
こんにちは。
読書好き主婦ちみるです。
この記事では、私が今月読んだ本の中から特にオススメの3冊をご紹介して行きます。
是非一読して、新しい本との出会いをお楽しみください!
今月読んだ本の中から
オススメしたい3冊!
(2025年9月)
①『金の角持つ子どもたち』
藤岡陽子(著)

金の角持つ子どもたち (集英社文庫)
☆出版社 集英社
☆カバーデザイン 高橋健二(テラエンジン)
☆イラストレーション 合田里美
☆ジャンル 青春小説
☆ためになる、心打たれる、応援したくなる、胸が熱くなる、刺さる名言、引き込まれる、読みやすい、共感する、ハラハラ・ドキドキ、戦い、満足感、涙がこぼれそうになる、心の傷、忍耐、現実とリンク、尊敬、何度も読み返したくなる、勇気がわく、やる気がわく、友情、青春、心震える
☆どんな本?
中学受験に挑む少年の奮闘が描かれた感動的な物語。
夢に向かって全力で取り組む姿を通じて、努力の大切さと家族の絆を感じさせてくれる一冊です。
(あらすじ)
頑張るあなたへのエール!
金の角。それは、未来を指し示す希望の光。突然、中学受験を決意した小6の俊介。その頑張りに周囲も変化していき──。いきなり文庫!
「サッカーをやめて、塾に通いたい」小6になる俊介は、突然、両親にそう打ち明ける。日本最難関と言われる中学を受験したいのだ、と。難聴の妹・美音の小学校入学を控え、家計も厳しい中、息子の夢を応援することを両親は決意。俊介の塾通いが始まる。だが、彼には誰にも言えない”秘密”があって……。人は挑むことで自分を変えることができる。未来を切り開こうと奮闘する人々を描く、感動の長編小説。Amazon文庫本の商品ページから引用
(主な登場人物の魅力)
◯戸田俊介
・主人公
・サッカーのクラブチームに5~11歳所属
・サッカーをやめて中学受験したい!
・美音の兄
・日本最難関の中学を志望
・サッカーで培った根性をもつ
○戸田菜月
・俊介と美音の母親
・24歳のとき同い年の浩一と結婚
・子供の世話が上手
○戸田美音
・菜月と浩一の娘で、俊介の妹
・先天性の難聴
・手話は得意だが、口話が苦手
・家族想い
○穂村倫太郎
・俊介と同じサッカーチームを退団
・俊介と同じ塾に通い共に中学受験に挑む
・わりと頑固な性格
○加地将士
・塾の六年生担当
・数学
・弟がいる
・理知的な雰囲気をもつ
(舞台と世界観)
中学受験に挑む小6の俊介を中心に展開される物語。
彼はサッカーから離れ、夢に向かって全力で取り組む決意を固める。
俊介だけでなく、彼の周りの人たちも、それぞれの責任や希望を持ち、自分を変えるための奮闘が描かれている。
感動と成長の物語が、あなたを魅了することだろう。
(ページをめくりたくなる展開)
この物語の主人公は小六の俊介だ。
彼は特別なある目的を持って中学受験を希望している。
俊介の努力や苦難が描かれた感動的なストーリーが展開される。
各章では、俊介の母親、俊介や塾の先生など、異なる登場人物の視点から物語が進むので、飽きずに読み進められる。
登場人物たちが抱える過去の後悔が、今の彼らを動かす原動力に……
それぞれが、人生をやり直そうと前向きに取り組む姿には、心を打たれる。
一生懸命に努力する人の美しさ、この熱い思いにあなたも共感し、何かしらの勇気をもらえるはずだ。
受験に関係ない人でも楽しめる内容なので、この作品は絶対に読む価値があると自信をもっておすすめする!
(ひとこと)
👧わが娘もいずれは、高校受験を迎えるので、この作品はとても参考になりました。
目標に向かって一生懸命頑張る姿は素晴らしい。
その考え方は受験だけでなく、さまざまな場面でも活かせますよね。
私も何かに挑戦したくなりました!
