こんにちは。
読書好き主婦ちみるです!
この記事では、私が今月読んだ本の中から、特にオススメの3冊をご紹介していきます。
ぜひ、一読して新しい本との出会いをお楽しみください!
今月読んだ本の中から
オススメしたい3冊!
(2024年10月)
①『こまどりたちが歌うなら』
寺地はるな(著)
こまどりたちが歌うなら
☆ヒューマン ドラマ、ビジネス小説
☆全六章
☆引き込まれる、考えさせられる、生き方、仕事、共感、面白かった、読みやすい、応援したくなる、現実とリンク、社会問題、タイトル回収、人間的なストーリー、美味しそう!
全六章から成り立つ、ヒューマン ドラマ、ビジネス小説。
登場人物それぞれの人生や、職場での人間関係の複雑さが、とても細かく描かれていて面白い。
主人公の小松茉子(27)は、前職での人間関係や環境に疲れ、親戚が社長を勤める製菓会社に転職。
彼女が、そこで成長していく様子には、共感できる部分が多く、思わず考えさせられた。
茉子は新しい会社での見えないルールや慣習に対して、ある行動をとるのだが、そんな彼女の姿に、勇気をもらう。
そして、同時に職場の複雑さや、人間関係の厳しさも感じさせられた。
茉子が、前職でのある出来事に心を痛め続け、新しい職場で奮闘する姿は印象的だ。
茉子の頑張る姿勢はヒヤヒヤもするが、思わず応援したくもなる。
しかし、その一方で周りからは、彼女に対して否定的な意見も多く…
この微妙な人間関係の描写はとてもリアルで、共感を呼び起こすだろう。
さらに、作中に出てくる和菓子の美味しそうな描写が、物語に温かさをプラスしていた。
読み進めるうちに、思わずあんこやお団子が食べたくなり、実際に買いに行って、それを味わいながら読書を楽しんだ。
和菓子は、物語の人たちの絆を象徴する要素にもなっていて、その点も特に心に残った。
読後は、他の人の気持ちを理解することがどれだけ大切か、より深く感じられるようになった。
そして、互いに支え合って成長することの大事さが、こういう人間関係の中で、見えてくるものがあった。
全力で頑張る中で、時には自分の限界をちゃんと理解することも大切で、そうしたバランスの取り方を学べる、そんな貴重な一冊だと思う。
職場でのリアルな人間関係に共感できて、成長する勇気をもらえる作品だ。
特に職場の人間関係で悩んでる人にはオススメ。
きっと共感できることや気づきがあるはず。
👧実際に和菓子を食べながら、この物語の世界観を楽しむのもありですね。
・集英社
・電子書籍(Kindle版) 228ページ (2024/3/26発売)
・単行本 232ページ(2024/3/26発売)
②『わたしの知る花』
町田そのこ(著)
わたしの知る花
☆引き込まれる、心温まる、切ない、共感、読みやすい、泣ける、キュンキュン、現実とリンク、社会問題、ドキドキ感、人間的なストーリー、感情が入り交じる、読み返したくなる、重め、いじめ、涙がこぼれそうになる、恋愛要素、悔しさ、波瀾万丈、青春
この作品は、心の中の悲しみや喜びを丁寧に描いた、繊細で美しい物語だ。
物語の中心には、町で「犯罪者」として噂され孤独死した老人、平。
平の部屋には、心を掻き立てられる遺品があった。
平と女子高生、安珠の出会いが、平の意外な過去を明らかにしていく…
この作品の魅力は、読み進めるうちに明らかになる真実だ。
平の人生には多くの悲劇が隠れていて、その背景を知るにつれて、心が重くなっていき涙した。
また、さまざまな人間関係が描かれていて、平の過去や彼が抱える思いに深く触れることができ、彼の心に共感を覚えた。
物語は、安珠が平の過去を探る中で進行する。
平の遺品には、安珠を引きつける何かがあり、平の人生に対する興味をかき立てられるものだった。
