あなたの選書の参考に!今月読んだ本の中から面白かった本3冊をご紹介します!【2025年8月】「読書好き主婦ちみる」

ちみる
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こんにちは。
読書好き主婦ちみるです!

お知らせ

このブログは、私が読んで面白いと感じた本だけを紹介しています。
人生で読める本の数には限りがありますよね。

限られた時間の中で、どれだけ心に残る作品と出会えるか。
その探求をお手伝いできれば幸いです。

皆さんが一冊でも多く、心を動かす本に出会えるように、ここでの情報がお役立ちになればと思います!

この記事では、私が今月読んだ本の中から特にオススメの3冊をご紹介していきます。


是非一読して、新しい本との出会いをお楽しみください!

今月読んだ本の中から
オススメしたい3冊!
(2025年8月)

①『僕たちは我慢している』
藤岡陽子(著)


僕たちは我慢している

☆出版社 COMPASS

☆装幀 albireo

装画 かない

☆ジャンル 青春小説

☆高校生たちが大学受験という厳しい試練に挑みながら、それぞれの夢や葛藤を抱えて成長していく姿が描かれた感動の青春小説。勇気や希望を与えてくれる感動作です。

☆ためになる、戦い、現実とリンク、やる気がわく、引き込まれる、読みやすい、共感する、ハラハラ・ドキドキ、心打たれる、応援したくなる、頼もしい、不安、幸福感、思いやり、尊敬、何度も読み返したくなる、期待、勇気がわく、胸が熱くなる、刺さる名言、青春、友情

(あらすじ)

中間一貫校の征和学院に通う高校生たちが、大学受験を目指し奮闘する姿が描かれた物語。

彼らは、それぞれの夢を追い求める中で、家族や友人からの期待というプレッシャーに苦しみ、受験に向けて一生懸命に努力を重ねる中で、思わぬ壁にぶつかりながらも、彼らは未来へと一歩踏み出そうと奮闘していく・・・


(主な登場人物の魅力)

千原道人ちはらみちと
ミッチー(ニックネーム)
征和学院生
中学まで野球部員でエース
本当は野球がしたい
父はネジ商社の社長だが急性骨髄性白血病で入院中でドナーを探している
事情があり家庭教師のバイトをする

穂高英信ほだがえいしん
征和学院生
野球部
長男
心と体が頑丈
医学部志望
優秀な弟をもち、父親は総合病院の院長

中森揮一なかもりきいち
征和学院生
野球部
部活引退後は勉強するスイッチがなかなか入らない
父は弁護士

香坂淳平こうさかじゅんぺい
征和学院生
学年の不動のトップ
身長190㎝近く、迫力のある大作りの顔
小4の時に母が再婚
父は消化器専門クリニックを開業


(舞台と世界観)

中高一貫校である征和学院を中心に展開される。

ここに通う高校生たちが大学受験に挑む日常が描かれている。

彼らはそれぞれ異なる家庭環境や期待、夢を抱えながら、受験勉強のプレッシャーに悩んでいる。

登場人物たちの葛藤や友情、努力の過程がリアルに描かれ、青春の苦悩や成長が伝わってきた。


(ページをめくりたくなる展開)

中高一貫校に通う4人の高校男子生徒の大学受験をテーマにした物語が描かれている。

彼らが抱えるそれぞれの苦悩に焦点が当てられ、ストーリーは高校1年生から受験後の様子まで追っている。

これから受験を迎える人や、真っ只中にいる人、すでに社会人となった人、さらには受験生を持つ親御さんたちにも響く内容だ。

誰もが心を動かされ、明日を生きる活力をもらえる感動作。

各キャラクターがどんな悩みを抱えていて、それをどう乗り越えていくのか?
その先の結果がどうなるのかが気になる展開が続く。
そのストーリー展開から目が離せず、ページをどんどんめくりたくなるだろう。

自分自身の経験とも照らし合わせながら、勇気をもらい一歩踏み出したくなるような作品だった。


(ひとこと)

👧将来に対する不安は誰にでもありますが、我が子が進学先で何を学びたいかを優先に考えることが大切ですね。
そんな当たり前のことに気づかせてくれました。

また、「こうあるべき」という固定観念を手放し、柔軟に考えることの重要性も学べました。

この先、受験生の親の立場になったとき、あれこれ不安や期待でいっぱいになるでしょう。

どんな結果が待っているかわかりませんが、この時間を娘と一緒にできるだけ楽しみたいと思っています。

書籍形式ページ数発売日
電子書籍
(Kindle版)
289ページ2025/5/13
単行本288ページ2025/5/13

こちらもオススメ!