さらに、ハッとするような文章がたくさんあり、とてもプラスになりました。
この作品を読んで良かったと感じています。
おすすめです!
書籍形式 | ページ数/時間 | 発売日/配信日 | ナレーター | 制作 |
電子書籍 (Kindle版) | 230ページ | 2021/5/25 | ||
文庫本 | 288ページ | 2021/5/20 | ||
オーディオブック (Audible版) | 6時間54分 | 2025/10/31 | ❓ | Audible/studios |
こちらもオススメ!
藤岡陽子さんによる『僕たちは我慢している』もオススメです!
高校生たちが大学受験という試練を通じて、夢や葛藤を抱えながら成長していく姿が描かれた感動的な青春小説です。
どんな世代の読者にも勇気と希望を与えてくれる一冊です!
②『さようなら王子様、どうか私のことは忘れてください』
ハナミズキ(著)

さようなら王子様、どうか私のことは忘れてください (メディアワークス文庫)
☆ジャンル ライトノベル・ 王宮ロマンス
☆出版社 KADOKAWA ・メディアワークス
☆イラスト 梅之シイ
☆デザイン タドコロユイ(ムシカゴグラフィクス)
☆どんな本?
愛と裏切りが交わる王国で、主人公が前世の過ちを悔い、再びやり直すチャンスをつかむ姿が描かれたファンタジー。
誰もが共感できるキャラクターの内面の葛藤や成長から、愛の奇跡を感じさせてくれる一冊。
(あらすじ)
すべてを捨てられるくらい愛してた――。不器用な二人の死に戻り×ロマンス
婚約者だった王太子ルミナスに悪女として断罪された公爵令嬢のオリヴィアは、気が付くと事件前に時が戻っていた。一度目の人生で、自身の存在が最愛の彼をも破滅に導いたと知った彼女は、周囲の幸せのため自ら姿を消すことに。
数年後、新たな地で充実した日々を送っていたオリヴィアは、ルミナスと再会する。自分が身を引いたことで幸せになったはずの彼から告げられたのは、「ずっと探していた」という意外な言葉で――。
そして明かされた事件の真相と彼の本当の想いとは? 不器用な二人のやり直しロマンス。Amazon文庫本商品ページより引用
(主な登場人物の魅力)
○オリヴィア (主人公)
・ザラス公爵家の令嬢
・ルミナスの婚約者
・オリエンタルブルーの髪色とシルバーの瞳
・聡明で美人
○ルミナス
・ガロン王国の王太子殿下
・赤い髪と金色の瞳
・情に厚く聡明で努力家
・鍛え抜かれた逞しい体躯
○メアリー
・元平民の男爵令嬢
・ルミナスと相思相愛!?
○レイモンド・クレバー
・クレバー侯爵家の次男
・トップクラスの商会を営む
・薄茶色の髪
・切れ長のブルーの瞳
・美丈夫
(舞台と世界観)
架空の王国を舞台にしたファンタジーの世界。
愛や裏切り、運命を変えるチャンスなどのテーマが盛り込まれている。
読者は、ファンタジーの不思議な気持ちに浸れる魅力的な世界観を楽しむことができるだろう。
(ページをめくりたくなる展開)
主人公のオリヴィアは、自分の過去の失敗を深く後悔している。
愛するルミナスへの思いはとても強く、切ないものだ。
そんな彼女に新たなチャンスが訪れる。
なんと、失敗する前の時間に戻り、記憶もそのまま持っているのだ。
この機会を使って、オリヴィアは同じ過ちを繰り返さずに行動することができるのか?
彼女はとても聡明で、知恵を活かした行動が印象的だ。
読者は、オリヴィアの選択にワクワクしながらページをめくる手が止まらなくなるだろう。
時には自己犠牲的な面もあり、思わず胸が締め付けられるが、スッキリ爽快な気分になれる瞬間もあるので、夢中で読めるはずだ。
果たして、オリヴィアとルミナスの間にハッピーエンドが訪れる可能性はあるのか?
