あなたの選書の参考に!今月読んだ本の中から面白かった本5冊をご紹介します!【2024年8月】「読書好き主婦ちみる」

ちみる
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こんにちは。

読書好き主婦ちみるです!

お知らせ

当ブログでは、私が「これは面白い!」と感じた本だけを、読後の感想と共にご紹介しています。(例外あり)
本のジャンルは問いませんが、特に話題作や有益な本、心温まる本を多く取り上げています。

あなたの素敵な一冊との出会いをお手伝いできたら幸いです。

この記事では、私が今月読んだ本の中から、特にオススメの5冊をご紹介していきます。

ぜひ、一読して新しい本との出会いをお楽しみください!

今月読んだ本の中から
オススメしたい5冊!
(2024年8月)

①『闇祓う』
辻村深月(著)


闇祓 (角川文庫)

☆ホラーミステリ小説
☆引き込まれる、考えさせられる、深い、読みやすい、ハラハラ、ドキドキ、不快感、怖い、現実とリンク、巧みな構成、社会問題、心の闇

全5章+エピローグからなる、ホラーミステリー長編小説。

物語は、転校生の白石要しらいしかなめが学校にやってくるところから始まる。
彼はクラス委員長の
原野澪はらのみおに対して、奇妙な行動を繰り返す。
恐れを感じた澪は、憧れの先輩・神原かんばらに助けを求めるが、次々と不気味な出来事が待ち受けていた。
こうした始まりが、やがて「闇ハラスメント」という恐ろしいテーマに繋がっていく…

この本は、キャラクターの深さとストーリーの進み方がとても魅力的!
第1章では、転校生・要によるサスペンスが展開され、どんどん恐怖が増していく。

第2章では、ママ友同士の複雑な関係がリアルに描かれ、日常の生活に潜む醜さが見えてくる。

これらの人間関係が絡まりながら物語は進むので、次がどうなるのかと、興味を持ち続けるはず。
特に、第3章は「あれ?」と思わせる瞬間があるかも?!
物語が進むにつれて、さまざまな「闇」が絡み合い、登場人物の心をどのように悪化させていくのか、わたしたち読者の心をつかんで離しません!
この作品を読むことで、「闇ハラスメント」という現実の問題について考え、自分は闇を押しつけていないかと行動を省みるきっかけを得ました。

ただのホラーミステリーではなく、現代社会の複雑な人間関係が描かれている作品。

👧辻村さんの作品は本当に多彩だと思う。
彼女の独特な視点や魅力的なストーリー、何よりも読みやすい点に惹かれます。ほかの作品にもぜひ挑戦してみようと思います!

・KADOKAWA
・電子書籍(Kindle版) 425ページ (2024/6/13発売)
・単行本 416ページ(2021/10/29発売)

・文庫本 480ページ (2024/6/13発売)
・オーディオブック(Audible版)13時間 ナレーター(増田 ゆき) (2024/11/29配信

②『傷痕のメッセージ』
知念実希人(著)


傷痕のメッセージ (角川書店単行本)

☆医療×警察ミステリ小説
☆引き込まれる、得るものがある、心温まる、切ない、面白かった、満足感、ハラハラ、ドキドキ、暴力、謎解き、不快感、応援したくなる、涙がこぼれそうになる

外科医の千早ちはやは、父が末期癌で入院している間、彼との関係に感じる見えない壁に悩んでいた。
そして、「死んだらすぐに遺体を解剖してほしい」という父の遺言に従った千早は、解剖の結果、謎の暗号が見つかる。
その暗号は、28年前に起きた連続殺人事件と関連している可能性があり、千早は病理医の紫織しおりと共にその謎を解き明かそうとする。
物語は、過去と現在が交錯しながら進んでいく…

犯人の正体の意外性に驚かされ、過去の真実が明らかになったとき、千早と父の関係について思わず涙がこぼれそうになった。

登場人物たちが同じ目的に向かって団結し、協力して犯人に立ち向かう姿勢は魅力的だった。それぞれの役割を果たし、業務への誇りや責任感などを教えてくれる。

また、魅力的な言葉には注意が必要だとも思った。
一見良さそうに思えることでも、裏には危険が潜んでいることをよく見極めることだ。

さらに、口下手な相手には、心の声をしっかりと聴くことが大切だとも思った。相手の気持ちを理解し受け止めることが、深い理解につながることをこの小説から学んだ。

👧知念実希人さんの作品は、ミステリーの面白さはもちろん、いろんな学びや優しさが詰まっていて、すごく満足できるものが多いから大好きです。

・単行本 352ページ (2021/3/12発売)
・電子書籍(Kindle版) 413ページ (2021/3/12発売)
・文庫 400ページ(2024/9/24発売)
・オーディオブック(Audible版)13時間06分 声(永田昌康) (2021/8/20配信日)

③『イン・ザ・プール』
奥田英朗(著)


イン・ザ・プール ドクター伊良部 (文春文庫)

☆コメディ医療小説!
☆ドクター伊良部シリーズ第一弾!

