール

町田そのこ(まちだ・そのこ)
一九八〇年生まれ、福岡県在住。二〇一六年「カメルーンの青い魚」で第十五回「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞。一七年、同作を含む短篇集『夜空に泳ぐチョコートグラミー』でデビュー。『52ヘルツのクジラたち』で二〇二一年本屋大賞を受賞。他の著書に『ぎょらん』『うつくしが丘の不幸の家』『星を掬う』『そらごはん』『コンビニ兄弟』シリーズがある。

町田そのこ(著)
『あなたはここにいなくとも』
新潮社より
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・著者を更に詳しく知りたい方はWikipediaをチェック!

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 町田そのこさんの
オススメ本3冊のご紹介!

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町田そのこさんの作品の特徴は・・・

①社会問題を扱うシリアスな作品から、ユーモラスなエピソードを含む小説に至るまで、幅広いジャンルが存在する
②苦難の中でも希望を見いだし、読者に活力と前に進む勇気を与える
③悩みや孤独を抱える人々に、心からの支えを提供してくれる

ちみる
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ここでは町田その子さんの作品の中から、
私のオススメする本を3冊ご紹介します。

そして、それぞれの作品についての概要と、商品のリンクをご紹介いたします!

①町田そのこ(著)
『52ヘルツのクジラたち』


52ヘルツのクジラたち【特典付き】 (中公文庫)

☆ヒューマン小説
☆泣ける、心温まる、心打たれる、重め、考えさせられる

2021年本屋大賞受賞作!長編小説。内容は重め。
主人公は三島貴瑚(みしまきこ)26歳。

彼女は幼少の頃から虐待を受け育つ。

大人になった現在も、心に深い傷を抱えたままだ。

過去の記憶を回想しながらのストーリー展開。

暗いトンネルから抜けられる日は訪れるのか。

ラスト希望の光が射すのか否か、著者からのメッセージがまっすぐ届く学びの多い作品。

👧小さなことでもいいので、手を差し伸べる勇気をもちたい・・・

・中央公論新社
・電子書籍(Kindle版) 262ページ (2023/5/25発売)
・単行本 260ページ(2020/4/18発売)
・文庫 312ページ(2023/5/25発売)

※Amazon商品ページ参照(2024年5月現在)


映画化 (主演 杉咲 花 、志尊 淳)2024年3月1日全国公開
・52ヘルツのクジラたち映画化 公式サイトはこちら


②町田そのこ(著)
『うつくしが丘の不幸の家』

☆連作小説
☆心温まる、泣ける、満足感

家族の愛と、幸せの再定義について描かれた、全5章とエピローグからなる連作小説。

家を購入した美容師の美保理が『不幸の家」とよばれながらも、本当の幸せを見つけていく・・・

家族や夫婦の絆、成長の過程などが丁寧に描かれた心温まるストーリー。

素晴らしい本なので多くの人に読んで欲しいです。

👧ラストのあの瞬間はたまりません。
感動で胸が熱くなりました。

・東京創元社
・電子書籍(Kindle版) 269ページ (2022/4/28発売)

・オーディオブック(Audible版) 9時間14分 熊崎友香、松本章太郎(ナレーター)(2023/12/15配信日)
・単行本 505ページ (2019/11/20発売)

※Amazon商品ページ参照(2023年5月現在)


③町田そのこ(著)
『星を掬う』


星を掬う

☆家族小説
☆引き込まれる、心温まる、泣ける、共感、重め

主人公の千鶴は、執拗なある行為をする夫から逃れるために訪れた「さざめきハイツ」で、自分を幼少の頃に捨てた母と再会する。

さらに、わけあり同居人たちとの交流など、切実なテーマが織り交ぜられていた。

この本は親子の絆や人間関係について深く考えさせられ、衝撃的なストーリーや、感動的な展開に引き込まれていった。

作品を通じて、どんな困難な状況でも希望を見出す力や、家族の大切さなど、考えさせられるテーマがたくさん詰まっていた。

そして主人公の喜びや苦しみを共感しながら、心打たれ涙が溢れた。

重いテーマを持ちながらも、最後には心温まる幸福感を得られた作品。

👧夫や岡崎の存在が最低で、読んでいて不快だった。
著者の表現力がそれほど高いということですね。

・中央公論新社
・電子書籍(Kindle版) 327ページ (2021/10/25発売)
・単行本 328ページ(2021/10/18発売)

※Amazon商品ページ参照(2024年5月現在)


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ここまで、読書好き主婦「ちみるのひとりごと」におつきあいいただき ありがとうございました!

いかがでしたか?
この記事があなたの書籍選びの参考になれば幸いです。

新しいおすすめの作品を発見した際には、ぜひお知らせします。

それでは、また次の機会にお会いしましょう!

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