瀬尾まいこ(著)【おすすめ小説!】『春、戻る』(感想)幸せで心が温まる素晴らしいストーリー!

ちみる
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こんにちは!読書好き主婦ちみるです。

今回ご紹介する本は瀬尾まいこさんの『春、戻る』です。

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どーたぁー
どーたぁー

結婚を控えた36歳のさくらさんが主人公。

そもそも、さくらさんには兄はいません。
しかし、一回りも年下なのに、兄だと名乗る青年が彼女の前に突然現れました。

一体この青年は何者で、さくらさんに何をもたらすのでしょうか?

心揺さぶられる展開と感動的な結末に酔いしれたい方にこの小説をおすすめします。

ちみる
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では、あらすじと感想をご紹介していきます。

ぜひ最後までお楽しみください。

あらすじ

結婚を控えたさくらの前に、兄を名乗る青年が突然現れた。

どう見ても一回りは年下の彼は、さくらのことをよく知っている。

どこか憎めない空気を持つその“おにいさん”は、結婚相手が実家で営む和菓子屋にも顔を出し、知らず知らずのうち生活に溶け込んでいく。

彼は何者で目的は何なのか。何気ない日常の中からある記憶が呼び起こされて――。

今を精一杯生きる全ての人に贈るハートフルストーリー。

瀬尾まいこ(著)
『春、戻る』
集英社文庫より

感想(未読の方はこちら)

魅力1

おにいさんの存在が謎なところ

おにいさんと呼ばれる青年の存在そのものが謎すぎます。

さくらさんは、彼のことを受け入れつつも、なぜ彼がおにいさんとして振る舞っているのか疑問を持ちます。

しかし、おにいさんは憎めない空気をまとった愛されキャラであり、さくらさんのことをよく知っていて・・・

ちみる
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彼のペースに流されつつありますが、
さくらさんを良い方向に導いてくれる存在だといいですね。

魅力2

周囲の人々の反応もおかしい

さらに、周囲の人々もおにいさんの存在を特に疑問視せず、受け入れている様子が興味深いところです。

特にさくらさんの婚約者は、おにいさんに◯◯とへんなニックネームで呼ばれていても気にする様子は感じられず・・・

婚約者の性格が、おにいさんとの関わりによって、徐々に明らかになっていきます。

ちみる
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おにいさんの行動は、さくらさんのためのものだと、信じたいところです。

どーたぁー
どーたぁー

真意は謎だけど、どのような結末につながっていくのか気になるところだよね。

魅力3

おにいさんの正体が明らかになるところ

おにいさんは、さくらさんの生活に溶け込みつつも、その正体や目的は謎に包まれたままです。

ストーリーは、普通の日常から予期せぬ展開へと進んでいきます。

お兄さんの過去や、さくらさんとの関係性には、驚きと感動が待っていますよ。

まとめ

どーたぁー
どーたぁー

この本は、謎めいた展開や、過去の秘密を知る期待感がワクワクを掻き立てるよ!

ちみる
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さくらさんとお兄さんのストーリーを追いかけながら、驚きや感動に包まれることでしょう。

ぜひお手に取って読んでみてください。おすすめです!

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感想(読後の方はこちら)

ちみる
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ここからは内容に触れた感想をお伝えします。

ネタバレOKな方や、読後の感想を共有したい方はお付き合いくださいませ。

「春、戻る」という小説は、不思議な魅力に引き込まれる作品でした。

主人公のさくらさんと、突然現れたおにいさんの関係性は、始めは不思議で謎めいていましたが、次第におにいさんの優しさと、真剣さに心を打たれていきました。

おにいさんは、さくらさんのために尽力し、彼女が幸せになれるように導いてくれましたね。

どーたぁー
どーたぁー

彼の存在が明らかになるまでの展開は、ついつい一気読みしたくなるほどのハラハラ感があったよ。

ちみる
ちみる

瀬尾さんが描くキャラクターたちはみな優しく、安心感を与える存在であるため、

心が温かさにつつまれました。


特に印象的だったのは、婚約者の人柄です。

さくらさんの話を真剣に聞いてくれて、嫌な顔一つせずに協力的な態度を示していました。

こんな素晴らしいパートナーに恵まれれば、さくらさんの人生は間違いなく幸せになれるはずです。

おにいさんの尽力がさくらさんの心の迷いを吹き飛ばし、自信を持たせてくれる様子が感動的でした。


結末では、おにいさんの正体がさくらさんとは直接は関係のない人物であることが判明し、驚きました。

直接繋がっていたのは彼の父親だったのですね!