引き込まれる、生き方、読みやすい、笑える、中毒性、楽しい、応用できる

精神的な悩みを抱える患者たちが訪れる、伊良部総合病院の地下、神経科が舞台。

精神科医の伊良部いらべは、常識を超えた行動をする、変わったキャラクター。

水泳がやめられない人や、携帯電話に依存している人、慢性的な勃起症に悩む人など、様々な患者が彼の元を訪れる。

それぞれの患者は深刻な問題を抱えているが、伊良部の軽快な話し方や、時には不謹慎に思えるアプローチは、笑いをもたらしてくれる。

伊良部医師のいいかげんに思えるアドバイスが、なぜか患者たちには効果を上げている?!
もしかして名医?

心の病は誰にでも起こりうるもので、様々な現代の病を面白おかしく描かれている。
私たちの心の健康について考える機会を与えてくれる作品だ。

👧それにしても、注射時の伊良部医師と看護師の行動が異常すぎてツボりました。
続編も読んでみたい

・単行本 269ページ (2002/5/14)
・電子書籍(Kindle版) (2006/3/10発売)
・文庫 288ページ(2006/3/10発売)

④『ガラスの海を渡る舟』
寺地はるな(著)


ガラスの海を渡る舟

☆家族・ヒューマンドラマ小説
☆心打たれる、考えさせられる、得るものがある、心温まる、仕事、共感、深い、応援したくなる、教育、芸術の美しさ、社会問題、タイトル回収

大阪の心斎橋にある空堀商店街を舞台に、兄のみちと妹の羽衣子ういこが経営するガラス工房をめぐる物語。
兄と妹の視点で描かれている。

兄の道は幼い頃から落ち着きがなく、コミュニケーションが苦手。
彼は発達障害を抱えているかもしれず、他人の気持ちを理解するのに苦労している一方、ガラス作りの才能には非常に優れていた。

対照的に、妹の羽衣子はコミュニケーション能力が高いが、特に目立つ個性を見出せず、自信を持てずにいる。
道と羽衣子は性格は正反対で、互いに抱える悩みが深く描かれていた。

彼らは祖父の遺言に従い、お互いに苦手意識を抱えながらもガラス工房を継ぐことになる…

この作品は、兄妹の関係や成長、障害に対する理解や偏見、さらに芸術の美しさなど、さまざまなテーマが詰まっている。

そして、苦手意識を持ちながらも無条件に支え合う兄妹の姿には、心を温められる。

さらに、他人と比較して勝手に落ち込んでしまう脆弱な部分が、人間の心情として細やかに描かれている。
その描写に共感したり、勇気をもらったりした。

そして、骨壷一つにこだわりを持つ人から、美にこだわることや、買い手と作り手の関係の大切さ、一つのことを丁寧に考えることで何かに対して真剣に、また細やかに時間をかけて向き合うことに、思いがけない感動をもたらしてくれた。

道と羽衣子の繊細な関係は、新しい視点を提供してくれて、人生や人間関係の深さに気づかせてくれるはず。

美とは何か、芸術にはどんな力があるのかを考え、心に新しい光をもたらしてくれるかも。

👧芸術の美しさは無限であり、その感覚がとても好きです。
独自の美意識や価値観を大切にし、その中で誇りやこだわりを持つことが愛おしい。
私は適当なところもあるけれど、こだわりを持つ部分では頑固になってしまう。それでも、この小説を読んで、それでいいんだと思えるようになれた。

・PHP研究所

・単行本 256ページ (2021/9/10発売)
・電子書籍(Kindle版) 217ページ (2021/9/9発売)
・オーディオブック(Audible版)7時間12分 声(藤田 美穂) (2022/1/7配信日)

⑤『医学生』
南木圭士(著)

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☆医療・青春小説
引き込まれる、心温まる、生き方、仕事、深い、読みやすい、応援したくなる、得るものがある、切ない、自伝的な要素、人間的なストーリー

