この記事はで読むことができます。
第36回太宰治賞を受賞!
主人公視点で終始描かれている長編小説です。
奇妙さにぐいぐい引き込まれていく作品 だよ。
では、あらすじと感想を紹介していきますね。
ぜひ最後までおつきあいください !
あらすじ
「だから私は嘘を持つことにしたの」―日々押し付けられる雑務にキレてつい「妊娠してます」と口走った柴田が送る奇妙な妊婦ライフ。第36回太宰治賞受賞作にして、昨年刊行された英語版がNYタイムズやニューヨーク公共図書館の今年の収穫に挙げられるなど話題となり、現在、世界14カ国語で翻訳進行中の鮮烈デビュー作が待望の文庫化!
八木詠美(著)
『空芯手帳』
筑摩書房
Amazon商品ページより
感想
やや内容に踏み込んだ感想となります。
良かったらお付き合いください。
魅力1(ネタバレ)
主人公の思惑通りになっていくところ
職場で「妊娠してます」と咄嗟にウソをついた柴田さん(主人公)34歳独身。
女性一人の職場で、通常業務に加え、雑務までも押しつけられる理不尽さ。
男性社員と同程度の仕事を担っているにも関わらず、彼女ばかりが損を!
その差別的な扱いに、とうとう堪忍袋の緒が切れたというわけです。
柴田さん(主人公)が、偽装妊娠をしたことで、職場の人たちの態度がどのように変化していくのか。
そのへんに注目して読んでみてください。
柴田さん、なかなかいい思いをしているのかも?
魅力2(ネタバレ)
ウソか、本当か混乱してくるところ
ストーリーが後半に進むにつれて、頭が混乱してくると思います。
本当は妊娠しているのでは?
嘘なはずなのに、何故か産婦人科で、エコー検査を受けている?!
内容が不思議で奇妙であるほど、先が気になり、ページをめくる手が止まりません!
魅力3(ネタバレ)
マタニティライフを知ることができるところ
妊娠から出産までの過ごし方が詳細に綴られています。
その時期の赤ちゃんの成長過程、妊婦の体調、周りの人からの配慮などリアルに描かれています。
経産婦の人は、妊娠中のあれこれを懐かしみ、共感の嵐に !
これからの人は、かなり参考になる一冊かと思います!
まとめ
主人公に対して思うところは人それぞれあると思いますが、一気読みしてしまうほど夢中に。ひじょうにインパクトのある作品でした!
嘘をついてまで、わからせようとする設定が斬新 !
面白いからぜひ読んでみてほしいです。
おすすめだよ!
ここまで読書好き主婦「ちみるのひとりごと」におつきあいいただき ありがとうございました!
また素敵な作品に出会えましたらご紹介しますね。
ではまた。