こんにちは。
読書好き主婦ちみるです!
当記事でご紹介する本は、感動の連作短編小説
凪良ゆうさんの『滅びの前のシャングリラ』です!
地球滅亡の危機が迫る中、主人公たちが絆と生き様に心揺さぶられるストーリーです。
著者の凪良ゆうさんは、21年に連続TVドラマ化された「美しい彼」シリーズをはじめ多数の作品で高い支持を得ている作家さんです。
その中でも『滅びの前のシャングリラ』では圧巻のラストに息を呑む傑作として称賛されています。
一ヶ月後に地球に衝突する小惑星という過酷な現実に直面した5人のメインキャラたちが最期の時までをどう過ごしていくのか。
絶望的な状況の中で描かれる、人間の弱さや美しさ、愛情について考えさせられる作品です。
ぜひ、この心を揺さぶるストーリーに触れて、彼らの再生と幸せを追求する過程に共感し、自らの生き方や人間性について深く考えることで、ストーリーのメッセージがより深く心に響くかもしれません。
作品の世界に引き込まれ、自分自身と向き合う時間をお楽しみください!
こんな人におすすめ!
①人間ドラマや心理描写に興味がある方
②絶望的な状況をテーマにしたストーリーに興味がある方
③日常の中での人間関係や愛情の大切さに興味がある方
この作品は、感動的なストーリー展開やキャラクターの成長によって多くの示唆を与えてくれるものです。
幅広いテーマを扱っているため、様々な視点から楽しむことができる作品です。
まずは、この本のあらすじ、メインキャラ、魅力や特徴をご紹介します。
そして、記事の後半では、著者の経歴やおすすめの他作品についても触れます。
どうぞ、合わせてお楽しみください。
『滅びの前のシャングリラ』
あらすじ
「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」
学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、
恋人から逃げ出した静香。そしてー
荒廃していく世界の中で、四人は生きる意味を、
いまわのきわまでに見つけられるのか。凪良ゆう(著)
圧巻のラストに息を呑む。
滅び行く運命の中で、幸せについて問う傑作。
『滅びの前のシャングリラ』
中央公論新社 帯より
『滅びの前のシャングリラ』は、著者である凪良ゆうさんによる連作短編小説であり、地球滅亡が迫る中で「人生をうまく生きられなかった」という葛藤に直面する5人のメインキャラたちのストーリーです。
一ヶ月後に小惑星が地球に衝突するという絶望的な状況下で、彼らはそれぞれの生き方を振り返り、最期の時までをどう過ごすのかが描かれています。
ストーリーは人間の本質や生きる意味について考えさせられる内容であり、特に17歳の友樹という主人公を通じて家族愛や困難に立ち向かう姿勢が描かれています。
2020年、2023年本屋大賞作家が贈る心震わす傑作として、私たち読者に余韻を残すストーリー展開が圧巻となっています。
『滅びの前のシャングリラ』
メインキャラ5人のご紹介!
①江那 友樹
①年齢
・17歳
②容姿の特徴
・太っており、八重歯がある。
③性格・背景
・母子家庭で育ち、父は病死したと聞かされている。
・運動全般が苦手で、勉強と運動は中の下から下の上。
・いじめを受けていて、現実から逃れるために物語に没頭する。
・勇気があり、優しい男の子。
☆江那友樹は主要な登場人物として描かれている。
彼の苦難や、挫折、そして勇気や愛情がストーリーの中心となり、私たち読者に深い感動を与えます。
彼の弱さや悲しみに共感しつつ、彼が少しずつ成長し試練に立ち向かう姿に勇気を与えられることでしょう。
②藤森 雪絵
①年齢
・江那友樹と同級生
②容姿の特徴
・艶やかな長い黒髪をもつ美少女。
・最上の女子と称され、校内でも一目置かれる存在。
・女王様のような清楚な雰囲気。
②性格
・人に持ち上げられる存在だが、一方で内に寂しさを抱えている。
・派手なグループに所属しつつも、独特な存在感を放つ。
・強い意志を持ち、家族の事情による葛藤を抱えつつも、自分の道を突き進む意思の強さを持つ。
・いじめられている江那友樹を助け、思わせぶりな態度をみせる。
☆藤森雪絵は、家族の事情や内なる孤独感と向き合いながら、自己探求を続ける。
私たち読者は、彼女の複雑な心情や決断、彼女の成長を見守りながらストーリーに惹き込まれていくことでしょう。