そうは言っても、おにいさんにとってさくらさんは、ひきこもり生活から脱出するきっかけとなった救世主であり、恩人でもあります。

どーたぁー
どーたぁー

あのおにいさんが、ひきこもり生活をしていたという事実にも驚かされたよ。

心に抱えた辛い記憶を持ち続けることは、健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、父親のお願いではありましたが、おにいさん自身も彼女を心配していたのかもしれません。

そして彼は、彼女が過去の苦い思い出と向き合う準備が整うまで、自分の正体を明かさずに待っていたのではないかと思います。

どーたぁー
どーたぁー

おにいさんも引きこもり生活になった原因があったわけでしょ。

だからこそ、人の気持ちを理解する力があり、心の扉を開くまで、辛抱強く見守っていたのかもしれません。

ちみる
ちみる

過去の辛い経験に真摯に向き合うことで、人は成長のプロセスをスタートすることができる可能性はありますよね。

おにいさんを取り巻く人々は、さくらさんに思いやりを持ち、彼女の成長を見守っていたというわけなのですね。

しかし、おにいさんが6年間もさくらさんを見守り続けていたことには驚きましたね。

一時的にストーカー的な要素を感じましたが、独特な世界観の中ではこれは納得できる展開だったと思います。

この作品では、人との出会いが人生にどのような影響を与えるものなのかを教えてもらいました。

予想もしなかった縁が生まれ、それが自分の人生に大きな変化をもたらすこともあるのですね。

ちみる
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おにいさんの役目は一旦終わったかもしれませんが、彼とさくらさんの交流がこれからも続いていくことを願います。

まとめ(ネタバレ)

ちみる
ちみる

『春、戻る』はさくらさんが、自分の人生に迷いながらも、周囲の温かいサポートとともに幸せを見つけていく姿が描かれていました。

時に笑い、時に涙を誘いながら、不思議な世界に導いてくれます。

瀬尾まいこさんは、この作品を通じて、過去の辛い経験と向き合い、それを乗り越えて成長することの大切さを伝えたかったのかもしれません。

また、人との出会いが人生に大きな影響を与えることや、助け合いの大切さをも伝えているのかもしれません。

ちみる
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読後は、人生の喜びや苦しみ、人々との絆や成長の大切さを再認識し、

感動温かさで満たされました。

どーたぁー
どーたぁー

私は心に残る読書体験を味わうことができた一冊だったよ!

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瀬尾まいこさんのプロフィール

1974年大阪府生まれ。2001年「卵の緒」で坊ちゃん文学賞大賞を受賞し、翌年、同作を表題作とする単行本でデビュー。05年『幸福な食卓』で吉川英治文学新人賞、08年『戸村飯店 青春100連発』で坪田譲治文学賞、13年咲くやこの花賞、19年『そして、バトンは渡された』で本屋大賞を受賞。他の著書に『おしまいのデート』『春、戻る』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』、エッセイ『ファミリーデイズ』など。

瀬尾まいこ(著)
『春、戻る』
集英社文庫より

・さらに詳しく知りたいかたは、Wikipediaをチェック!