藤岡陽子さんによる『リラの花咲くけものみち』もオススメです!

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命の大切さや人との絆が描かれた感動的な物語。
傷ついた心を抱える
聡里さとりが、周囲に支えられながら自分の夢に向かって成長していく姿は、きっとあなたの心にも深く響くはず!


②『夏と花火と私の死体』
乙一(著)


夏と花火と私の死体 (集英社文庫)

☆出版社 集英社

☆ジャンル ホラー小説

☆ハラハラ・ドキドキ、頼もしい、恐怖、斬新、不思議な感覚、引き込まれる、読みやすい、恋愛要素、暴力描写あり、不快感、不安、衝撃的、謎解き、スリリング、心の闇

☆どんな本?
9歳の少女が語る衝撃的な物語で、無邪気な夏休みの中に潜む恐怖と心理の奥深さが描きだされ、読者は兄妹の危険な計画にハラハラしながら、彼らの心の闇に引き込まれていく不気味で魅力的なホラー小説です。

(あらすじ)

九歳の少女が殺されるという衝撃的な場面から始まる。

物語は、彼女の死体を隠そうと奮闘する兄妹、けん弥生やよいの冒険が描かれている。

彼らの危険な計画は、緊迫感に満ち、ハラハラさせられる。

果たして彼らは無事に計画を遂げられるのか。

そして、衝撃的なラストが待ち受けている。


(主な登場人物の魅力)

五月さつき
主人公
九歳
弥生の同級生
五月の視点で物語は進行する

橘弥生たちばなやよい
・9歳
・長い黒髪
・五月の同級生
・健の妹
・兄が大好き

橘健たちばなけん
11歳
・弥生のお兄ちゃん
・勇敢で頼りになる

◯緑みどり
・健のいとこ
・高卒後アイスクリームの工場で働いていて時々工場のアイスを持ってきてくれる


(舞台と世界観)

この作品の舞台は、九歳の少女が語る静かな夏の村だ。

村には子どもたちの遊びがあふれているが、その背後には不気味な影が潜んでいる。

石垣や、やしろの木の階段が物語の鍵を握っていて、夏休みの日常と暗い事件が交錯する。
兄妹の行動を通じて、人の心の奥深くに触れることができる。

どんな結末が待っているのか、ぜひご自分の目で確かめてほしい。


(ページをめくりたくなる展開)

11歳の兄・健は、なんと女子にめちゃくちゃモテている。
彼は、頼りがいがあって、素敵なところがいっぱいあるからだろう。
だが、この男の子の魅力が、ひとつの大きな事件を引き起こすことに……

事件後、この兄妹がこれからどんな行動をするのか、知りたくてたまらなくなるだろう。

実際に彼らが挑戦することは、かなり危険なことだ。
自分たちの思惑を優先させるために、ちょっと卑怯な策を練っている。
読者は、兄妹に騙されている人たちを哀れに思うことだろう。

2人は何度も危ない目にあい、「今回は本当にまずいかも!」とハラハラする場面が多かった。
決して応援するつもりはまったくないけれど、彼らが計画を遂げられるのか、誰もが最後まで見届けたくなるはず。

ラスト、目が離せない展開が待っている。


(ひとこと)

👧この作品には2つのお話が収められていて、それぞれが新鮮な感覚で楽しませてくれました。

表題作の「夏と花火と私の死体」では、妹がある出来事にごく普通の反応を示す一方で、兄はまったく普通ではありませんでした。
兄は状況を楽しんでいるようにも見えて、思わず「ねえねえ、もっと焦ろうよ。怖くないの?」と言いたくなりました。

