こんにちは。読書好き主婦 ちみるです。
今回ご紹介する本は垣谷美雨さんの『懲役病棟』です。
病棟シリーズ第三弾だよ。
あの不思議な聴診器が再び登場しますよ!
今回は誰が活用するのでしょうか?
では、あらすじと感想をご紹介していきます。
ぜひ最後までお付き合いください。
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垣谷美雨(著)/『懲役病棟』
あらすじ
神田川病院の”金髪女医”太田香織と看護師・松阪マリ江は、ひょんなことから女子刑務所に派遣される。
当初は、受刑者との距離を感じていたが、後輩から授かった不思議な聴診器を胸に当てると――
惣菜四三◯円の万引きで懲役二年を科せられていたり、夫の執拗なDVに耐えきれず殺害に及んでいたり、はたまた悪い男にそそのかされ、クスリに手を出していたり、と切実な事情が見えてきた。
二人は受刑者とは個人的に接してはならないという禁を破り、あっと驚く方法で解決に乗り出してゆくが・・・・・・。
「病棟」シリーズ第三弾。
解説は元厚生労働事務次官の村木厚子氏。
垣谷美雨(著)
『懲役病棟』
小学館文庫
表紙カバーより
感想
内容にやや踏み込んだ感想となります。
良かったら、お付き合いください。
無関係な世界と思いきや、とても身近な問題であることに衝撃をうけました。
決して他人ごとではなく、
犯罪行為を犯してしまう可能性は、どんな人でも普通にあるということですね。
刑務所の規則の厳しさ、同情したくなる犯罪の理由、出所後の生活問題など・・・
読む前と後では、犯罪者への印象が大きくかわりました。
再犯が起こる原因にも納得し、深く考えさせられる内容です。
そして、病棟シリーズに毎度登場する、不思議な聴診器!
今回はどのような働きをみせてくれるのでしょうか?!
医療従事者のやりとりはコミカルで、クスッと笑ってしまう場面もあります。
あることを除いては、全体的に明るく、楽しめる作品でした。
それに関しては、感情の持って行き場がなかったですね。
そこは小説だからと割りきることにします・・・
どうしてこうも著者の作品は、引き込まれるものばかりなんでしょう。
読むべき本だと思います。面白いですよ!
病棟シリーズの紹介
・第一弾 『後悔病棟』
「過去に戻れる聴診器」を使ってみたら…
33歳の医師・早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、「患者の気持ちがわからない女医」というレッテルを貼られ、悩んでいる。ある日、ルミ子は病院の中庭で不思議な聴診器を拾う。その聴診器を胸に当てると、患者の心の”後悔”が聞こえてくるのだ。
「過去に戻って、もう一度、人生をやり直したい」
聴診器の力を借りて、”もうひとつの人生”の扉を開けた患者たちが見たものは――!?
●dream――千木良小都子(33歳)
母は大女優。「芸能界デビュー」の夢を諦めきれなくて…●family――日向慶一(37歳)
俺はもうすぐ死ぬというのに、なぜ妻は金の話ばかりするのか。●marriage――雪村千登勢(76歳)
娘の幸せを奪ったのは私だ。結婚に反対したから、46歳の今も独り身で…●friend――八重樫光司(45歳)
中三の時の、爽子をめぐるあの”事件”。俺が罪をかぶるべきだった。この世の中の誰もが、「長生き」することを前提に生きている。
もしも、この歳で死ぬことを知っていたら…家族、結婚、夢、友情。
女性から圧倒的な支持を受ける著者が描くヒューマン・ドラマ!!【編集担当からのおすすめ情報】
垣谷美雨(著)
読むと必ず、自分の人生を振り返ってみたくなる一冊です。人生に後悔がある人も、後悔がない人も、生き方がちょっと変わるはず!
『後悔病棟』
小学館文庫
Amazon商品ページより
・第二弾『希望病棟』
ロングセラー『後悔病棟』に続く感動の長編
神田川病院に赴任したばかりの女医・黒田摩周湖は、二人の末期癌の女性患者をみている。先輩のルミ子に促され、摩周湖が病院の中庭で拾った聴診器を使ってみると、患者たちの“心の声”が聞こえてきて・・・・・・。
母親に捨てられ、児童養護施設で育った桜子は、大人を信じていない。代議士の妻の貴子は、過去に子供を捨てたことがあるらしい。
摩周湖の勧めで治験を受けた桜子と貴子は快方に向かい、自分の人生を生き直すことに。大学に進学するお金がなく進路に悩む桜子、選挙にしか関心のない夫と姑を嫌悪する貴子。孤独と生きづらさを抱えてきた二人は、どのような道を歩み始めるのか――共感の嵐を呼んだヒューマン・ドラマ『後悔病棟』に続く感動の長編!!
【編集担当からのおすすめ情報】
垣谷美雨(著)
『きらら』連載作品を、いきなり文庫化!
「もしも人生をやり直せたなら、もっと間違いを犯せばよかった。従順な良妻なんかじゃなくて、後ろ指を指されるような人生でも全然かまわなかった」
「この世の中はロクなもんじゃない。ロクな大人はいない。頼れるのは自分だけだ」
聴診器を通して聞こえてくる貴子と桜子の本音が心に刺さる、全世代共感必至の小説です。
『希望病棟』
小学館文庫
Amazon商品ページより
※そしてこちらは『後悔病棟』の感想記事です。
良かったらあわせて読んでみてください!
さて、ここまで読書好き主婦「ちみるのひとりごと」に
おつきあいいただき ありがとうございました。
また、素敵な作品に出会えましたら ご紹介しますね!ではまた。