瀬尾まいこさんの代表作

ちみる
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瀬尾まいこさんの作品は、家族や青春がテーマになっていることが多いです。

心温まる読後感が味わえるのが特徴です。

どーたぁー
どーたぁー

ここでは著者の代表作とあらすじをご紹介していきます。

私たちの世代は

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明日が怖いものではなく楽しみになったのは、あの日から――
『そして、バトンは渡された』『夜明けのすべて』の著者の書下ろし長編
いまを生きる私たちの道標となる物語の誕生!
「明日が怖いものではなく楽しみになったのは、あの日からだよ」
今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。
不自由で息苦しかった毎日。
家で過ごすことが最善だとされていたあの期間。
多くの人から当たり前にあるはずのものを奪っていったであろう時代。
それでも、あの日々が連れてきてくれたもの、与えてくれたものが確かにあった――。

瀬尾まいこ(著)
『私たちの世代は』
文藝春秋刊
Amazon商品ページより

夜明けのすべて

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「知ってる? 夜明けの直前が、一番暗いって。」

人生は思っていたよりも厳しい。でも、救いとなる光だってそこら中にある。
ささやかだけれど特別な、生きるのが少し楽になる、全く新しい物語。

映画「夜明けのすべて」
2024年2月公開!

W主演:松村北斗 上白石萌音
監督:三宅唱

PMS(月経前症候群)で感情を抑えられない美紗。パニック障害になり生きがいも気力も失った山添。
友達でも恋人でもないけれど、互いの事情と孤独を知り同志のような気持ちが芽生えた二人は、自分にできることは少なくとも、相手のことは助けられるかもしれないと思うようになり、少しずつ希望を見出していくーー。
人生は苦しいけれど、救いだってある。
そんな二人の奮闘を、温かく、リアルに、ときにユーモラスに描き出し、誰もが抱える暗闇に一筋の光を照らすような心温まる物語。

2019年に『そして、バトンが渡された』で本屋大賞を受賞し、映画の大ヒットも記憶に新しい瀬尾まいこの、本屋大賞受賞後第一作。水鈴社創立初の単行本。

●『夜明けのすべて』刊行にあたって
人生は想像より厳しくて、暗闇はそこら中に転がっていて、するりと舞い込んできたりします。でも、夜明けの向こうにある光を引っ張ってきてくれるものも、そこら中にきっとあるはずだと思いたいです。
いつも本が完成して思うことは、「楽しく読んでもらえることが一番だ」です。その思いは今回も変わりませんが、『夜明けのすべて』を読んでくださった方が、ほっとできる一瞬を味わってくださるのなら、明日を待ち遠しいと思っていただけるなら、幸いです。
瀬尾まいこ

瀬尾まいこ(著)
『夜明けのすべて』
文春文庫
Amazon商品ページより

強運の持ち主

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ショッピングセンターの片隅に場所を構える元OLの占い師、ルイーズ吉田。子供から大人まで様々な悩みを持つ人たちが訪れて……

瀬尾まいこ(著)
『強運の持ち主』
文春文庫
Amazon商品ページより

掬えば手には

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ちょっぴりつらい今日の向こうは、光と音があふれてる。

『幸福な食卓』本屋大賞受賞作『そして、バトンは渡された』に連なる、究極に優しい物語

私は、ぼくは、どうして生まれてきたんだろう?

大学生の梨木匠は平凡なことがずっと悩みだったが、中学3年のときに、エスパーのように人の心を読めるという特殊な能力に気づいた。ところが、バイト先で出会った常盤さんは、匠に心を開いてくれない。常盤さんは辛い秘密を抱えていたのだった。だれもが涙せずにはいられない、切なく暖かい物語。

瀬尾まいこ(著)
『掬えば手には』
講談社
Amazon商品ページより

夏の体温

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「出会い」がもたらす「奇跡」を描いた全3篇

■「夏の体温」
2002年刊行、瀬尾さんのデビュー作『卵の緒』で描かれたのは、小学生男子の視点で綴った「親子の絆」。
それから、およそ20年を経て生み出されたのは、同じく小学生男子の瑞々しい「友情」物語です。
瀬尾さんご自身も「久しぶりに小学生の物語を書きました。子どもがいる空間は生き生きしていて、書いている間、とても楽しかったです」とコメントしている思い入れのある表題作です。