妹と2歳しか違わない健くんが、冷静に行動しているのがすごく印象的で、その落ち着きは素晴らしいですがやはり異常ですね。

この作品では、初めて感じる不思議な気持ち悪さを味わい、ラストにはさらなる衝撃が待っていて、「そーだったんだね」と健くんのその後も私的には気になりました。

また、「かごめかごめ」という遊びが登場するのですが、読後に振り返ると、この遊びや歌詞に持つ暗いイメージが、作品全体の恐怖を一層引き立てているように感じました。

書籍形式ページ数/時間発売日/配信日ナレーター制作
電子書籍
(Kindle版)
164ページ2000/5/19
文庫本224ページ2000/5/19
オーディオブック
(Audible版)
5時間14分2025/8/15村上麻衣Audible/studios
※オーディオブック・Audible会員は定額聴き放題
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③『きのうのオレンジ』
藤岡陽子(著)


きのうのオレンジ (集英社文庫)

☆出版社 集英社

☆装丁 宮口瑚

装画 しらこ

☆ジャンル 医療小説・ヒューマンストーリー

☆どんな本?
胃癌と闘う青年の物語。
彼は家族や友人の温かい支えを受けながら、過去の登山での遭難の経験も思い出していく。
どんなに大変な状況でも生きること、希望を持ち続けることの重要さを教えてくれる感動的な作品。

☆医療系、心温まる、切ない、考えさせられる、現実とリンク、引き込まれる、読みやすい、共感する、ためになる、応援したくなる、不安、頼もしい、思いやり、忍耐、悔しい、胸が締め付けられる、勇気が湧く、感情移入する、重めな内容、刺さる名言、虚しさ、友情、涙がこぼれそうになる

(あらすじ)

33歳の笹本遼賀ささもとりょうがが胃がんの宣告を受け、家族や友人の支えを得ながら病気と向き合う物語。

彼は過去の遭難の経験を思い出しつつ、心の葛藤を抱えながらも希望を持ち続け、厳しい現実に立ち向かいます。

命の大切さや人との絆を再認識させる感動的なヒューマンストーリー。


(主な登場人物の魅力)

笹本遼賀ささもとりょうが
・主人公 33歳
・岡山県出身
・都内のイタリアンレストラン「トラモント」の店長
・胃癌の診断を受ける
・優しい性格

笹本恭平ささもときょうへい
・遼賀の弟……
顔がそっくりなので双子だと思われていることが多い
・岡山県の高校の体育教師・野球部の監督
・既婚者、子供もいる
・思ったことがすぐに顔に出る
・目配りができる

高那裕也たかなゆうや
・「トラモント」のアルバイト
・遼賀に採用してもらったことをとても感謝している
・働き者
・見た目だけでは判断できない価値や能力を持っている

矢田泉やだいずみ
・遼賀の高校の同級生で美術部
・都内の病院に勤務している看護師
・頼りになる存在


(舞台と世界観)

舞台は、都内のイタリアンレストランと主人公・遼賀の故郷である岡山県だ。

33歳の遼賀が胃癌の告知を受けるところから物語が始まる。

この作品では、病気と向き合う遼賀が、家族や友人からの愛や支えを感じながら、心の葛藤を乗り越えていく姿が描かれている。

人の絆や生きる意味を考えさせられる内容で、命の大切さやつながりの価値が伝わる温かいストーリー。


(ページをめくりたくなる展開)

主人公の笹本遼賀は、病院で高校時代の同級生・看護師の矢田泉と偶然出会う。

遼賀は胃の不調を薬で押し込めながら仕事を続けていたが、ある日、検査で胃癌と告げられる。
彼の普通の日常は、突然の入院によって一変してしまう。
急に入院が決まったことで、生活がどうなるのか不安で混乱してる気持ちがよくわかる。
まさに誰にでも起こり得る現実が描かれていて、最初から最後まで目が離せない。
思わず自分のことのように感じてしまい、ページをめくる手が止まらなくなるだろう。

