読書好き主婦「ちみるのひとりごと」 
こんにちは。
読書好き主婦 ちみるです！
当ブログでは、私が「これは面白い！」と感じた本だけを、読後の感想と共にご紹介しています。（例外あり）
本のジャンルは問いませんが、特に話題作や有益な本、心温まる本を多く取り上げています。
あなたの素敵な一冊との出会いをお手伝いできたら幸いです。
この記事では、私が今月に読んだ本の中から、特にオススメの8冊をご紹介していきます。
ぜひ、一読して新しい本との出会いをお楽しみください！
目次 閉じる
今月読んだ本
（2024年6月）
①『犬のかたちをしているもの』
高瀬 隼子(著）
☆恋愛、心理小説
☆引き込まれる、考えさせられる、モヤモヤが残る、すばる文学賞、デビュー作
著者のデビュー作。
主人公の間橋薫(30)は、恋人の田中郁也との半同棲生活を送りながら、ある理由などから性行為に対する抵抗を抱えている。
ある日、恋人の郁也に呼び出され、彼の隣に見知らぬ女性ミナシロが座る。
ミナシロは郁也と関係を持ち、妊娠してしまったと告白。
そして子供を薫に育ててほしいと唐突な提案をしてきますが…
このような奇抜な設定や非常識な展開があり、物語に引き込む面白さがあった。
主人公の薫が直面する葛藤や変化、そして常識という概念に疑問を投げかけるテーマが、興味を引く要素となっている。
また、著者の率直な表現やキャラクターの内面描写、特に薫とミナシロのやり取りにおいて、普通ではない状況での心理描写や、行動の裏にある複雑な思考が、わたしたち読者を惹きつける要素として挙げられる。
読んでいて、普段とは異なる視点から物事を考えるきっかけを得る点も魅力的だった。
あなたもきっと、どのような結末にたどり着くのか、興味深い展開に引きこまれていくことでしょう。
👧おかしいはずなのに、読み進めるうちに、何が正解か混乱し流されていくが、ラストはやっぱりそうなるよね、と、冷静な自分に戻れた…
・集英社
・電子書籍（Kindle版) 118ページ （2022/8/19発売）
・単行本 144ページ（2020/2/5発売）
・文庫本 160ページ (2022/8/19発売)
②『あなたはここにいなくとも』
町田 そのこ(著）
☆短編集
☆心打たれる、心温まる、得るものがある、心に染みる
5つの心温まる短編が収録。
初回限定特典として表紙裏に書き下ろしエッセイが付属。
各物語にさまざまなおばあちゃんが登場する。
おばあちゃんたちは主人公たちに経験や知恵を共有し、感動的なストーリーが展開されていく。
おばあちゃんたちの行動は感動を呼び起こし、人間関係や支え合うことの尊さについて考えるきっかけとなる、心に染みる一冊！
👧私は「おつやのよる」のおばあちゃんが一番好きでした。
しかし、ラストに清陽の恋人がおばあちゃんについて感想を言ったとき、そうかも！とクスッと笑ってしまいました。
同じ感想を持つ人が多いかもしれません…
・新潮社
・電子書籍（Kindle版) 226ページ （2023/2/20発売）
・単行本（ソフトカバー） 256ページ（2023/2/20発売）
③『愛のエネルギー家事 すてきメモ303選』
加茂谷 真紀(著）
☆実用
☆ためになる、心打たれる、心温まる、得るものがある、生き方、満足感、ほのぼの～、読みやすい、ほっこり、癒やされる、幸福感、心軽くなる
実用書。
日常生活や気持ちをポジティブにするための提案が詰まっている。
この本では、家事、掃除、料理、子育て、仕事など様々なテーマに関する小さな提案を短くまとめている。
どのページからも読める構成になっていて、自分の悩みや問題に合わせてすぐにアドバイスを得ることができた。
家事に関する提案だけでなく、心と体をリフレッシュするケアの言葉も豊富に掲載されている。