<あらすじ>
夏休み、小学3年生の瑛介は血小板数値の経過観察で1ヶ月以上入院している。
退屈な毎日に、どうしたっていらいらはつのる。
そんなある日、「俺、田波壮太。3年。チビだけど、9歳」と陽気にあいさつする同学年の男子が病院にやって来た。低身長のための検査入院らしい。
遊びの天才でもある壮太と一緒に過ごすのは、とても楽しい。
でも2人でいられるのは、あと少しだ──。

■「魅惑の極悪人ファイル」
「物語に悪い人がほとんど出てこない」ことがよく知られている瀬尾さんの作品に、どんな悪人が、どのように登場するのでしょうか。
瀬尾さんならではの「極悪人」をお楽しみください。

<あらすじ>
容姿にコンプレックスを抱く、内向的な大学生の早智。
だが大学1年生の時に発表した小説が文学賞を受賞し、にわかに注目を集める。
そして3作目。執筆に苦戦し、それまでの作風とは異なった「悪人」を主人公にした小説に挑む。
そのモデルに選んだのが、腹黒いと周りから言われている男子学生、倉橋だった。早智が取材を進めてゆくと……。

■「花曇りの向こう」
中学1年生の国語教科書に掲載された掌編。
この度、単行本初収録作品となります。
装画を手がけた人気漫画家・イラストレーター、カシワイさんの描き下ろし挿絵付きです。
まるで教科書のように、文章と挿絵をあわせて堪能していただけるかと思います。

瀬尾まいこ(著)
『夏の体温』
双葉社
Amazon商品ページより

傑作はまだ

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「永原智です。はじめまして」そこそこ売れている50歳の引きこもり作家の元に、生まれてから一度も会ったことのない25歳の息子が、突然やってきた。孤独に慣れ切った世間知らずな加賀野と、人付き合いも要領もよい智。血の繋がりしか接点のない二人の同居生活が始まる――。明日への希望に満ちたハートフルストーリー。

瀬尾まいこ(著)
『傑作はまだ』
文春文庫
Amazon商品ページより

そして、バトンは渡された

幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。
その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない〝父〟と暮らす。
血の繋がらない親の間をリレーされながらも、出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき――。
大絶賛の2019年本屋大賞受賞作。
解説・上白石萌音

瀬尾まいこ(著)
『そして、バトンを渡された』
文春文庫
Amazon商品ページより


Amazonプライムビデオチャンネル
(レンタル・購入)
主演 永野芽郁

2019年本屋大賞受賞作 
映画化(2019年10月)


その扉をたたく音

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本屋大賞受賞『そして、バトンは渡された』著者の新たな代表作!
音楽と人が生み出す、たしかな希望の物語。

29歳、無職。
ミュージシャンへの夢を捨てきれないまま、怠惰な日々を送っていた宮路は、ある日、利用者向けの余興に訪れた老人ホームで、神がかったサックスの演奏を耳にする。
音色の主は、ホームの介護士・渡部だった。「神様」に出会った興奮に突き動かされた宮路はホームに通い始め、やがて入居者とも親しくなっていく――。

人生の行き止まりで立ちすくんでいる青年と、人生の最終コーナーに差し掛かった大人たちが奏でる感動長編。

瀬尾まいこ(著)
『その扉をたたく音』
集英社
Amazon商品ページより

君が夏を走らせる

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ろくに高校に行かず、かといって夢中になれるものもなく日々をやり過ごしていた大田のもとに、ある日先輩から一本の電話が入った。聞けば一ヵ月ほど、一歳の娘鈴香の子守をしてくれないかという。断り切れず引き受けたが、泣き止まない、ごはんを食べない、小さな鈴香に振り回される金髪少年はやがて──。きっと忘れないよ、ありがとう。二度と戻らぬ記憶に温かい涙あふれるひと夏の奮闘記。

瀬尾まいこ(著)
『君が夏を走らせる』
新潮文庫
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天国はまだ遠く

仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々。だが、千鶴は気づいてしまう、自分の居場所がここにないことに。心にしみる清爽な旅立ちの物語。