遼賀の周りには悲しむ人たちや、助けてくれる人たちがいる一方で、彼は「自分のせいで迷惑をかけている」と心の中で葛藤するシーンも。

そして、生きたいという強い思いには共感した。

人の手を借りなければならない現実に申し訳なさや虚しさを感じつつも、彼の姿勢には勇気をもらえた。

この物語は涙なしでは読めない感動作だ。
読むほどに心に響くストーリーに、あなたもきっと心を動かされるはず。


(ひとこと)

👧病気になるのはとても辛いことです。
「どうして自分だけが…」と思うこともあります。

そして、普段の悩みが死ぬかもしれないという事態と比べると、小さく感じてしまうこともあります。

私も病気を抱えていて、経過観察のために定期的に病院に通っています。
以前は、長く生きられないかもしれないと、すごく不安になったこともありました。
その時、まだ1歳にも満たない娘を抱いて泣いたことを思い出します。
この作品を読むことで、そのような気持ちを再び思い出し、登場人物の気持ちに共感しました。
読み進めるほどに、主人公がどんな困難に直面するのかを考えると、辛くなることもあったけれど、希望を持ち続けて読み進めました。
重い内容でしたが、読んだ後は心が温かくなり、今この瞬間に感謝し、日々の一瞬を大切にしようと思いました。

この作品は、勇気をくれ、生きていることの大切さを再確認させてくれる素晴らしい内容でした。

書籍形式ページ数/時間発売日/配信日
電子書籍
(Kindle版)
273ページ2023/8/21
単行本296ページ2020/10/26
文庫本336ページ2023/8/21

こちらもオススメ!

藤岡陽子さんによる『森にあかりが灯るとき』もオススメです!

介護の現場での厳しさや喜びを通じて、人間らしさを考えさせられる物語。
誰もが抱える未来への不安や、大切な人ととのつながりを見つめ直すきっかけをくれる、心温まる一冊です。


おわりに

ちみる
ちみる

今月は、14冊の本を読み、その中で特に面白かった3冊をご紹介しました。
いかがでしたか?

乙一さんは、初めて読んだ作家さんです。
「夏と花火と私の死体」は、Audibleで目に留まり、聴いてみることにしました。

装丁画を見て、子供たちが楽しそうに遊んでいるお話かと思って、あらすじも読まずに聴き始めたのですが、予想外のホラー展開に驚愕!
タイトルで気づくべきでした。

よくよく表紙を見ると、おぶられている子どもが不自然な表情をしていて思わずゾクッとしました。

この作品は乙一さんのデビュー作で、10代の頃に書かれたものだそうで、すでに彼の才能が光っていたのですね。

私はその年齢で一体何をしていたのか考えると虚しくなってしまうので、やめておきます・・・

他の作品にも挑戦してみたいと思うのですが、実は基本的にホラーは苦手なので、もし乙一さんの他の作品もホラーだったらどうしましょう・・・
その時は、お手柔らかにお願いします。

さらに、藤岡陽子さんの作品が今月の面白かった本に2冊も入りました。

彼女は看護師であるからでしょうか、作品には命や医療に関するテーマが多く見受けられます。

私が藤岡さんを知ったのは、Audibleで聴いた「リラの花咲くけものみち」。
その内容に強く引き込まれ、以来、少しずつ彼女の他の作品にも手を伸ばしています。

読んだ作品の中では、主人公が悩みながら成長していく姿が描かれていて、読後は心温まる感動を味わえました。
心に響く言葉がたくさんあって、いつも励まされています。

感覚的に好みの作家さんですので、これからも藤岡さんの作品を追い続けたいと思っています!

当ブログでは、できるだけたくさんの作品に触れて、面白いと感じた本だけをご紹介しています。

私が紹介した作品の中から、次に読みたい一冊が見つかればとても嬉しいです!

あなたの新たな読書への旅がこころ豊かなものとなりますように。

ちみる
ちみる

それでは、
またお会いできる日を楽しみにしています!


お付き合いいただき、ありがとうございました。

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