③江那友樹の母親
①年齢
・40歳。
②性格・背景
・高校中退・品のない言葉遣いときつい性格を持ちながらも、息子の友樹への愛情は深く、息子想いである。
・強い母親であり、孤独ながらも仕事や育児を頑張る肝っ玉母ちゃん。
・どんな困難な状況でも強さを見せる。
・友樹の父親を超える存在に出会えていない。
・地球滅亡が迫る状況でも日常を維持し、友樹を励まし支える。
☆息子の友樹に希望と勇気を与え、最後まで息子を信じて見守る偉大な人物としてストーリーに登場する。
孤独ながらも自らの信念を貫く姿が輝き、彼女の強さや愛情に触発され、私たち読者の心に響く存在となることでしょう。
④目力 信士
①年齢
・40歳
②容姿の特徴
・身長187センチ、布袋◯泰と同じくらいの体格を持つ。
③性格
・どんな時でも、どこでも死んだように眠ることが得意。
・暴力的な父親と傷ついた母親のもとで育ち、家庭環境の悪さに苦しんだ過去を持つ。
・自らの欲望や怒りを抑えきれず、犯罪や暴力に手を染める生活を送ってきた。
☆彼は幼少期から抱える傷と恋人に対する特別な感情を背負いながら、徐々に壊れていく地球滅亡という極限の状況下でどのような結末を迎えるのか・・・
信士の選択や行動がストーリーにある転機をもたらし、彼のキャラクターに深みを与えます。
予想外の展開に驚きと興奮を与え私たち読者は興味津々でストーリーを追いかけることでしょう。
⑤山田 路子
①年齢
・29歳。
②性格・背景
・大阪のガラの悪い地区で生まれ育ち、家は裕福ではない。
・家族と共に過ごし父母、兄妹の5人家族。
・目立ちたがり屋で声が大きい。
・中学生の頃、幼なじみのポチ(男子)にバンドに誘われ、ボーカルを務めることになる。
・中高校生限定のバンド・コンテストに出場するも入賞できず、その後 音楽事務所の怪しいおっさんにスカウトされる。
☆山田路子はストーリーの中で、自分の運命を切り開いていく主人公として登場します。
彼女の苦難の過去や音楽への情熱がストーリーの根幹をなしていて、彼女の成長の変化に引き込まれることでしょう。
夢への追求と家族との絆、そして生きる意味について深く考えさせられる要素を含んでいました。
私たち読者は、路子の人間性や歩んできた道を通じて、自らの人生や夢に対する考えを振り返る機会を得ることでしょう。
『滅びの前のシャングリラ』
の魅力や特徴
この作品は凪良ゆうさんによる圧巻の連作短編小説です。
物語は一ヶ月後に地球が滅亡するという絶望的な状況を背景に、人々が最期の時までをどう過ごすのかという問いが掲げられています。
この作品は苛酷な現実に直面した主人公たちが、それぞれの人生や葛藤に向き合い、自らの在り方を模索する姿が描かれていました。
特に17歳の友樹という主人公は、母子家庭で育ちいじめにあっている若者です。
地球滅亡の知らせが伝えられても彼の母親は、日常を継続し冷静に息子と共に時を過ごします。
彼女の強さや息子への愛情に触れることで、友樹も自らの立場や葛藤に向き合う姿勢を取るようになります。
ストーリーは、人間の本質や生きる意味、愛情などについて深く考えさせられる内容が描かれており、読者に現実の些細なことや悩みに対する新たな視点を与えてくれます。
絶望的な状況にありながらも、人々がどのように振る舞うかというテーマが背景にあり、心に響く余韻を残すストーリーテリングが魅力の一つです。
この作品を通して、限りある命の尊さや愛情の大切さに気づかされ、人間性や生き方について深く考える機会が得られました。
ストーリーが緊迫感を持ちつつも余韻を残す展開に、私たち読者は心が引き込まれるような体験をすることでしょう。
凪良ゆうさんの繊細な筆致や、キャラクターの心理描写に魅了され、極限状況での真実の自分自身を見つける旅に読者を連れて行くような感覚を味わえる作品です。
『滅びの前のシャングリラ』まとめ
『滅びの前のシャングリラ』は、地球滅亡が迫る中で描かれる4つのストーリーに心揺さぶられる感動作です。
極限状況での人間模様や生の尊さをテーマにしたストーリーは、読了後に新たな気づきや感動を与えてくれます。
生と死、愛と絆に満ちた素晴らしいストーリーにぜひ触れてみてください。
極限状況での真実の自己を見つけるメッセージが強く感じられる作品であり、自分自身や人間性についても考えさせられる貴重な一冊です。
ぜひお手に取ってみてください。
オススメです!