瀬尾まいこ(著)
『天国はまだ遠く』
新潮文庫
Amazon商品ページより

『天国はまだ遠く』
映画化(2008年11月)

主演 加藤ローサ

天国はまだ遠く [DVD]

ファミリーデイズ

本屋大賞受賞作家瀬尾まいこ初の家族エッセイ
いつだって“明日”はすばらしい。
中学校教師から一転、やんちゃな娘と格闘する主婦に。騒々しくも温かい、3人家族の毎日が幕を開けて……。

中学校教師として多忙な生活を送っていた著者。けれど40歳を目前に、想定外の妊娠発覚! 母となり、やんちゃな娘の育児に奮闘する毎日が幕を開け──。「乳児 太もも 太すぎ」とインターネットで悩みを検索し続けた日々。どんなときも至ってのん気でマイペースな夫。教職時代に生徒たちが教えてくれた、子育てにとって一番大切なこと……。”明日”がもっと楽しみになる、ほのぼの家族エッセイ。

瀬尾まいこ(著)
『ファミリーデイズ』
集英社文庫
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優しい音楽

混雑した駅中、彼女は驚いた様子でまっすぐ僕の方へ歩いてきた。
それが僕たちの出逢いであり、恋人同士になるきっかけだった。
でも、心も身体もすっかり馴染みきったある日、唐突に知ってしまう。彼女が僕に近づいた理由を――。

(表題作「優しい音楽」)ちょっと不思議な交流が生みだす、温かな心の触れ合いを描いた作品集。

瀬尾まいこ(著)
『優しい音楽』
双葉文庫
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ありがとう、さようなら

本屋大賞ノミネート作家の、デビュー直後~3年半を綴るほのぼのエッセイ

作家・瀬尾まいこのもう一つの顔。それは中学校の「せんせい」でした。

本屋大賞ノミネート作家、瀬尾まいこのデビュー直後から3年半の日常をつづるほのぼのエッセイ。
給食で苦手な料理と格闘したり、生徒たちからの厳しいおしゃれチェックをなんとか切り抜けたと思えば、生徒会のやる気に感化されたり、合唱コンクールで胸がいっぱいになったり……。
奮闘する瀬尾せんせいと生徒たちのあたたかくてにぎやかな日常の合間に見える、それぞれの成長。「ありがとう」と「さようなら」がめまぐるしく襲ってくる学校という場所で過ごす日々は、瀬尾さんの作品世界すべてにつながる愛にあふれていた。
解説/北村浩子

瀬尾まいこ(著)
『ありがとう、さようなら』
角川文庫
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僕らのごはんは明日で待ってる

兄の死以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで過ごす亮太。けれど高校最後の体育祭をきっかけに付き合い始めた天真爛漫な小春と過ごすうち、亮太の時間が動きはじめる。やがて家族となった二人。毎日一緒に美味しいごはんを食べ、幸せな未来を思い描いた矢先、小春の身に異変が。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」亮太は小春を励ますが……。

瀬尾まいこ(著)
『僕らのごはんは明日で待ってる』
幻冬舎文庫
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あと少し、もう少し

ちぎれそうな身体だって、おれの走りをするんだ。

頼りない顧問のもと、寄せ集めのメンバーがぶつかり合いながら挑む中学最後の駅伝大会。襷(たすき)が繫いだ想いに、溢れる涙が止まらない傑作青春小説。

陸上部の名物顧問が転勤となり、代わりにやってきたのは頼りない美術教師。部長の桝井は、中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを募り練習をはじめるが……。元いじめられっ子の設楽、不良の太田、頼みを断れないジロー、プライドの高い渡部、後輩の俊介。寄せ集めの6人は県大会出場を目指して、襷をつなぐ。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。涙が止まらない、傑作青春小説。

瀬尾まいこ(著)
『あと少し、もう少し』
新潮文庫
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おしまいのデート

両親の離婚以降、月に一度祖父と会うようになった彗子。母の再婚を機に会うことをやめる二人だったが……。表題作ほか、5つの物語からなる短編集。世の中は色々なデートで溢れている。(解説/吉田伸子)

