
こんにちは。
読書好き主婦ちみるです!
この記事では、私が今月読んだ本の中から特にオススメの5冊をご紹介していきます。
是非一読して、新しい本との出会いをお楽しみください!
今月読んだ本の中から
オススメしたい5冊!
(2025年2月)

①『傷モノの花嫁』
友麻碧(著)

傷モノの花嫁 (講談社タイガ)
☆ライトノベル・恋愛ファンタジー小説
☆シリーズ1作目!
☆イラスト/榊空也
☆デザイン/長崎綾
☆キャラクターデザイン/藤丸豆ノ介
☆引き込まれる、心温まる、読みやすい、ハラハラ・ドキドキ、胸キュン♡、恋愛要素、暴力描写あり、不快感、ファンタジー要素、戦い、希望、心の闇、スッキリ爽快、頼もしい、いじめ、恐怖、悔しい、グロテスク(軽め)、続きが気になる、あやかし登場、衝撃的、心の傷、美形、酷い、忍耐、紳士的
(あらすじ)
主人公・白蓮寺菜々緒は、運命に翻弄される少女だ。菜々緒は、ある理由から結界の外に出てしまい、その結果、猩猩にさらわれてしまう。
額に妖印を刻まれ、穢れた存在として蔑まれる菜々緒。
恋い焦がれていた若様との婚約は破談になり、彼女の心は深い悲しみに包まれた。
しかし、運命は彼女を見放さなかった。
紅椿夜行という鬼神に見初められ、菜々緒は新たな道を歩むことになる。
夜行との出会いは、菜々緒にとって運命的なものであった。
しかし、夜行には隠された秘密が…
傷モノとしての苦しみを乗り越え、二人の恋物語が静かに動き出す…
(魅力)
スリリングで爽快なストーリー展開が繰り広げられていた。
物語は、白蓮寺菜々緒が猩猩にさらわれ、過酷な運命に翻弄されるところから始まる。
彼女がこのような運命に陥った理由は、身勝手で非常に腹立たしいこと。
傷モノとして一族から虐げられる菜々緒の日々は、命の危険すら感じさせる厳しいものであった。
しかし、運命の転機が訪れる。
それは紅椿夜行との出会いだ。
この出会いが、心躍る反撃のスタートを切る。
そして、心温まるメインキャラたちが魅力的だった。
夜行は、鬼神として恐れられる存在でありながら、菜々緒に対して優しさを持ち合わせている。
彼らの関係性がどのように深まっていくのか、期待が高まるところだろう♡
さらに、この作品では登場人物それぞれの思いが丁寧に描かれていた。
彼らの内面を知ることで、予想外の展開が明らかになり、より一層魅力的に感じた。
(ひとこと)
👧逆境を乗り越え、過酷な運命に立ち向かう菜々緒の姿に心を打たれました。そして、夜行との関係に癒され心温まりました♡
しかし、菜々緒に妖印を刻んだ猿のあやかしはどんな存在なのか?
早くお目にかかりたいですね。
これからの展開が待ち遠しいです!
・講談社 タイガ
・電子書籍(Kindle版) 306ページ (2023/10/13発売)
・文庫本 368ページ (2023/10/13発売)
・オーディオブック(Audible版)9時間11分 ナレーター( ❓) (2025/4/4配信予定)Audible Studios制作
※Audible会員は定額聴き放題
こちらもオススメ!
※友麻碧さんの他作品。
「水無月家」の秘密が徐々に明かされ、スリリングな展開が楽しめます!
胸キュンも盛りだくさん♡
②『アルプス席の母』
早見和真(著)

