瀬尾まいこさん 【おすすめ小説 !】「掬えば手には」平凡な自分は嫌いですか?

ちみる
ちみる

こんにちは!

読書好き主婦 ちみるです

今回ご紹介する本は瀬尾まいこさんの

「掬えば手には
です!

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どーたぁー
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この作品はとても読みやすく、理解しやすい内容で、読書の入り口にぴったりだよ。

一気に引き込まれること間違いなし!

ちみる
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さらに、個性的で魅力的なキャラクターたちが登場し、彼らの虜になってしまうかもしれません。

平凡な自分にコンプレックスを抱えている大学生の男の子が主人公です。

実は彼は、とても魅力的な性格の持ち主で、読む者を引きつけるはずです。

ちみる
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では、あらすじと私の感想をご紹介します。

ぜひ最後までお付き合いください!

あらすじ

大学生の梨木匠(なしきたくみ)は平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。

ところが、バイト先で出会った常盤(ときわ)さんは、匠に心を開いてくれない。
常盤さんは辛い秘密を抱えていたのだった。

だれもが涙せずにはいられない、
切なく温かい物語。

私は、ぼくは、どうして生まれてきたんだろう?

瀬尾まいこ(著)
『掬えば手には』
講談社
本の帯より

何をしても平凡であるという自己評価に悩む梨木なしきくん(主人公)。


あるできごとがきっかけで、人の心を読めるという驚くべき能力に気づくのです。

不思議なことに、対象者の体から言葉がにじみ出し、気持ちが読みとれてしまうとか・・・

ちみる
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実は素晴らしい能力の持ち主だったのですね!

この空想的な設定に引き込まれ、

梨木なしきくんの思考や行動に、いっきに没頭してしまう面白さがあります!

感想

ちみる
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内容に、やや踏み込んだ感想となります。

良かったらお付き合いください!

バイトの店長(ネタバレ)



梨木なしきくんのバイト先の店長(大竹おおたけさん)は、梨木くんとの出会いによって、店長の本来の、他人思いで優しい一面や、隠れた長所が引き出されたと感じます。

店長はいつも不機嫌で口が悪く、他のバイトはすぐにやめてしまうほどでした。

しかし、梨木くんが現れたことで、店長の態度は随分と好転しました。

梨木くんは、人の心を読む能力を持っているので、店長の本当の姿を見抜いたのでしょうか。

二人のやりとりはとても面白く、笑いが絶えません。

関係は日に日に深まり、心を開き合っていく様子が感じられます。

ちみる
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彼らの絆は温かく、読む者をひきつける魅力がありますよ!

河野さん(ネタバレ)

私がいちばん衝撃を受けたのは河野こうのさん(女性)の存在です!

最初は梨木なしきくんの、ただの女友達なのかなと思いながら読み進めていましたが・・・

ちみる
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彼女については、具体的なことは言えませんが、何か違和感を感じるかもしれません。

新人バイト(ネタバレ)


新人バイトの常盤ときわさん(女性)は、過去のトラウマを抱えて心を閉ざしています。

梨木なしきくんよりも2つ年上で、おとなしい性格をしています。


梨木くんは、彼女からただよう異質な雰囲気や、厚い壁を感じ取っています

彼の特別な能力を持ってしても、なかなか心を開こうとしない彼女に悩みます。

そして、不可思議で予想だにしない展開が・・・

ちみる
ちみる

常盤さんの暗い過去が明かされるところには、興味深さがあります。

刺さった言葉(ネタバレ)

悪人でもおいしいものが作れるのかと、最初食べた時、心底驚いた。

瀬尾まいこ(著)
『掬えば手には』
講談社
本文より

梨木なしきくんはこのように、内心で毒づくことがあります。

彼は表向きでは、巧妙に言葉をかえて話す才能があり、周囲には気を使いながらも、店長を上手に立ち回っています。

この文章は特に印象的で、思い出すと笑ってしまいます。

まとめ

ちみる
ちみる

梨木くんが、人の心を読める特別な能力を持っているのは、彼の優しさと鋭い観察力から生まれる、彼自身の個性の表れだと私は感じます。

自分を平凡だと嫌っていましたが、自覚がないだけ。

彼の持っている個性からくる魅力が、周りの人たちに希望や勇気を与えていたと思いますよ。

どーたぁー
どーたぁー

自分を受け入れ、個性に誇りを持つこと。

また、向上心を持ち、成長を追い求めることも大切なことだね。

この優しさと温かさに包まれる読後感が、たまらなく好きです。

ラストの一文には、美しさが詰まっていて、心に深く残りました。

それにしても、描かれているオムライスは本当に美味しいそうで、今すぐにでも食べたくなる衝動に駆られます。

この文章力はさすがです。ぜひおすすめしたい一冊です!

ちみる
ちみる

ここまで読書好き「ちみるのひとりごと」にお付き合いいただき 有り難うございました!

また素敵な作品に出会いましたらご紹介いたしますね。

ではまた。

著者の紹介

瀬尾まいこ(せお・まいこ)
1974年、大阪府生まれ。
大谷女子大学文学部国文学科卒。
2001年「卵の緒」で坊ちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、単行本『卵の緒』で作家デビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春 100連発』で坪田譲治文学賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』など著者多数。
唯一無二の、爽やかで感動的な作風が愛されている。

瀬尾まいこ(著)
『掬えば手には』
講談社 
Amazon 商品ページより

瀬尾まいこさんは、過去に国語の教師をされていたとのことです。


著作には青春ものや、家族をテーマにした作品が数多くあり、その読後感は優しい気持ちに包まれる魅力が特徴です。

更に詳しく知りたい方は、Wikipediaをチェック!

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