瀬尾まいこ(著)
『おしまいのデート』
集英社文庫
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僕の明日を照らして

中2の隼太に新しい父が出来た。優しい父はしかしDVする父でもあった。この家族を失いたくない! 隼太の闘いと成長の日々を描く。

瀬尾まいこ(著)
『僕の明日を照らして』
ちくま文庫
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温室デイズ

宮前中学は荒れていた。不良たちが我が物顔で廊下を闊歩し、学校の窓も残らず割られてしまっている。教師への暴力は日常茶飯事だ。3年生のみちると優子は、それぞれのやり方で学校を元に戻そうとするが……。

瀬尾まいこ(著)
『温室デイズ』
角川文庫
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戸村飯店 青春100連発

「ごめんください。どなたですか?戸村飯店の兄弟、ヘイスケとコウスケです。おもろくってほんますみません。ありがとう」大阪下町の中華料理店で育った兄弟は見た目も違えば性格も違う。人生の岐路に立つ、どこか不器用で誠実な2人をユーモラスに描く。東京と大阪、離れてみえる絆。笑いと笑いと涙で包む、瀬尾まいこの世界。坪田譲治文学賞受賞の傑作青春小説登場!

瀬尾まいこ(著)
『戸村飯店 青春100連発』
文春文庫
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図書館の神様

主人公は、清く正しい青春をバレーボールに捧げてきた、その名も清(きよ)。あることがきっかけで、夢をあきらめて教師になるべく、海の見える中学校に赴任する(教員採用試験に受かっておらず、臨時雇いではあるが)。そこで、思いがけず文芸部の顧問となった清に訪れた変化とは……。「卵の緒」で坊っちゃん文学賞を受賞した瀬尾まいこの、デビュー第2作。大幅にファンを増やした評判作の、待望の文庫化。単行本未収録の幻の短篇「雲行き」も収録。

瀬尾まいこ(著)
『図書館の神様』
ちくま文庫
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卵の緒

僕は捨て子だ。その証拠に母さんは僕にへその緒を見せてくれない。代わりに卵の殻を見せて、僕を卵で産んだなんて言う。それでも、母さんは誰よりも僕を愛してくれる。「親子」の強く確かな絆を描く表題作。家庭の事情から、二人きりで暮らすことになった異母姉弟。初めて会う二人はぎくしゃくしていたが、やがて心を触れ合わせていく(「7’s blood」)。優しい気持ちになれる感動の作品集。

瀬尾まいこ(著)
『卵の緒』
新潮文庫
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幸福な食卓

佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。吉川英治文学新人賞受賞作。

切なさの分だけ家族はたしかにつながっていく。

佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けに来る母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて……。それぞれ切なさを抱えながら、つながり合い再生していく家族の姿を温かく描く。

吉川英治文学新人賞受賞作。

瀬尾まいこ(著)
『幸福な食卓』
講談社文庫
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映画化(2007年1月)主演 北乃きい 


『幸福な食卓 』
プレミアム・エディション [DVD]


幸福な食卓 (デザートコミックス)

見えない誰かと

<少ししあわせになれるエッセイです/あなたとつながっている人はきっとどこかにいる・・・>
あなたはひとりじゃない。きっとどこかにつながって いる人がいる。人見知りが激しくて他人と打ち解ける のにも時間がかかったという筆者。親しくもない人と 一緒に何かするくらいなら、一人でいたいという性格 が、出会いによってどう変わったか。大好きな先生、 かわいい後輩、一緒に働きたい友達……。誰かとつな がっているよろこびを綴った初エッセイ!

瀬尾まいこ(著)
『見えない誰かと』
祥伝社文庫
Amazon商品ページより

ちみる
ちみる

ここまで読書好き主婦「ちみるのひとりごと」におつきあいいただきありがとうございました。

どーたぁー
どーたぁー

また素敵な作品を見つけましたらお伝えしますね。

それではまたお会いしましょう!

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