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こんにちは。読書好き主婦 ちみるです!
今回ご紹介する本は、瀬尾まいこさんの『天国はまだ遠く』です。
終始、主人公視点で描かれる長編小説。
現代の都会生活に、疲れた人たちに、特に響く内容だと思う。
自己成長や内面の変化の過程で、主人公に共感し、
自分自身にもつなげることができると思います。
では、あらすじと感想をご紹介していきます。
ぜひ最後までお付き合いください!
『天国はまだ遠く』あらすじ
仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々。だが、千鶴は気づいてしまう、自分の居場所がここにないことに。心にしみる清爽な旅立ちの物語。
瀬尾まいこ(著)
『天国はまだ遠く』
新潮文庫
Amazon商品ページより
『天国はまだ遠く』感想(ややネタバレ)
内容にやや踏み込んだ感想となります。
良かったらお付き合いください。
魅力1(ややネタバレ)
疲れ果てた主人公が少しずつ活力を取り戻していくところ。
山田千鶴さん主人公、23歳女性。
彼女は、都会の生活に疲れ果て、田舎の民宿で自殺を決行しますが、失敗に終わります。
自殺を諦め、しばらくは田舎の民宿に泊まり、新しい環境に身を置くことに。
そこで自然に触れたり、のんびりとした時間を過ごすことで、少しずつ元気を取り戻していくのです。
彼女は、自分自身を見つめ直したり、追い詰められた状況を受け止めることで、心のケアをしていきます。
また、民宿の主人との交流も彼女の心を癒やし、自分自身を取り戻す助けとなります。
千鶴さんの立ち直りや成長の様子を見ることで、読者自身も勇気をもらえることでしょう。
魅力2(ややネタバレ)
田村さんの人柄
田村さんはとても素敵な人です。
彼は民宿の主人で30歳の男性。
性格は大雑把で柔軟性があり、小さなことにこだわらない傾向。
民宿は辺鄙なところにあるため、滅多にお客さんが来ません。
ですから、宿のルールもあまり定まっていないようす。
例えば、宿泊料金は千鶴さんの希望次第で、格安に決まりました。
お得で羨ましい限りです!
田村さんの食材にこだわった、手作り料理は、本当に魅力的!
美味しい料理を楽しむことで幸福感や、喜びが生まれ、手作りの温かさは千鶴さんの心を癒やしてくれたことでしょう。
死に場所として選んだ宿なのに、予想以上に良いところに巡りあえましたね!
田村さんは、自然の美しさや生き物の命の尊さ、地元の人々との交流の機会を提供してくれます。
強引な一面もありますが、素晴らしいサービス精神を持っていると感じました。
彼の性格は大雑把でボサッとしていますが、意外と鋭く、親切で温かい人。
田村さんの存在は、千鶴さんにとって心の回復の助けとなったことでしょう!
新しい居場所を求めて旅立つ彼女と、田村さんとの、その後が気になります・・・
『天国はまだ遠く』まとめ
現実の喧噪から離れて心を癒やしたい方や、自分自身を見つめ直したい方にとって、心の充電、気づきを与えてくれる作品です。
心の奥に眠っている自分自身に気づき、新たな目標や、希望を見つけられるかもしれないよ。
ぜひ、この素晴らしい物語に触れてみてね!
ここまで読書好き主婦「ちみるのひとりごと」におつきあいいただき ありがとうございました。
また素敵な作品に出会えましたらご紹介しますね!
ではまた。