あたたかい言葉とイラストが心を癒し、前向きな気持ちへと導いてくれた。
この本を読むことで、新しい気づきを得て、幸福感を感じることができるはず。
日常生活や人間関係にポジティブな影響を与えてくれて、自分や周りの人を大切にする気持ちを育む手助けになることでしょう！
👧早速、自分の生活に取り入れようと思います！
・すみれ書房
・電子書籍（Kindle版) 336ページ （2022/3/18発売）
・単行本 224ページ（2022/3/18発売）
④『優しい死神の飼い方』
知念 実季人(著）
☆ハートフルミステリー小説
☆死に神シリーズ1/3
☆心打たれる、考えさせられる、心温まる、切ない、泣ける、面白かった、スリリング、深い、満足感、ほっこり、心が軽くなる、暴力、グロテスク（軽め）、ハラハラドキドキ、可愛い、笑える
ある理由で死神がゴールデンレトリバーに憑依し、地上のホスピスで患者たちの未練を解決するために奮闘するハートフルなミステリー小説。
物語では、死神のレオが人間性を理解し、成長していく過程が描かれていた。感動やミステリー要素が見事に組み合わさっていて、心地よい感動と興奮を与えてくれる。
笑いや涙、緊迫感あふれる場面もあり、感情を揺さぶられた。著者の緻密な描写とミステリー要素満載のストーリー展開は飽きさせず満足感が大きい。人間性や共感力の向上、希望と絆の大切さ、成長への道など、たくさんの学びや気づきが詰まった物語。
キャラクターたちのやり取りから、死というテーマに対する前向きな気持ちが育まれ、心が温かく癒される感覚に包まれた。
未来への希望を抱ける、そんな素敵な作品だった。
👧レオの高慢な態度とは裏腹に、犬の体は正直で、喜びを素直に表現するシッポがとても可愛らしかった！
・光文社
・電子書籍（Kindle版) 422ページ （2016/5/20発売）
・文庫本 441ページ (2016/5/12発売)
・オーディオブック(Audible版）12時間59分 ナレーター(松本 健太） （2022/7/8配信）※Audible会員は定額聴き放題
⑤『変な家②』
雨穴(著）
☆ミステリー小説
☆引き込まれる、切ない、面白かった、怖い、不快感、謎解き、巧みな構成、暗め
前作に引き続き、不気味な間取り図に関わる11の謎が提示され、筆者と設計士・栗原がそれらの謎に挑む。
作品の前半では11の不可解な短編が展開され、後半では栗原が推理をしていく。
不気味な部屋や文章の表現に怖さを感じながらも、物語の中に読者を誘導する巧妙な構成が特徴。
想像を超える展開や人間ドラマが絡み合い、次第に引き込まれていった。
最終的に11の短編が繋がり、真相が明らかになる仕掛けに、驚きと納得の連続だった。
👧ミステリー小説は、日常生活の単調さを忘れさせ没頭できる素晴らしいジャンルだと、この作品を通して改めて感じることができた…
・飛鳥新社
・電子書籍（Kindle版) 453ページ （2023/12/15発売）
・単行本 440ページ（2023/12/15発売）
・オーディオブック(Audible版）13時間59分 ナレーター(❓） （2024/7/5配信）
⑥『硝子の塔の殺人』
知念 実希人(著）
☆ミステリー小説
☆引き込まれる、面白かった、スリリング、満足感、笑える、怖い、暴力、ハラハラドキドキ、謎解き、グロテスク（軽め）
ミステリー小説。
硝子の塔で展開されるストーリー。
癖のあるゲストたちが集まり、塔の主人の重要な発表を待ちわびる。
ところが、主人が毒殺され、館内で次々と不可解な事件が発生。
名探偵と医師が謎解きに挑み、次第に驚愕の展開と緊張感に包まれていった。
緻密な伏線や挑戦状が巧みに配置されており、読者は犯人探しに参加することができる。