新しく設立された秋田大学医学部を舞台に、四人の医学生たちの苦悩と成長が描かれていた。

著者は、実際に医師として活動。
その体験をもとにこの作品を執筆されている。

この物語では、医療現場で直面するさまざまな難題や、命の重みが心に響く。

挫折や不安を抱えながら秋田大学医学部に集まった和丸かずまる京子きょうこ雄二ゆうじ修三しゅうぞうの四人の学生が、解剖実習や外来実習などを通じて成長し、自分の生き方を見つけていく姿が描かれている。

彼らは医者を目指しながら、失恋や妊娠、患者の死といった様々な経験に向き合い、友情を深めていく…

物語の後半では、彼らが15年後にどのように成長しているのかも描かれている。
医療現場のリアルな日常や、それぞれの人生の選択にスポットが当てられていた。

医学生としての日々の中で感じる不安や孤独、そして自己の成長が描かれたストーリーは、わたしたち読み手に感動を与え、医師という職業の真の意味を考えさせてくれる。

この作品を読むことで、医者への尊敬の気持ちが一層強まった。
医師免許を取得するまでの苦労や努力、さらにその先にある医療の現実を理解することで、医者という職業の重みを改めて認識した。

また、病気の治癒には医者だけでなく、患者自身の力も大切だということも学んだ。

著者の自伝的な要素が含まれたこの作品には、彼自身の人生への向き合い方や、医師としての葛藤が色濃く反映されている。

医者になることの厳しさや、その裏に隠れた人間的なストーリーを知ることで、より深い理解が得られると思う。

👧医療用語は本当に難しいですよね!
あの難解な言葉を覚えている医療従事者の方々は、本当にすごいと思います!
私には到底無理だな…。

・文春文庫
・電子書籍(Kindle版) 200ページ (1998/7/10発売)
・文庫(ソフト)243ページ(1998/7/10発売)
・単行本 221ページ (1993/5/1)

ちみる
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以上『今月読んだ本』の中からオススメの本5冊のご紹介でした!

参考になりましたでしょうか?

私が紹介した本の中から、次に読んでみたいと思う一冊がみつかりましたら、とても嬉しいです!

あなたの新たな読書への旅がこころ豊かなものとなりますように。

ちみるのひとりごと
 映画『ブルーピリオド』の感想

ちみる
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『ブルーピリオド』実写版の映画、観られましたか?

私は原作漫画の全巻を持っていて、興味深い作品だったので、実写化されたことが嬉しくて、公開初日に映画を観に行きました!※漫画は15巻まで発行されています(2024年8月現在)

ここでは、簡単にその感想を述べさせてください!

※映画『ブルーピリオド』公式サイトはこちら



全体的にお洒落で、美術に対する深い愛情が感じられる素晴らしい映画でした。

ストーリーは、主人公の八虎やとらが人生の岐路に立たされながら、自分の好きなことを追求するために奮闘する姿が描かれています。

彼は成績も優秀で日々充実した生活を送っていましたが、心には空虚感がありました。
そんな折、心を揺さぶる絵画に出会い、その出会いがきっかけで、難しいとされる美術大学を目指す決意をするに至ります・・・

彼は、人よりも遅くスタートを切り、自分の芸術的スキルや創造力に自信が持てずに葛藤しますが、そんな中でも誰よりも努力を重ね、驚くべき成長をとげていく様子に感動します。

主人公が心境の変化を迎える瞬間の表情や、自身の不足を認めて努力を決意した時の情熱が、体から発するオーラとして感じられる演技にグッときました。

私ももっと素直になって、好きなことに全力を尽くすべきだったと思い、涙がこぼれました。

また、親として、映画で子供を支える親の姿を見た時、自分も同じ感情を抱き、涙が止まらなくなりました。

ちみる
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何度涙を流したことか・・・
もちろんその中には喜びの涙も含まれていますよ!

原作の漫画を忠実に再現していると感じました。
配役も完璧で、全員の演技が素晴らしかったです。

映画を観た後、グッズを購入し、リビングに飾っています😊

以下のような人に特にオススメ!

①アートや美術に興味がある
②自己成長を目指している
③青春物語が好き
④家族や親子関係に興味がある
⑤感動的なストーリーを求めている
⑥漫画の原作に興味がある

この映画は美術面だけでなく、人間関係や自己発見についても深く掘り下げているため、多様な観客層に響く内容となっています。

感動しますのでぜひ観てみてください😊

ちみる
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ここまでお付き合いありがとうございました!


それではまたお会いできる日を楽しみにしています。

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