アルプス席の母
☆2025年 本屋大賞ノミネート作品!
☆青春小説
☆青春、心打たれる、読みやすい、共感する、心温まる、ハラハラ・ドキドキ、切ない、応援したくなる、不快感、不安、ワクワク、頼もしい、クスッと笑える、悔しい、思いやり、期待、胸が熱くなる、忍耐、胸が締め付けられる、敬服する
(あらすじ)
看護師の秋山奈々子が、一人息子で野球少年の航太郎と共に、新しい環境に身を置く姿が描かれた青春小説。
航太郎は甲子園を目指し、大阪の新興校に進学。
母親である奈々子も息子の夢を支えるために奔走する中で、親子の絆や厳しい高校野球の現実に直面する。
やがて、奈々子は父母会や新しい生活に苦労しながらも、息子と共に成長していく。
親のサポートがいかに重要であるかを教えてくれるこの作品は、夢を追う全ての人々に勇気を与える。
(魅力)
親と子の関係の深さが見事に描かれている作品である。
親が子供を支えることで、子供も成長していく姿が、まるで目の前で見ているかのように伝わってくる。
航太郎が新しい環境で試合に出る緊張感や、親が抱えるプレッシャーは、どの分野でも共通するテーマであると感じた。
この作品を読んでいると、思わず共感し、苦労や喜びを全身で感じることができる。
親子の絆や夢を追う姿勢が心に響く、感動的なストーリーである。
試合の描写では、心臓がドキドキし、高揚感が溢れた。
これこそが青春だ!と感じさせる瞬間が随所にあり、ついつい熱くなってしまった。
航太郎の活躍や、チームの絆が描かれることで、彼らの成長と夢の実現がどれほどの努力によって支えられているのかが見えてくる。
試合を通じて仲間との絆を深めたり、挫折を経験しながらも再起を図ったりする様子、そんな感動的なプロセスが、青春の真髄を教えてくれる。
母たちは時に厳しい父母会の掟に直面し、辛さを感じながらも、子供のために歯を食いしばって頑張る姿が美しく描かれている。
親子や仲間同士の関係において、試練や喜びを共有しながら、互いに理解し合い、支え合う彼女たちの努力も物語の重要な要素だ。
また、子供たちも母親たちの支えを受けながら、サポートされることで自分の夢に向かって努力し、成長していく。
この作品を読み進める中で、我が子の夢を支えることの大切さに気づかされた。
情熱をもって挑む彼らの姿に、きっと共感せずにはいられない。
人生に影響を与える一冊になるだろう。
(ひとこと)
👧私はこれまで野球にあまり興味がありませんでしたが、この作品に出会ってからその見方が変わりました。
テレビや日曜日に学校で野球に取り組む人たちを見ると、思わず胸がジーンとします。
この作品の影響力は本当に驚くべきものです。
野球の魅力を教えてくれたこの作品に感謝しています。
・小学館
・電子書籍(Kindle版) 347ページ (2024/3/15発売)
・単行本(ハードカバー) 354ページ(2024/3/15発売)
・オーディオブック(Audible版)11時間49分 ナレーター(河井 春香) (2024/8/30配信)Audible Studios制作
※Audible会員は定額聴き放題
こちらもオススメ!
※早見和真さんの他作品。
バカな店長の言動に書店スタッフが振り回されている姿に思わず笑ってしまいます!
③『未完成』
凪良ゆう(著)