名探偵や不気味な館、見事なラストなど、ミステリー小説の魅力が存分に描かれていた。
推理力を鍛えながら、ミステリー小説のハラハラドキドキ感を満喫。
展開も充実していて、衝撃的な結末がクセになる作品。
👧最後のどんでん返しは全く予想できず、驚きの連続でした。
さらにそのあとの展開が気になり、興奮が収まりませんでした。
読んでみる価値ある作品！
・実業之日本社
・電子書籍（Kindle版) 541ページ （2021/7/30発売）
・単行本（ハードカバー） 504ページ（2021/7/30発売）
・オーディオブック(Audible版）18時間11分 ナレーター(高梨 謙吾） （2021/7/30配信）※Audible会員は定額聴き放題
⑦『黒猫の小夜曲（セレナーデ）』
知念 実希人(著）
☆ハートフルミステリー小説
☆死神シリーズ2/3番目
☆引き込まれる、心温まる、切ない、面白かった、笑える、暴力、癒やされる、ハラハラドキドキ、可愛い、謎解き、グロテスク（軽め）
「死神」シリーズ第2巻。（全3巻）※2024年6月現在
この世に未練を残す地縛霊たちを助ける黒猫の死神クロの感動的な物語。
クロと人間との絆が温かく描かれ、ミステリー要素もあり、引き込まれる作品。
著者のストーリーテリングは緻密で、クロが困難な状況を乗り越え、人間の複雑な感情と向き合いながら成長していく過程が丁寧に描かれている。
クロと地縛霊たち、そして人間との交流が心温まる内容となっていた。
物語の中には緊迫したシーンもあるが、クロの愛らしい行動が見どころの一つとなり、心を癒してくれる場面が多い。
さらに、前作の犬のレオとクロの絡みも笑いを誘う要素として楽しめた。
👧また、シリーズの第3巻も既に刊行されており、中毒性のある面白さを秘めているため、記憶が新しいうちに手に取り読みたいと思う。
・光文社
・電子書籍（Kindle版) 392ページ （2018/1/20発売）
・文庫本 406ページ (2018/1/11発売)
・オーディオブック(Audible版）11時間39分 ナレーター(松本 健太） （2022/8/12配信）※Audible会員は定額聴き放題
⑧『ポンコツ一家』
にしおかすみこ(著）
☆家族エッセイ
☆心打たれる、考えさせられる、心温まる、生き方、泣ける、共感、笑える、読みやすい、勇気が湧く、応援したくなる
お笑い芸人、にしおかすみこさんの家族と介護の物語を描いた感動的なエッセイ。
家族それぞれがポンコツという状況の中で、笑いと涙が共存する家族の物語が描かれている。
著者の家族には認知症やダウン症、飲み過ぎの父など様々な問題がありますが、にしおかさんが家族を愛し、支える姿が印象的だった。
軽妙な文体で描かれたエッセイは読みやすく、家族の大切さや支え合いの大切さを考えさせられた。
また、著者の優しさや努力から生まれるポジティブなメッセージも勉強になる。家族の絆や、前向きな姿勢の価値を学ぶことができる良書。
👧家族という存在は、どれほどイライラしても、やはり素晴らしく、何よりも大切だと心から感じます。
困難な瞬間の方が多くあるかもしれませんが、すみこさん自身の健康や人生も大切にしてほしいと心から願っています。
・講談社
・電子書籍（Kindle版) 151ページ （2023/1/20発売）
・単行本（ソフト） 192ページ（2023/1/20発売）
以上『今月読んだ本』の中から
オススメの本8冊のご紹介でした！
参考になりましたでしょうか？
私が紹介した本の中から、次に読んでみたいと思う一冊がみつかりましたら、とても嬉しいです！
あなたの新たな読書への旅が心豊かなものとなりますように。
それではまたお会いできる日を楽しみにしています。
お付き合いありがとうございました！