凪良ゆうさんの
プロフィール
凪良ゆう
凪良ゆう(著)
滋賀県生まれ。2006年、「小説花丸」に「恋するエゴイスト」が掲載されデビュー。以降、各社でBL作品を刊行。17年、非BL作品である『神様のビオトープ』を刊行し高い支持を得る。20年『流浪の月』が本屋大賞グランプリを獲得。本作が受賞後第一作となる。
『滅びの前のシャングリラ』
中央公論新社より
凪良ゆうさんの
オススメ本3冊のご紹介!
凪良ゆうさんの作品の特徴は・・・
- BLの分野で磨かれた心理描写が活かされている。
- 一般文芸でも高い評価を受け、本屋大賞を受賞している。
- 人物造形や展開が緻密で、心の動きが丁寧に描かれている。など・・・
多くのファンを魅了し、実力派作家として高い評価をうけている凪良ゆうさん。
まだ未読の方は、ぜひ手に取りお楽しみください!
ここでは凪良ゆうさんの作品の中から、私のおすすめする3冊の本をご紹介します。
それぞれの作品についての概要と、商品のリンクをご提供いたします。
①凪良ゆう(著)
『流浪の月』
- 2020年本屋大賞受賞作!
- 2022年映画化! キャスト 広瀬すず(更紗)、松坂桃李(文)、横浜流星(亮)
2020年本屋大賞受賞作
愛ではない。けれどそばにいたい。
新しい人間関係への旅立ちを描いた、
息をのむ傑作小説。映画「流浪の月」原作
2022年5月13日(金)全国ロードショー
広瀬すず 松坂桃李
横浜流星 多部未華子
趣里 三浦貴大 白鳥玉季 増田光桜
内田也哉子 / 柄本明
監督・脚本:李 相日最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。
凪良ゆう(著)
『流浪の月』
創元文芸文庫
Amazon商品ページより
②凪良ゆう(著)
『汝、星のごとく』
- 2023年本屋大賞受賞作!
- 『汝、星のごとく』は後から刊行された続編『星を編む』のオリジナル作品です。
- 『汝、星のごとく』を読んでから、続編の『星を編む』を読むことをオススメします。
☆2023年本屋大賞受賞作☆
【第168回直木賞候補作】
【第44回吉川英治文学新人賞候補作】
【2022王様のブランチBOOK大賞】
【キノベス!2023 第1位】
【第10回高校生直木賞候補作】【ダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR 2022 第3位】
【今月の絶対はずさない! プラチナ本 選出(「ダ・ヴィンチ」12月号)】
【第2回 本屋が選ぶ大人の恋愛小説大賞 ノミネート】
【未来屋小説大賞 第2位】
【ミヤボン2022 大賞受賞】
【Apple Books 2022年 今年のベストブック(フィクション部門)】
などなど、賞&ノミネート&ランクイン多数!その愛は、あまりにも切ない。
正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。ーーわたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
凪良ゆう(著)
『汝、星のごとく』
講談社
Amazon商品ページより
③凪良ゆう(著)
『美しい彼』シリーズ本
- 小説、コミック、ドラマ化、映画化など、さまざまなメディアで展開されている。
- シリーズ化されている。
- ボーイズラブ(BL)
幼いころから緊張すると言葉がつかえてしまうため、内向的で、高校でも目立たない存在の平良。
凪良ゆう(著)
そんな平良が憧れるのは、クラスメイトの清居だ。人目を惹く美貌に、誰にも媚びない態度で、
クラスの王様として君臨する清居。「彼にとっては、誰もが平等に無価値なんだ──」
グループのみそっかす的な平良は、清居に忠誠を尽くすのが喜びだったけれど……!?
『美しい彼』
徳間書店
Amazon商品ページより
美しい彼(1) (Charaコミックス)
4巻まで発売中(2024年6月25日現在)
※私が書いた『美しい彼』に関する記事が2つあります。
よろしければ、合わせてご覧ください!
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?
当記事が、あなたの本選びに少しでもお役に立てば幸いです。
また、素敵な作品を見つけましたら、お知らせしますね。
では、またお会いしましょう!