未完成 (キャラ文庫)
☆BL小説
☆単行本未収録の掌編が加わった新装版
☆イラスト/北野仁
☆引き込まれる、読みやすい、ハラハラ・ドキドキ、切ない、応援したくなる、恋愛要素、暴力描写あり、可愛い、中毒性あり、満足感、不安、幸福感、クスッと笑える、溺愛系、グイグイ、尊敬、思いやり、期待、胸が締め付けられる、忍耐、読み終わるのがもったいない、胸が熱くなる、もどかしい
(あらすじ)
高校2年生の瀬名櫂人は、家庭の問題に悩み、将来への不安を抱えつつ、無為な日々を送っていた。
そんな彼の運命が大きく変わるのは、夏休み最後の週末だった。
夜のクラブで、瀬名が通う高校の英語教師・阿南珪に出会い、彼に興味をもつ。
瀬名は阿南の魅力に引き寄せられ、いつの間にか彼のマンションに通うようになった。
しかし、二人の間には厳しい現実が立ちはだかっていた。
教師と生徒という微妙な関係、10歳の年の差、そして未成年という障害が、二人を取り巻いている。
切なくも危うい恋の行く先は果たしてどうなるのか。
想いが交錯する中、運命の行方が気になる。
(魅力)
特に印象的なのは、二人が抱える心の葛藤だ。
阿南は教師という立場から、瀬名を恋愛の対象としてどう捉えているのか、心の奥に秘めた想いが読者を不安にさせる。
阿南は、瀬名への気持ちを決して口にしないからだ。
そんな中で瀬名は、家庭の問題に悩みつつも阿南に惹かれ、心の救いを見つけていく・・・
二人の感情が交錯する様子は、深い感動をもたらすだろう。
また、恋愛に伴うリスクや、取るべき行動の判断についても考えさせられる。
どのような選択が二人の未来に影響を与えるのか、目が離せない。
この物語の最大の魅力は、恋に落ちることの盲目さと、その中での成長が丁寧に描かれている点だ。
瀬名の純粋さと成長、そして阿南の内面の葛藤が、ページをめくるたびにリアルに伝わってくる。
交錯する感情と、思春期特有の危うさが漂う二人の恋愛模様は、切なさや幸福感、不安や喜びなど、様々な感情を呼び起こす。
恋愛ならではの先がわからない危うさは、読者をハラハラドキドキさせ、どうなるのか予測がつかないところが、とても魅力的だ。
その振り回される感情に一瞬たりとも目が離せない。この作品から、愛の持つ美しさと切なさを、心ゆくまで感じられることだろう。
(ひとこと)
👧恋愛というのは、人と人の感情が交わる複雑なもので、いつも予測がつきません。
両想いになり、実際に恋愛関係を築く道のりは決して簡単ではなく、その瞬間を手に入れると、今度は失うことへの不安が新たな試練となります。
このような予測できない部分こそが、恋愛を切なくて美しいものにしているのかもしれませんね。
凪良さんの作品は、登場人物の心の中が丁寧に描かれているので、自然に感情移入することができます。
その魅力は、ページをめくる手が止まらなくなるほどで、気がつけば時間を忘れるほど夢中になってしまいます。
寝不足注意です…
・徳間書店・キャラ文庫
・電子書籍(Kindle版) 258ページ (2025/1/31発売)
・文庫本 298ページ (2025/1/28発売)
こちらもオススメ!
※凪良ゆうさんの人気BL小説。感情移入必至で感動します!
私も大好きな作品です。
➃『軍神の花嫁』
水芙蓉(著)
(あらすじ)
名門貴族オードル家の次女、サクラは、散歩や小さな使い魔・アシュと戯れることが大好き。
平凡な容姿の持ち主で、美しい姉妹と比べられ、サクラは特別な才能をもたないごくごく普通の令嬢だ。
しかし、ある日、サクラの運命は大きく変わる。
「漆黒の軍神」と呼ばれるカイと運命的な出会いを果たし、サクラは一夜にして皇子の妃となる。
だが、サクラの役割は「破魔の剣」の鞘として生きることだ。
カイの望む通りに暮らす中で、サクラの献身は冷徹なカイの心を少しずつ変えていく。
互いにすれ違いながらも、彼らの間に育まれる絆は深まり物語は展開していく・・・
(魅力)
容姿は平凡でありながら、サクラには特異な力が秘められていると私は感じた。
その特異な力が、軍神と呼ばれるカイとの出会いにどのような影響を与えるのか?
とても気になるところだ。
カイは一夜にしてサクラを妃へと昇格させるが、その背景には国を護る「破魔の剣」が彼女を選んだという驚きの事実がある。
ではなぜ「破魔の剣」はサクラを選んだのか?
彼女の得異な力が、それに関係しているのか?
これらの答えは、今作ではまだ明かされていない。
多くの疑問が浮かぶ中で、好奇心が刺激される。
物語の展開に期待を寄せずにはいられない。
サクラはいつも美しい姉妹と比較され、自信を持てない日々を送っていた。
しかし、カイのそばにいることで、彼女の心に新たな光が宿る。
彼の役に立つことを誓ったサクラの献身は、次第にカイの心にも変化をもたらしていき…
切ないジレンマに悩むサクラの姿と、カイがとっさに取った思わぬ行動には、心を震わせる瞬間が待ち受けている。
サクラとカイの気持ちは、周囲には明らかであるにもかかわらず、本人たちが全く自覚していないじれったい展開が、この物語にはある。
そのもどかしさは、読者を引き込む要素になっているだろう。
さらに、サクラが、軍人として命がけの仕事をしているカイを待ち続ける辛さに共感し、カイの任務から生じる重圧と緊張感が、さらなる深みを与えている。
誰もが、サクラとカイの愛の行方を見守りたくなるに違いない。
(ひとこと)
👧カイがサクラのどこに惹かれたのかは明確にはわかりませんでしたが、サクラだけの特別な魅力に気づいたということでしょうか。
一緒にいるうちに、いつの間にか、理由はわからないけど・・・
自然とそうなっていくのが恋なのかもしれませんね。
なかなかくっつかないじれったさが、私の心をつかみました♡
魔獣との戦いは難航しているため、次作ではその戦いがメインになるのでしょうか。
次の展開がとても楽しみです。
・KADOKAWA・メディアワークス文庫
・電子書籍(Kindle版) 306ページ (2023/4/25発売)
・文庫本 368ページ (2023/4/25発売)
こちらもオススメ!
『軍神の花嫁』は漫画版もあります!
⑤『死んだ山田と教室』
金子玲介(著)