町の人々が平をどう語るかにより、平の本質が次第に明らかになっていく瞬間は非常に印象的。
平が他の登場人物とどのように関わっているのか、彼の背景や動機をいろいろな視点から考えることで、彼の内面に隠された真実に触れることができる。
彼の優しさや苦悩、希望の瞬間が感じられ、胸が熱くなる。
特に、安珠と平のつながりは、世代を超えた素晴らしい奇跡のよう。
物語の結末が近づくにつれて、平の人生がどれほど波瀾に満ち、そして愛に満ちていたのかを思い知らされる。
物語は重苦しさを抱えながらも、最後には温かさをあたえてくれた。
町田そのこさんが巧みに描く豊かな感情は、わたしたち読者の感受性を呼び起こし、心に強く残ることだろう。
また表紙の刺繍風イラストを眺めていると、平を思い出し、再び涙が浮かんでくる。
👧2024年に読んだ本の中で、特に心に残る作品だった。
・中央公論新社
・電子書籍(Kindle版) 338ページ (2024/7/25発売)
・単行本 352ページ(2024/7/22発売)
③『リアルフェイス』
知念実希人(著)
リアルフェイス (実業之日本社文庫)
☆医療サスペンス・ミステリー小説
☆引き込まれる、心打たれる、考えさせられる、心温まる、切ない、仕事、読みやすい、深い、面白かった、泣ける、ハラハラドキドキ、笑える、謎解き、スリリング、暴力、不快感、読み返したくなる、グロテスク(軽め)、タイトル回収、人間的なストーリー、成長
医療サスペンスとミステリーの要素が絶妙に絡み合った一冊。
主人公である天才美容外科医、柊貴之が、依頼者の心や顔を変える過程を通じて、真の美しさや人間関係の深さについて考えさせられた。
果たして顔を変えることが本当に幸せにつながるのかという根本的な問いが巧みに表現されている。
主人公の過去や依頼者の背景が絡むことで、単なるエンターテインメントに留まらず、より深いメッセージが浮かび上がる。
特に心に残るのは、依頼者たちの心の痛みや願いが鮮明に描かれているところ。さまざまな人間ドラマが没入感を生み出し、わたしたち読み手に強いメッセージを伝える。
また、麻酔科医、朝霧明日香と柊のやり取りは、軽妙ながらも心温まるもので、緊迫した状況の中で時折微笑ましい瞬間を提供してくれる。
明日香が柊の人間性を少しずつ理解していく様子や、仕事に対する葛藤が描かれることで、物語に親しみを感じた。
後半は、柊の過去が明らかになり、柊のキャラクターに深みが増していく。
彼の背景には痛ましい出来事が絡み、その影がストーリー全体にスリルを与える。
クライマックスでのどんでん返しは見事で、最後まで目が離せない展開だった。
私はオーディオブック(Audible)で楽しみ、ナレーター浅井晴美さんの力強い声によって感情の変化がよりはっきりと伝わってきた。
まるでアニメを観ているかのような臨場感があり、物語の世界に引き込まれる感覚がとても魅力的だった。
この作品は、単なる医療サスペンスにとどまらず、美しさの本質や人間関係の複雑さ、過去の影響について深く考えさせられた。
👧困難を乗り越え、信頼関係が築かれた職場の雰囲気が素敵
・実業之日本社
・電子書籍(Kindle版) 309ページ (2018/6/5発売)
・文庫本 368ページ (2018/6/6発売)
・オーディオブック(Audible版)11時間11分 ナレーター(浅井 晴美) (2024/7/11配信)※Audible会員は定額聴き放題
以上『今月読んだ本』の中から
オススメ本3冊のご紹介でした!
参考になりましたでしょうか?
私が紹介した本の中から、次に読んでみたいと思う一冊がみつかりましたら、とても嬉しいです!
あなたの新たな読書への旅がこころ豊かなものとなりますように。
それでは、またお会いできる日を楽しみにしています!
お付き合いありがとうございました。