何かが起こりそうな期待を抱きながら、ぜひ読み進めてほしい。
(ひとこと)
👧過ちをやり直すチャンスがあるというのは本当に羨ましいです。
ファンタジーならではの魅力ですね。
登場人物たちの気持ちに共感しながら、心臓バクバクさせつつ読み進めていました。
ラストは、私の満足のいく結末で楽しませていただきました。
この作品はとても面白く、強い印象を残しました。
ハナミズキさんの他の作品にもぜひ挑戦したいです。
書籍形式 | ページ数 | 発売日 |
電子書籍 (Kindle版) | 248ページ | 2025/8/25 |
文庫本 | 288ページ | 2025/8/25 |
③『最底辺の少女は龍神の最愛花嫁』
朝比奈希夜(著)

最底辺の少女は龍神の最愛花嫁 (スターツ出版文庫)
☆ジャンル ライトノベル・大逆転和風シンデレラファンタジー
☆出版社 スターツ出版
☆カバーイラスト さくらもち
☆カバーデザイン 北國ヤヨイ(ucai)
☆どんな本?
強大な力を秘めた少女が逆境を乗り越え、愛に満ちた運命を切り開く姿が描れた、心温まる和風ファンタジー。
愛の力を信じさせてくれる物語です。
(あらすじ)
4人の龍神を頂点に、異能の力で全ての序列が決まる国。無能である紗雪は最も下層の“最底辺”に属し、役立たずと馬鹿にされ、上位の民に虐げられ生きていた。しかし、龍神の中で最も力を持つ金の龍神・誉に、紗雪が隠し持っていた“強大な力”を見抜かれ、強引に結婚を迫られてしまう。力のためだけの、愛のない求婚のはずだったのに…。「ようやく見つけた、愛する俺の花嫁」誉はずっと前から紗雪を捜していたようで――。最底辺から幸せを掴む、大逆転和風シンデレラファンタジー。
Amazon文庫本の商品ページから引用
(主な登場人物の魅力)
○如月紗雪
・主人公
・18歳
・強大な特賜力を持つが、訳あって隠して生活している
・下位層の特賜力なしの最底辺に属する
・中間層の洗濯を請け負うことを生業としている
・へこたれないたくましい性格
○京楽誉
・金の龍神
・剣の心得がある
・嫁を探している
○慶次
・誉の侍従
・真面目な性格
・他人の心を読む特賜力を持つ
○黒の龍神
・黒龍を使役し邪気を祓う力をもつが、闇をつかさどり災いをもたらす存在でもある
○基子
・金の龍神の花嫁候補の一人
・花嫁候補の中で一番特賜力が強い
・紗雪より3つ年上
(舞台と世界観)
舞台となる天藍国は、特賜力によって生活の序列が決まる独特な世界だ。
人々はその力の強さに応じて上位層、中間層、下位層に分かれ、上位層の者たちが人々を支配している。
一方、下位層の人々は役に立たない存在として疎外される厳しい現実。
この国を実質的に支配しているのは、強大な力を持つ龍神たちであり、彼らはそれぞれ異なる特殊な能力を持っている。
(ページをめくりたくなる展開)
主人公の紗雪は、序章で、ある男性からおにぎりをもらうシーンがある。
その男性は上位層を思わせる装いをしていて美しい容姿を持ち、意味深なセリフを言う。
誰なのかは曖昧なまま物語が進んでいき、きっとこの人が物語の重要人物なのかなと、読者は期待し、先を読み進めたくなるだろう。
舞台は天藍国。
ここでは身分の違いが力の強さで決まっている。
紗雪は下位層で最底辺の生活をしているが、実は強大な力を秘めている。
その力を隠している理由は何なのか?
読者はその理由に疑問を抱き、ページをめくりたくなるに違いない。
そして、早速彼女の秘密がバレそうなシーンがあり…
一体どうやって乗り切るのか?
もしバレたらどうなってしまうのか?と、ドキドキしながら読み進めることになるだろう。
紗雪をねらう者、そして彼女を守ろうとする者たち。
ハラハラ・ドキドキのシーンや、甘いセリフを吐く素敵な男性の存在もあり、胸がキュン♡とする瞬間がたくさん待っている。
この先どうなってしまうのか?