死んだ山田と教室
☆2025本屋大賞ノミネート作品!
☆青春小説
☆読みやすい、心打たれる、共感する、切ない、不快感、ファンタジー要素、笑える、深い、思いやり、現実とリンク、胸が締め付けられる、衝撃的、心の傷、意外性、酷い、放心状態、心震える、斬新
(あらすじ)
クラスの人気者の山田が突然交通事故で亡くなる。
二年E組のクラスメイトたちは悲しみにくれていた。
担任の先生は皆の悲しみを少しでも和らげようと席替えを提案した。
ところが、その直後、教室のスピーカーから死んだはずの山田の声が響き渡ったてきたのだ。
声だけになった山田との不思議な日々が始まり、彼の存在がクラスメイトたちの心にどれほど影響を与えていたかが明らかになっていく。
友情や青春の大切さ、生きる意味を問いかける感動のストーリーが描かれる・・・
(魅力)
山田の突然の死は、クラスメイトたちに深い悲しみをもたらした。
しかし、その悲しみの中で奇跡が起こった。
教室のスピーカーから山田の声が流れ始め、彼との秘密のコミュニケーションが始まる。
この斬新な設定に、一瞬で物語に引き込まれるだろう。
教室の雰囲気が一変し、この不思議な日々を通じて、登場人物たちの体験が人とのつながりの大切さを教えてくれる。
セリフが多く、軽快な男子学生特有の会話が展開され、思わず笑ってしまうシーンもたくさんあった。
時には話の内容に引きつりながらも、思春期特有のコミカルなやり取りが絶妙で、リアルな男子校生の会話を楽しめた。
さらに心を締め付けるような真実や痛みも・・・
このような人間関係は、リアルな現実とリンクしていると感じた。
人生は良いことばかりではない。
内容はなかなか残酷だった。
山田がクラスメイトたちや彼と関わった人たちの心の中にどのように生き続けているのか、彼の存在が徐々に明らかになる過程は興味深いところ。
物語が終盤に差し掛かり、山田がどのように消えるのかが気になるところだろう。
その瞬間には、胸を熱くさせる感動があふれ、生きることに対する問いかけを受け取るはずだ。
友情の深さや青春の切なさ、そして生と死の境界を感じさせるラストは圧巻だった。
心の震えをもたらすインパクト大な結末が記憶に深く刻まれることだろう。
(ひとこと)
👧青春の光と影が巧みに描かれていて、生きる意味や友情の大切さを再確認させてくれる一冊でした。
斬新な設定に衝撃を受け、心に響く会話や、感動的なラストシーンが見事。
この作品が、多くの人に愛される理由がわかります。
人生の意味を深く考えさせられ、心を震わせる素晴らしい体験ができました。
・講談社
・電子書籍(Kindle版) 304ページ (2024/5/15発売)
・単行本(ハードカバー)322ページ (2024/5/15発売)
・オーディオブック(Audible版)10時間 ナレーター(斉藤 隼一) (2025/2/14配信)Audible Studios制作
※Audible会員は定額聴き放題
こちらもオススメ!
※金子玲介(著)「死んだ」シリーズです。
読む順番は「死んだ山田と教室」の後に、以下のとおりがオススメです。

以上、「今月読んだ本」の中から
オススメ本5冊のご紹介でした。
いかがでしたか?
私が紹介した本の中から、次に読んでみたいと思う一冊が見つかりましたらとても嬉しいです!
あなたの新たな読書への旅がこころ豊かなものとなりますように。

それでは、
またお会いできる日を楽しみにしています!
お付き合いありがとうございました。