もし、正体がばれてしまったら…
想像すると色々と怖いけれど、先が知りたいと思わせる展開が続き、一気にページをめくってしまう楽しさが満載の作品だ。
(ひとこと)
👧金の龍神と、銀の龍神の正体が明らかになる瞬間はいつかな~と、それがとても楽しみで、それで紗雪がどんな反応を示すのかが気になりました。
良い反応でも悪い反応でも、どんな展開になるのかなと、想像して待ち遠しかったです。
誉が相手のために真実を明かさず耐えている姿には感動しました。
本当に思いやりのある人ですね。
相手を待つことができるなんて、心の広さが素晴らしい!
紗雪のたくましさも魅力的でしたし、誉の一途で優しい愛情は、まさに私の理想的な男性像として心に響きました。
とても心温まる作品で、読んでいると幸せな気分になり、最高に満足できました。
読んで本当に良かったです!
書籍形式 | ページ数 | 発売日 |
電子書籍 (Kindle版) | 239ページ | 2025/5/28 |
文庫本 | 296ページ | 2025/5/28 |
こちらもオススメ!
朝比奈希夜さんによる『死神の初恋 犠牲の花嫁は愛を招く』です。
死神の初恋シリーズ1/5作目!
和風の恋愛ファンタジーで、孤独を抱えた華族の娘が死神と出会い、自分自身を見つけ成長していく物語。
心に響くメッセージが込められている作品で、特に感動的なストーリーを求める方におすすめしたい一冊です!
おわりに

今月は、14冊の本を読み、その中で特に面白かった3冊をご紹介しました。
いかがでしたか?
今月は14冊も読んだのに、紹介する作品が、たった3冊しかないの?と驚かれる方もいるかもしれません。
その理由は、シリーズものも含まれているからです。
シリーズ本には、前の巻を読まずに単独で読んでも、話が理解できる作品が中にはあるかもしれません。
ただ、できれば最初の巻から順番に読んでいただきたいという思いと、人によってはネタバレと感じる読者の方もいらっしゃるかなと思ったため、これまで途中の作品からのご紹介は控えていました。
しかし、せっかく面白い作品があるのに、それをご紹介しないのはとてももったいないことですし、私のブログのコンセプトから外れているなぁと、ずっとモヤモヤしていました。
そこで今記事から、この「おわりに」という場所で、簡単にですがシリーズ作品の途中であってもご紹介することに決めました。
これからも、皆さんに楽しんでいただけるような作品を一冊でも多くお届けできればと思っています。
さっそく、私が今月読んだシリーズ作品の中で挙げると、冬馬倫(著)『宮廷医の娘4』とクレハ(著)『結界師の一輪華6』の2冊です。
それぞれ安定した面白さがあり、キャラクター同士の絆や関係性も少しずつ深まってきているので、これからの展開も気になります。
ぜひ今後も追いかけたい作品です。
『結界師の一輪華』に関してはアニメ化が決定しているとか。
とても楽しみです!
(※放送開始時期は未発表・2025年9月現在)
また、このブログのメインの記事でご紹介した3冊の中では、初めて読んだ作家さんであるハナミズキさんの『さようなら王子様、どうか私のことは忘れてください』が特に印象に残りました。
私はキャラクターの視点が入れ替わる構成が好きで、それによって、それぞれの心の声を理解できるところに大きな魅力を感じます。
あの時、あのキャラがどんな気持ちだったのかを振り返ると、意外な一面が見えてきて、それがとても楽しめるからです。
ハナミズキさんの『さようなら王子様、どうか私のことは忘れてください』は、まさにそのような作品でした!
気になる方は、ぜひお手にとってみてください!
当ブログでは、できるだけたくさんの作品に触れて、面白い!と感じた本だけをご紹介しています。
私が紹介した作品の中から、次に読みたい一冊が見つかればとても嬉しいです!
あなたの新たな読書への旅がこころ豊かなものとなりますように。

それでは、
またお会いできる日を楽しみにしています!
お付き合いいただき、ありがとうございました。